概要

Designerシステム構成ソフトウェアにより、インテグレーターおよびシステムプランナーは、複数のShure MXA910シーリングアレイマイクロホンを使用する設備用の正確なオーディオカバー範囲を設計することができます。フロアプランをインポートし、部屋のサイズを測り、参加者エリアの周辺にデバイスを配置することで、正確に会議およびプレゼンテーションスペースをモデル化します。

Designerによりマイクロホンがインストールされる前にカバー範囲を編集できるようになります。マイクロホンと天井の高さを入力し、チャンネルを追加し、正しいカバー範囲を作成できます。デザインが完成したら、デバイスプリセットにエキスポートして、アップロードし、サイトで微調整してください。

特長

  • Shure MXA 910シーリングアレイマイクロホンを使った設備用のオーディオカバーをデザインできます
  • 複数のデバイスを追加し、より大きく、より複雑な設備を作成します
  • 個々のロケーションまたはプロジェクト全体に適用されているデバイスプリセットは、容易にエクスポートできます
  • 複数の部屋、ビルおよびクライアント用の設備を整理します
  • フロアプランをインポートし、バーチャルデバイスを使用してシステムをデザインすることで、時間および旅費を節約します
  • 正確にフロアプランを採寸し、精密なデバイス設定のために写真を参照します
  • プロジェクトファイルをほかのDesignerユーザーと共有することで、複数の人がプロジェクトに取り組むことができます

スタートガイド

1. プロジェクトをセットアップする

Designerプロジェクトを開始し、計画しているワークフローと一致するロケーションをセットアップします。1つの部屋を設計することも、建物やキャンパスのレイアウトと一致するロケーションのツリーを作成することもできます。

2平面図をインポートする

平面図または参照画像を使用して、設計を開始します。画像を使用して、予想される参加者エリアにオーディオのカバー範囲を合わせ、実際の部屋の寸法を用いて、より正確に設計を行います。

3.オーディオのカバー範囲を設定する

デバイスを追加し、参加者エリアの周囲にチャンネルを配置します。同じロケーションに複数のデバイスをセットアップできます。これにより、大規模で複雑な形状の空間の場合でも優れたオーディオカバー範囲を実現できます。

4.設計をデバイスプリセットとしてエクスポートする

設計が完了したら、デバイスプリセットとして設計をDesignerからエクスポートします。会場でハードウェアに接続し、プリセットしたファイルをデバイスにアップロードします。サウンドチェックの音を聴き、デバイスのウェブアプリケーションから調整を行って、各チャンネルを微調整します。

ソフトウェアのインストール

アプリケーションのダウンロード

アプリケーションをダウンロードして、www.shure.com/designerで詳細を見てください。

ソフトウェアのリリース

このソフトウェアの新しいバージョンは定期的にリリースされ、新しい機能とパフォーマンス向上がこれに含まれます。このドキュメントでは最新のソフトをサポートしています。個々のリリースに関する詳細は、 www.shure.comリリースノートを参照してください。

Shureサポートチームにお問い合わせください

Shureシステムサポートは、Shure デバイスやデジタルオーディオネットワークについての深い知識を持ち、ご使用の設備に最適な解決策を提供します。ソフトウェアのインストールまたは設定中に問題が発生した場合、Shure システムサポートにお問い合わせください。アメリカ国内の場合、847-600-8541 に電話するか、または www.shure.com にアクセスしてお近くのサポート連絡先をご確認ください。

システム要件

必須条件

サーバーのインバウンドポート

HTTP および ウェブ ソケット: 80 (デフォルト)

Windowsの更新プログラムをインストールします

ソフトウェアのインストール前に、お使いのオペレーティングシステムが最新であることを確認します。

オペレーティングシステム

以下のオペレーティングシステムが、物理マシンおよびバーチャルマシンでサポートされます:

  • Windows 10(Professional または Enterprise)、64 ビット版
  • Windows 8.1(Professional または Enterprise)、64 ビット版
  • Windows 7 (Professional または Enterprise)、64 ビット版

ハードウェア

システムメモリー

3GB の RAM が使用可能

ハードディスク容量

2 GB が使用可能

プロセッサー

デュアルコア以上

自動設定更新

以下の設定はソフトウェアのインストール中に自動的に作成されます。

インストーラー必須条件

インストールプロセス中に次の必須条件が自動的に追加されます:

  • PowerShell Community Extensions 3.1
  • Microsoft .NET Framework 4.6.2
  • Microsoft Visual C++ 2013 再配布可能パッケージ (x86)
  • Microsoft Windows Management Framework 4.0
  • MongoDB v3.2.0

Windowsファイヤーウォール

ローカルポート 5568, 8427

データベースのバックアップと復元

Shure ソフトウェア情報を保管する MongoDB データベースをバックアップすることにより、データが失われることを防止します。バックアップは、新しいサーバーへの移行時にも有用です。

バックアップはソフトウェア内でチームが作成した、すべてのプロジェクト、ロケーション、デバイス設定を保存します。バックアップリストアのために、現在実行中のソフトウェアバージョンと一致するバックアップファイル (.bak) をサポートしています。

Mongo データベースのバックアップ

MongoDB のバックアップの作成には、同ソフトウェアがインストールされたマシンを使用します。

  1. データベースバックアップをアーカイブする場所を選びます。このパスを以下のコマンドラインで使用します。
  2. Command Promptを開くために、スタートメニューの検索ボックスに「command」と入力します。
  3. Command Promptを右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  4. [ ] でマークされた箇所を置き換えて、次のコマンドラインを入力します(引用符を含めます):[location of Networked Systems Software install directory]\Services\MongoDb-3.2.0\Bin\mongodump.exe" --host localhost --port [number chosen at install] -gzip --archive="[path and file name of backup]"

    ヒント:初期設定におけるコマンドライン:"c:\Program Files\Shure\Networked Systems Software\Services\MongoDb-3.2.0\Bin\mongodump.exe" --host localhost --port 30000 --gzip --archive="c:\Shure.bak"

  5. コマンドを入力します。ファイルはプロンプトに表示されたパスにアーカイブされます。

データベースバックアップからの復元

  1. ソフトウェアがインストールされたマシンで、スタートメニューの検索ボックスに「command」と入力してCommand Promptを開きます。
  2. Command Promptを右クリックして「管理者として実行」を選択します。
  3. [ ] でマークされた箇所を置き換えて、次のコマンドラインを入力します(””を含めます):[location of Networked Systems Software install directory]\Services\MongoDb-3.2.0\Bin\mongorestore.exe" --host localhost --port [number chosen at install] --drop --gzip --archive="[path and file name of backup]"

    ヒント:初期設定におけるコマンドライン:「c:\Program Files\Shure\Networked Systems Software\Services\MongoDb-3.2.0\Bin\mongorestore.exe” --host localhost --port 30000 --drop --gzip --archive="c:\shure.bak"

  4. コマンドを入力します。
  5. コマンドプロンプトに iisreset と入力し、Shure SystemOn ソフトウェアのデータベース構成を再ロードします。

インターフェイス言語の変更

マイアカウント > 、My Infoに進み希望する言語を選びます。

プロジェクトとロケーションでデザインを整理

Shure Designer ソフトウェアは、オーディオインストールプロジェクトの開発および整理をサポートします。プロジェクトを設定して、最善の状況でワークフローを反映しましょう:

プロジェクトで整理

プロジェクトは拡張可能です: 1つの部屋を設計することもビルやキャンパスに広がるロケーションを一度に開発することもできます

作業タイプで整理

近似した部屋をデザインするためのテンプレートとしてロケーションを使用

プロジェクトを作成するには、 メニュー > プロジェクト に進み、 CREATE PROJECT.を選択します

プロジェクトのインポートとエクスポート

Designerプロジェクトをエキスポートし、他のシステム設計者と共有して共同作業を行ったり、作業のバックアップを保存したりします。エキスポートには、プロジェクト内のすべてのロケーション、カバー範囲の設計、および構成した設定が含まれます。

Designerプロジェクトは.dprjファイルとしてダウンロードされ、ShureのDesignerソフトウェアのみと互換性があります。

プロジェクトのインポート

  1. メニュー > プロジェクト に進みます。
  2. ファイルからインポート]を選択し、インポートするファイルを参照します。

プロジェクトのエクスポート

  1. メニュー > プロジェクト に進みます。
  2. リストからプロジェクトを選択するか、プロジェクトを開きます。
  3. プロジェクトファイルのエクスポートを選びます。ファイル名はDesignerでのプロジェクトと同じ名前です。

注:カバー範囲レイアウトが設けられたデバイスを設定するには、ナビゲーションバーのこのプロジェクトをプリセットとしてエクスポートする]を使用します。

部屋または空間ごとにロケーションを作成します

デザインしている各部屋とイベントスペースのために、プロジェクト内でロケーションを作成します。プロジェクトのインフラストラクチャー(ビルやフロア)もしくは自身のワークフロー(部屋のタイプかテンプレート)に合致するロケーションをアレンジして、仕分けることができます。

新しいロケーションの作成

  1. プロジェクトを開きます。
  2. 新しいロケーション を選び名前を入力します。
  3. 追加 をクリックすると新しいロケーションがリストに追加されます。

ロケーショングループ

より正確に設置を示すには、ロケーションをグループにアレンジできます。

  1. 新しいロケーションもしくはグループをプロジェクトに追加します。
  2. 選択して、ツリーの希望するポジションにドラッグします。

ロケーションを整理する

ロケーションの設定

Coverageタブの使用

カバータブでは、デバイスの設定およびロケーションでのワークスペースとの統合のためのツールを提供します。ワークスペースは、デバイスを配置し、オーディオのカバー範囲を設計するためのエリア全体を表します。

より正確なレイアウトを作成するには、カバーエディターおよびプロパティパネルからワークスペースプロパティを編集することで、ロケーションの仕様を合致させます。

ワークスペースのプロパティ

ユニット

ロケーションの計測単位を選択します:
  • フィート(初期設定)
  • メートル

ヒント:ハードウェアデバイスに計測単位を合致させます(MXA910-24INではインチ、MXA910-60CMではメートルです)。

長さと幅

ロケーションの長さと幅を設定します。

天井の高さ

ロケーションの天井の高さを設定します。MXA 910シーリングアレイを追加した際に、この設定はデフオルトのデバイスの高さとなりますが、いつでもそれぞれの数値は変更できます。

グリッドのプロパティ

グリッドの開始点(XとY)

背景画像にある天井タイルなどの参照オブジェクトに揃えるために、ワークスペース上の異なるポイントからグリッドを開始します。

キーボードショートカット

ショートカット 説明
Backspace または Delete 選択したデバイスまたはチャンネルを削除します
Esc 全画面モードを終了します
上、下、左、または右 選択したデバイスまたはチャンネルを移動します
  • グリッドスナップがオン:最も近いグリッドへ
  • グリッドスナップがオフ:1計測単位(0.01メートルまたは0.1フィート)
Shift + 回転 選択したデバイスまたは画像を45度ずつ回転させます
コントロールホイール ワークスペース上でズームインまたはズームアウトします

背景画像の追加

参加者の座席配置とプレゼンテーション エリアに設計の焦点を合わせられるよう、背景画像をロケーションに追加します。画像はデバイスの正確な配置位置やオーディオのカバー範囲を把握するために、実際の部屋の大きさに合わせて縮尺を変更できます。

背景画像

  1. 収音範囲ページへのロケーションを開きます。
  2. 画像の追加]を選択し、コンピューターにある画像を参照します。
  3. [開く]を選択して画像をワークスペースに追加します。

サポートされているファイルタイプ:

  • .jpg
  • .jpeg
  • .png
  • .gif

縮尺に合わせて画像を再描画する

Designerに画像を追加した後で、図の中の参照ポイントに基づいて画像の縮尺を変更できます。

  1. ワークスペースに画像を追加します。
  2. 図の中で長さが分かっている物体を見つけます。
  3. カーソルを使用して基準線を引きます。

  4. 対象物の実際の長さを参照サイズウィンドウに入力し、[適用]を選択します。

    参照寸法を使用して画像の縮尺を変更する

  5. 縮尺が変更された画像に合わせてワークスペースのサイズを変更します。

ヒント:完全に水平または垂直な線を引くには、ワークスペースの上にあるOrthoモードをオンにするを選択します。

縮尺に合わせた再描画は、[ 画像の編集 > スケールに合わせて再描画する ]からいつでも実行できます。

グリッドとガイドラインを使用したデバイスの配置

Designerのグリッドを使用してワークスペース内の正確なポイントにオブジェクトを移動します。Grid snapがオンになっている場合、デバイスの参照コーナーは直近のグリッドコーナーに自動的に揃えられます。

デバイスをグリッドに揃える

オープン カバー範囲ページで[オプション]を開き、配置ツールを有効または無効にします。

  • グリッドを表示する]と[グリッドにスナップする]により、ワークスペース上でオブジェクトを正確に揃えることができます。
  • ガイドを表示する]は、ワークスペースの 0,0 座標からデバイス参照ポイントへのXとY座標を表示します。
  • Rotate snap]は回転を45度間隔に制限します。

グリッドオフセット

グリッドオフセットを調整することにより、天井タイルなどの画像内の参照ポイントにグリッドを揃えます。

  1. ワークスペースの上にある寸法を選択して、編集モードに入ります。

  2. グリッドオフセットツールを掴んで基準線に移動します。

オブジェクトの移動、回転およびサイズ変更

Designerのカバー範囲ページでオブジェクトに変更を加えます。

画像

ワークスペースの上にある[画像の編集]を選択して編集モードに入ります。終了するには、画像の外側を選択します。

不透明度の変更

背景画像の透明度を調節して、ワークスペースとデバイスと比較しての可視度を変更します。不透明度の値を下げると、透明度の高い画像になり、値を上げると、元のファイルと同じ暗い画像になります。

画像のサイズ変更

画像のコーナーをドラッグするか、プロパティパネルに値を入力して、画像のサイズを変更します。比率はロックされているため、1つの寸法を変更すると、もう一方の寸法も相対的に変化します。

画像の移動

ワークスペースの左上隅を基準として、デバイスの位置を変更します。

画像の回転

デバイスを回転させ、向きを部屋のレイアウトに合わせます。ハンドルを選択し、必要な位置まで画像を回転させます。

ヒント: 45度単位で回転させるには、Shiftキーを押下するか、[スナップ回転45°]をオンにします。

デバイス

デバイスを選択し、そのプロパティを編集します。終了するには、デバイスの外側を選択します。

デバイスの追加または削除

  • デバイスの追加:デバイスを追加するには、ワークスペースの上にある MXA910を選択します。

  • デバイスの削除:デバイスを選択し、backspaceキーまたはdeleteキーを押します。

デバイスの配置

ワークスペース上の必要な位置にデバイスをドラッグするか、動かします。ワークスペースの0,0ポイントを基準にしたデバイスの位置がデバイスプロパティに表示されます。

ヒント:デバイス参照ポイントをグリッドに揃えるには、[グリッドにスナップする]を有効にします。

デバイス参照ポイント

このポイントは座標の計測に使用されます。

デバイスの回転

ハンドルを選択し、必要な位置までデバイスを回転させます。

ヒント: 45度単位で回転させるには、Shiftキーを押下するか、[スナップ回転45°]をオンにします。

チャンネル

チャンネルを選択し、そのプロパティを編集します。終了するには、チャンネルの外側を選択します。

チャンネルの追加または削除

  • チャンネルの追加:デバイスを選択し、[チャンネルを追加する]を押します
  • チャンネルの削除:チャンネルを選択し、backspaceキーまたはdeleteキーを押します

チャンネルの配置

必要な位置にチャンネルをドラッグするか、動かします。デバイスとワークスペースの0,0ポイントを基準にしたチャンネルの位置がチャンネルプロパティに表示されます。

チャンネルのサイズ変更

チャンネルのサイズは、選択可能な幅設定と、レイアウト仕様に基づいて自動的に計算されたプロパティの組み合わせです。詳細については、「MXA910のマイクロホン収音範囲の設定」を参照してください。
  • チャンネル幅:狭幅(35度)、中間(45度)、または広幅(55度)
  • レイアウト仕様:チャンネルの形状は、発言者の高さ、デバイスの高さ、およびマイクロホンからの距離の組み合わせによって変わります。

オーディオカバー範囲の設定

サポートされているデバイスおよびファームウェア要件

モデル ファームウェア
MXA910シーリングアレイマイクロホン 1.1.3 – 2.0.8

仮想デバイスでの作業

Designerにより、バーチャルデバイスを使用することで、システムプランナーはオフラインかつオフサイトで作業できます。仮想デバイスを用いると、ハードウェアに接続せずにマイクロホンの収音範囲とデバイスのプロパティを事前に設定できます。

部屋またはプロジェクトが完成した後で、デバイスプリセットをDesignerからエクスポートし、デバイスにアップロードして会場で作業を完了させることができます。

仮想デバイスの識別

デバイスの追加

MXA910シーリングアレイマイクロホンを一つ以上カバーページに追加します。ツールバーでマイクロホンを選択し、ワークスペースに追加します。マイクロホンを希望する場所までドラッグするか、プロパティパネルの正確な座標を入力します。

詳細については、「MXA910のマイクロホン収音範囲の設定」を参照してください。

MXA910のマイクロホン収音範囲の設定

この手順に従ってMXA910シーリングアレイマイクロホンの設定を行い、使用を開始してください。マイクロホンのプロパティとベストプラクティスに関する詳細な情報は、MXA910シーリングアレイユーザーガイド完全版を参照してください。

デバイスプロパティを設定する

デバイスを選択し、プロパティを設定します。

  1. デバイスの高さの値を入力します(フロアとマイクロホンの間の距離)。デフォルトで、デバイスの高さはシーリングの高さに合わせてありますが、それぞれ調整することが可能です。
  2. レイアウトに合わせてデバイスを移動したり回転させたりします。

マイクロホン収音範囲を配置する

  1. ワークスペースの上にある[チャンネルの追加]ボタンを使用してチャンネルを追加します。
  2. チャンネルを選択し、[チャンネルプロパティ]に値を入力して、発言者の高さを設定します。これにより正確な向きとなります。
  3. チャンネルを移動して適切なエリアをカバーします。
    • チャンネルは個々に選択可能で、最大許容範囲内であれば、どこにでも移動できます。許容範囲外に出ると、ローブは赤くなり、直前の許容範囲へ戻ります。
    • チャンネルを必要な場所にドラッグするか、動かして配置します。デバイスとワークスペースまでの距離の値である 0,0 はプロパティパネルで計算されます。
    • グリッドを使用して正確な位置を測ります。

チャンネルの幅を調整する

独立した幅コントロールにより、いくつかのチャンネルでは個々の発言者(狭幅)を収音し、他のチャンネルでは複数の発言者(広幅)をカバーすることが可能です。

チャンネル幅を変更するには:

  1. チャンネルを選択します
  2. プルダウンメニューで幅の設定を選択します。幅はローブの位置と、入力されたデバイスと発言者の高さに基づいて計算されて表示されます。

幅の設定:

  • 狭幅(35°)
  • 中間(45°)
  • 広幅(55°)

テーブルの上6フィートの位置にマイクロホンがある場合の3つの設定のチャンネル幅

マイクロホンの設置

部屋の不確定要素

マイクロホンの最適な配置は、座席配置とインフラストラクチャーによって決まります。 最善の結果を得るためには以下のガイドラインに従ってください。

  • 家具の配置を柔軟に変更できる部屋または複数のアレイマイクロホンのある部屋では、ウェブアプリケーションにあるマイクロホン構成ツールを使用して、すべてのシートアレンジについてカバー範囲が適切かを確認します。
  • ローブは各発言者の正面に向ける必要があります。ビデオ会議中に発言者がスクリーンを見る可能性がある部屋での配置は慎重に行ってください。
  • 換気口やビデオプロジェクターといった不要なノイズ源のすぐそばへのマイクロホンの配置は避けます。
  • 残響が非常に多い部屋では、音声の了解度を改善するための音響処理を施すことを検討します。

取り付け高さ

シーリングアレイマイクロホンウェブアプリケーションで設定可能な最大取り付け高さは9.14メートル(30フィート)です。典型的な音響環境1において、マイクロホンと発言者間の距離が4.88メートル(16フィート)までの場合、マイクロホンはSTIPA2 (Speech Transmission Index for Public Address systems) 国際基準に基づく「A」等級を維持します。これより優れた音響環境では、STIPAの「A」等級の範囲が16フィートを超えることがあります。

取り付け高さを決定する際には、以下の点を検討します。

  • シーリングアレイのピックアップパターンは、ショットガンマイクロホンより狭いため、他のマイクロホンよりも音源から離れた位置に配置できます。ウェブアプリケーションは各チャンネルについて理論値としてのカバー範囲を示すもので、音声が劣化またはゲートオフする具体的な境界というものはありません。ローブの各幅設定における感度データは、製品仕様書に記載されています。
  • すべてのマイクロホンと同様、音源からの距離の増加にともない音質は変化します。
  • 了解度スケールは、所定の高さにおいてマイクロホンがどのような音になるかを予測するのに有効です。
  • ローブのカバーエリアは、距離が増加するほど広くなります。

[1] 部屋の条件:RT60 (残響時間) = 500 ms @ 1kHz、Aウェイテッド室内雑音 = 40dBSPL(A)

[2] IEC-602682-16 基準

了解度スケール

了解度スケールは、様々な距離においてアレイマイクロホンの音響性能をカーディオイドグースネックマイクロホンと客観的に比較したものです。この情報は、所定の距離でアレイマイクロホンがどのような性能を示すかを予測し、最適な取り付け高さを決定するのに有効です。了解度スケールの表のデータは、マイクロホンを計測して音声伝達指標IEC-602682-16基準に相当する値となるマイクロホンの測定値から得られています。

音声伝達指標値に相当する距離

シーリングアレイマイクロホン(発言者までの距離) カーディオイドグースネックマイクロホン(発言者までの距離)
1.83メートル(6フィート) 1.14メートル(3.75フィート)
2.44メートル(8フィート) 1.52メートル(5フィート)
3.05メートル(10フィート) 1.91メートル(6.25フィート)
3.66メートル(12フィート) 2.29メートル(7.5フィート)

データは以下の測定値を持つ典型的なハドルルームで収集されました:

  • 残響減衰時間:500 ms @ 1kHz
  • ノイズフロア:40 dB SPL (Aウェイテッド)

注:これらの値は上記の部屋に固有の値です。十分にコントロールされた音響環境では、アレイマイクロホンが音声伝達指標相当値をより離れた距離で得られる場合もあります。残響が非常に大きい部屋では、性能の予測は困難になります。

A = アレイマイクロホンと発言者間の距離

B = カーディオイドマイクロホンと発言者の間の距離

この例において、発言者から (A) メートルの距離に設置されたアレイマイクロホンの音響性能は、発言者から (B) メートルの距離に置かれたカーディオイドグースネックマイクロホンの性能と一致します。

実際のデバイスへの設計のエクスポート

いずれかの設計を使用して実際のデバイスをセットアップするには、まずDesignerからデバイスプリセットをエクスポートします。Designerはデバイスとチャンネルの設定を含む、各デバイス用の個別のプリセットファイルをエクスポートします。次に、デバイスウェブアプリケーションを用いて、プリセットファイルを会場のデバイスにアップロードします。

Designerプリセットファイルのアップロード

設計を完了した後で、デバイスプリセットをエクスポートし、Shureハードウェアにアップロードします。

Designerは、デバイスプリセット設定のサブセットをエクスポートします。ファイルがハードウェアにアップロードされたときにファイルによって上書きされる設定は以下のもののみです。

  • プリセット名(エクスポート時にDesignerにあるデバイス名がプリセット名になります)
  • デバイスの高さ
  • チャンネル設定:
    • 数量とチャンネル番号
    • 名前
    • 話者の高さ
    • 位置

プリセットファイルはデバイスオリエンテーションもしくはデバイス名をハードウェアウェブアプリケーションにインポートしません。

Designerからのエクスポート

  1. プロジェクトまたはロケーションを開きます。
  2. ナビゲーションバーからエクスポート を選択し、エキスポートオプションから選択します:
    • ロケーションをエクスポートする
    • プロジェクトをエクスポートする
  3. ダウンロードフォルダを開き、エクスポートされた .zip ファイルを見つけます。

ファイルのエクスポートと名称設定

デバイスプリセットファイル(拡張子は.json)はプロジェクトの名前が付けられた.zipフォルダに収められています。その中にはロケーショングループとロケーションに対応するようにネスト化されたフォルダがあります。

エクスポートされた設計ファイル

各プリセットファイルは、デバイス名およびワークスペース上のX-Y座標に従って名前が付けられます。初期設定では、デバイスにはShureという名前が付けられます。

デバイスプリセット名

Designer ワークスペース上のデバイスの座標は、エクスポートされたファイルを区別するのに役立ちます。このロケーションの場合、2台のデバイスにアップロードされる個別のファイルがエクスポートされます。

プリセットをインポートしてデバイスに読み込む

プリセットファイルをインポートしてデバイスに読み込むことにより、デバイスで設計を使用します。

  1. Cat 5e(またはそれ以上)のケーブルを使用してコンピューターをデバイスに接続し、 ウェブアプリケーションを開きます。
  2. プリセット > ファイルからインポート に進みます。
  3. 空いているスロットを選び、[ファイルを選択...]を選択して、コンピューターにあるデバイスプリセットファイルを参照します。
  4. インポート]を選択してファイルを読み込みます。インポートが完了した後で、[[プリセットを読み込む] に移動する]を選択します。
  5. インポートしたプリセットを選択し、[読み込む]をクリックします。これで、設計ファイルがデバイスに適用されます。
  6. 最善の結果を得るには、設定のサウンドチェックを部屋で行ってください。ヘッドフォンを使用し、各チャンネルをチェックしてオーディオカバーを最適化します。