安全のための重要注意事項

  1. この説明書をお読みください。
  2. この説明書を保管しておいてください。
  3. すべての警告事項に留意してください。
  4. すべての指示に従ってください。
  5. この製品は水の近くで使用しないでください。
  6. 掃除は乾いた布でから拭きするだけにしてください。
  7. 通風口を塞がないようにしてください。十分な換気ができるよう余裕を持たせ、メーカーの指示に従って設置してください。
  8. 炎、ラジエーターや暖房送風口、ストーブ、その他、熱を発生する機器(アンプなど)の近くには設置しないでください。炎が出る物を製品の上に置かないでください。
  9. 有極プラグやアース付きプラグは安全のために用いられていますので、正しく接続してください。有極プラグは、2本のブレードのうち一方が幅広になっています。アース付きプラグは、2本のブレードの他に、3本目のアース端子がついています。幅の広いブレードや3本目の棒は、安全のためのものです。これらのプラグがコンセントの差し込み口に合わない場合は、電気工事業者に相談し、コンセントを交換してもらってください。
  10. 電源コードは特にプラグ差し込み部分、延長コード、機器から出ている部分において、引っかかって抜けたり挟まれたりしないように保護してください。
  11. アタッチメントや付属品は必ずメーカー指定のものをご利用ください。
  12. カートやスタンド、三脚、ブラケット、テーブル等は、メーカー指定のものか、この装置用に販売されているものを必ずご利用ください。カートに装置を載せて動かす際は、転倒により怪我をしないよう注意してください。

    上部に受信機を搭載したカートが人に転倒した。画像を中心に線で囲んだ円があります。

  13. 雷を伴う嵐の際や、または長期間使用しない場合は、プラグをコンセントから抜いてください。
  14. 整備の際は、資格のある整備担当者に必ずご相談ください。電源コードやプラグの損傷、液体や異物が装置内に入り込んだ場合、装置が雨や湿気に曝された場合、正常に作動しない場合、装置を落とした場合など、装置が何らかの状態で損傷した場合は、整備が必要です。
  15. 水滴や水しぶきに曝さないでください。液体の入った花瓶などを装置の上に置かないでください。
  16. MAINSプラグまたはアプライアンスカプラーが使用できる状態にしておいてください。
  17. 装置の空気中騒音は70 dB(A)を超えません。
  18. クラスI構造の装置は保護接地接続のある主電源の壁コンセントに接続してください。
  19. 火災や感電の危険を避けるため、本機器は雨や湿気のある場所にさらさないでください。
  20. 本製品の改造は試みないでください。けがや製品の故障の原因となる可能性があります。
  21. 本製品は指定された動作温度範囲内で使用してください。
警告。この表示内容を無視して誤った取り扱いをすると、死亡または重傷を負う可能性が想定される内容です。
注意。この表示内容を無視して誤った取り扱いをすると、傷害を負う可能性または物的損害が発生する可能性が想定される内容です。

警告:この装置内には、生命に危険な高電圧が存在します。内部には、ユーザーが整備できる部品はありません。整備の際は、資格のある整備担当者に必ずご相談ください。使用電圧の工場出荷時設定が変更された場合は、安全の保証が適用されません。

警告

  • 水や異物がデバイス内に入ると火災や感電の原因となります。
  • 本製品の改造は試みないでください。けがや製品の故障の原因となる可能性があります。

概要

Shure AD600デジタルスペクトラムマネージャーは、周波数プランの作成および運用管理を行う強力なツールです。ガイド付きの周波数コーディネーション機能を使用して、システム全体に対して互換周波数の計算、スキャン、および割当てが可能です。またスペクトラムの分析やデータのキャプチャ、ネットワーク上の互換性のあるデバイスのオーディオモニタリングを行うための追加ツールとして利用できます。

AD600は、単体でRFスペクトラム管理のソリューションを提供します。

  • ネットワーク上で管理可能な高度で包括的な周波数コーディネーション
  • 使用可能な周波数とRFアクティビティを高精度で監視する高速リアルタイムスキャン
  • RFスペクトラムを表示および分析するための6.6インチ(16.75 cm)大型カラーディスプレイ
  • 困難なRF環境下での時間と労力を節約するガイド付き周波数コーディネーション機能
  • RFスペクトラムをリアルタイムで表示、分析、リスニングするためのツール
  • 周波数範囲:174 MHz~2 GHz(複数の周波数帯域をサポート)
  • 複数の周波数帯域とカバーエリアをサポートするための6つのアンテナ接続
  • 分析用にRF情報をアーカイブするためのデータのキャプチャおよびストレージ
  • 大規模なネットワークシステムに対応
  • スキャンデータ、イベントログ、およびその他のデータを保存可能なUSB接続による外部データストレージ
  • Danteネットワークによる高度なオーディオモニタリングに対応
  • Wireless Workbenchと互換性があり、コントロールおよびモニタリングオプションの拡張が可能

同梱物

  • AD600本体
  • AC電源ケーブル、V-Lock(地域により異なります)
  • USB延長ケーブル
  • ラックマウントハードウェアキット(90YT1371)

取り付け方法

本ユニットはラックマウント用としてデザインされています。

警告: 怪我を防止するために、機器は確実にラックに固定してください。

ラックに固定されている受信機

フロントパネルとリアパネル

AD600フロントパネルとリアパネルのレイアウト

①ヘッドホン音量ノブ

ヘッドホン音量をコントロールします。クリップインジケーターが信号のオーバーロードを警告します。ノブを押すと、Danteオプションとヘッドホン設定にアクセスできます。

②モニタージャック、ヘッドホンジャック

¼インチ(6.35 mm)音声出力ジャック

③ ディスプレイ

RFスペクトラムを表示および分析するためのカラーディスプレイ

④機能ボタン

押すと、編集および構成オプションが表示されます。上から順にF1、F2、F3、F4の機能ボタンがあり、編集オプションが使用できるようになると点灯します。

⑤ENTERボタン

押すと、変更が保存されます。

⑥EXITボタン

変更をキャンセルして前のメニューに戻ります。

⑦ コントロールホイール

  • 押してメニューにアクセスします
  • 押してパラメーターまたはメニュー項目を選択します
  • 回して、メニューアイテムをスクロール、またはパラメーター値を変更します

⑧電源スイッチ

ユニットの電源をオン/オフします。

⑨AC電源入力

IECロッキングコネクター、AC 100-240V

⑩AC電源カスケード(ロック)

複数のデバイスにカスケード接続する場合は、IEC延長ケーブルを使用します。

⑪イーサネットポート

4つのイーサネットポートは以下の信号をやりとりします:

  • ctrl 1: ネットワークコントロール、PoEをサポート
  • ctrl 2: ネットワークコントロール、PoEをサポート
  • Dante Primary:Danteデジタルオーディオ
  • Dante Secondary:Danteデジタルオーディオ

⑫ネットワークステータスLED

  • 消灯:ネットワークリンクがありません
  • 緑色に点灯:ネットワークリンク有効
  • 緑色に点滅:ネットワークリンクが有効で、トラフィック量に応じた速度で点滅します
  • オレンジ色に点滅:ネットワーク接続が1 Gbpsで、トラフィック量に対応したレートであることを示します

⑬USBポート

記録したスキャンデータを外部ストレージデバイス間で転送します

⑭アンテナバイアスインジケーターLED(各アンテナ入力に1つ)

  • 緑色:アンテナバイアスが有効
  • 赤色:アンテナ系統の異常
  • 消灯:アンテナバイアスが無効

⑮アンテナA、B、C、D、E、FのBNC入力端子

アンテナA、B、C、D、E、FのRF接続

⑯冷却ファン通気口

前面と背面にある冷却用の通気口

ディスプレイ画面

ホーム画面は、各アンテナのRFアクティビティを表示します。この画面から、メインメニューおよびスキャンツールにアクセスできます。コントロールホイールを使用して、メニューを選択するか、アンテナプロットをオンまたはオフにします。

注:これらのオプションは視覚的な情報表示のみであり、コーディネーションやバックアップ周波数モニタリングには影響を与えません。

  • Main menu:メインメニューへのアクセス
  • Scan tools:スキャンツールへのアクセス
  • Live:スキャンステータス。現在のビューがライブスキャンであるか保存済みファイルの表示であるかを示します
  • A-F Antennas:各アンテナはRFプロットで色分けされています
  • Max:すべてのアンテナからのリアルタイムピークを単一のプロットにまとめます

AD600ディスプレイ画面

アイコンキー

アイコン ノート
                               USB:ストレージドライブがUSBポートに接続されているときに表示されます。アイコンを選択すると、詳細情報を表示し、USBドライブを取り出すことができます。
                            アラーム:1つ以上のハードウェアアラームが存在するときに表示されます。アイコンを選択して、アクティブなアラームを表示できます。
         電源スイッチロック:意図しない電源の遮断を防ぎます。電源ロックを有効にすれば、電源スイッチが切り替わっても、AD600はオンのままです。
                   フロントパネルロック:メニューの変更を防ぎます。コントロールロックが有効である場合は、メニューオプションを編集できません。
                  アクセスコントロール:アクセスコントロールが有効である場合に表示されます。
             ネットワークステータスインジケーター:AD600がネットワーク上で他のデバイスを認識した場合に表示されます。

ナビゲーションとコントロール

機能ボタン、コントロールホイール、ENTERおよびEXITボタンを使用して、メニューの選択に移動し、パラメーターを設定します。

AD600フロントパネル部ボタン(名称)

①機能ボタン

押すと、編集および構成オプションが表示されます。上から順にF1、F2、F3、F4の機能ボタンがあり、編集オプションが使用できるようになると点灯します。

②コントロールホイール

  • 押してメニューを表示します
  • 押してメニュー項目を選択します
  • 回して、メニューオプションをスクロールしたり、パラメーター値を編集します

③ENTERボタン

押して変更を確定または保存します。

④EXITボタン

押すと変更をキャンセルしてメインメニューに戻ります。

メニューマップ

各メニューオプション

システム構築例

使用する周波数帯域が1帯域のシステム

AD600と接続する受信機が、すべて同じ周波数範囲で運用される場合のシステム例です。

  • AD600アンテナコンフィギュレーションを接続する各受信機の周波数範囲に合わせて設定します。
  • 同じ周波数範囲で動作する受信機を同一帯域のグループに追加して、システムを拡張できます。

ヒント:受信機アンテナカスケードポートをAD600のアンテナ入力に接続します。

2本のアンテナと1台の受信機に接続されたAD600

使用する周波数帯域が複数の場合のシステム

複数の異なる周波数範囲の受信機とAD600を運用する場合のシステム例です。

  • AD600アンテナコンフィギュレーションを接続する各受信機の周波数範囲に合わせて設定します。
  • 同じ周波数範囲で動作する受信機を同一帯域のグループに追加して、システムを拡張できます。

ヒント:受信機アンテナカスケードポートをAD600のアンテナ入力に接続します。

6本のアンテナと3台の受信機に接続されたAD600

アンテナコンフィギュレーション

AD600は、最大6つのアンテナ入力を備え、複数の周波数帯域をサポートし、複雑なシステム構成にも幅広く対応します。

アンテナポート

AD600のリアパネルには、6つのアンテナポートがあります。各ポートは、接続するアンテナの帯域幅に合わせて構成することができます。またアクティブアンテナを使用する際は、アンテナバイアスを有効にすることができます。

アンテナパラメーターの設定

アンテナを接続したら、アンテナパラメーターを設定します。例えば、470~636 MHzに対応するワイヤレス機器で運用する場合は、受信範囲に適したアンテナを選択し、範囲を470~636 MHzに設定します。

ヒント:Configuration Modeを[Paired]に設定して、1組のアンテナに対してパラメーターを設定します(AB/CD/EF)

  1. [Main menu] > [Device Configuration] > [Antennas]
  2. アンテナを有効にします。RFアクティビティはリアルタイムで表示する必要があり、周波数コーディネーションではスペクトラムデータを使用しない場合は、[View only]を選択します。
  3. プリセットされた周波数範囲を選択するか、アンテナの帯域幅に合わせて手動で周波数範囲を選択します。
  4. アクティブアンテナを使用している場合は、[Bias][On]に設定します。

    注:アクティブアンテナを使用している場合は、コンフィギュレーションウィンドウに電流値の合計を示す[Total Current]が表示されます。

AD600アンテナコンフィギュレーション

アンテナ構成の例

次によく使用されるアンテナ構成の例を示します。

広帯域カバレッジ

広帯域カバレッジは、複数の異なる周波数帯域のワイヤレス機器をサポートします。アンテナは、各デバイスグループの周波数範囲に合わせて構成されます。この例では、3つの異なる周波数範囲で動作するワイヤレス機器をサポートするために3組のアンテナを配置しています。

ステージ図

ラージエリアカバレッジ

ラージエリアカバレッジは、大規模な複合施設やスポーツアリーナなどの会場で使用されます。アンテナを戦略的に配置することで、広大な空間にRFカバレッジを提供し、デッドスポットを最小限に抑えることができます。

ラージエリアのアンテナ配置

リニアカバレッジまたはパレードルートカバレッジ

リニアカバレッジは、長い廊下や通路、道路などのエリアで使用されます。カバレッジにギャップが生じないようにルートに沿って間隔を開けてアンテナを配置します。

パレードルートアンテナ配置

ネットワーク

AD600は、4ポートのネットワークインターフェースが搭載されています。Danteテクノロジーは、デジタルオーディオをモニタリングするための統合ソリューションを提供します。Danteは、標準IPオーバーイーサネットを使用し、ITとコントロールデータと同じネットワーク上に安全に共存することができます。選択可能なネットワークモードは、ネットワークセットアップとポート信号のフレキシブルなルーティングを可能にします。

ネットワーク信号タイプ

ネットワークでは、次の信号タイプがサポートされています。

  • Shureコントロール:Shure Wireless Workbenchソフトウェアを使用すると、ワイヤレスシステムを包括的にコントロールできます
  • Dante Primay:Danteデジタルオーディオ
  • Dante Secondary:Danteデジタルオーディオ(リダンダント接続)ルーティングオプションを追加する場合に使用

ガイド付きネットワークコンフィギュレーション

AD600にはガイド付きセットアップが用意されており、接続する機器のネットワーク構成を簡素化できます。

セットアップでは次の項目を設定していきます:

  • スイッチモード
  • Shureコントロール
  • Dante primary
  • Dante secondary

ネットワークモード

ネットワークモードの設定によって、各ポートにルーティングされる信号タイプが決まります。

本体背面のネットワークポート

Switched Mode 設定時のポート信号

①Shureコントロール および Dante Primary

②Shureコントロール および Dante Primary

③Shureコントロール および Dante Primary

④Shureコントロール および Dante Primary

Split/Redundant Mode 設定時(デフォルト)のポート信号

①Shureコントロール

②Shureコントロール

③Dante Primary

④Dante Secondary

スイッチモードの設定

  1. メインメニューから:[Device Configuration] > [Network Settings] > [Setup]に移動します。
  2. コントロールホイールを使用して、スイッチモードを[Switched]または[Split/Redundant]に設定します。
  3. [ENTER]を押すと、設定を保存し機器が再起動します。

インターフェースモード(IPアドレス)の設定

コンポーネント間の通信とコントロールを確保するには、ネットワーク内の各デバイスにIPアドレスを割り当てる必要があります。有効なIPアドレスは、DHCPサーバーを使用して自動的に割り当てるか、有効なIPアドレスのリストからマニュアルで割り当てることができます。Danteデジタルオーディオを使用する場合は、各Danteデバイスに個別のDante IPアドレスも割り当てる必要があります。

自動IPアドレス設定モード

  1. DHCPが可能なイーサネットスイッチを使用する場合、DHCPスイッチをオンに設定します。
  2. Device Configurationメニューから:[Network Settings] > [Setup] > [Next]
  3. コントロールホイールを使用して、[Shure Control][Dante Primary]、および[Dante Secondary](リダンダント接続時)の[Interface Mode][Automatic]に設定します。
  4. 設定が終了したら、[Back]ボタンを押して、ホーム画面に戻ります。

手動IPアドレス設定モード

  1. Device Configurationメニューから:[Network Settings] > [Setup] > [Next]
  2. コントロールホイールを使用して、[Interface Mode][Manual]に設定します。
  3. [Shure Control][Dante Primary]、および[Dante Secondary]に有効なIPアドレス、サブネットマスク、およびゲートウェイ(必要な場合)を設定します。
  4. 設定が終了したら、[Back]ボタンを押して、ホーム画面に戻ります。

ネットワークブラウザ

ネットワークブラウザツールを使用して、ネットワーク内のShureデバイスを表示します。[Main menu] > [Device Configuration] > [Network Browser]からこのツールにアクセスし、コントロールホイールを使用してデバイスを選択します。

AD600ネットワークブラウザ画面

Identify All

ネットワーク上の全デバイスのフロントパネルLEDをフラッシュさせてネットワーク接続を検証します。

Refresh

デバイスリストを更新します。

FW Version

ネットワーク上で検出されたデバイスのファームウェアバージョンを表示します。[Model]リストからデバイスモデルを選択して表示します。

ヒント:コントロールホイールを押すと、選択したデバイスのデバイスIDとIPアドレスが表示されます。

周波数コーディネーション

AD600にはガイド付き周波数コーディネーション機能が用意されており、システムの周波数を算出するプロセスを簡素化できます。

コーディネーションの設定と変更は、次の2つのオプションを使用できます。

  • スタンダードコーディネーション ー 多くの運用環境で使用できます
  • アドバンストコーディネーション ー より複雑な状況で運用する際に、パラメーターを細かく調整できます

コーディネーションの作成と変更

コーディネーションを開始するには、[Main menu] > [Freq Coordination]を選択し、新しいコーディネーションを作成するか、既存のコーディネーションを変更します。

注:ほとんどの状況でスタンダードコーディネーションが適切です。仮想的にチャンネルを追加したり、除外周波数やスレッショルドを手動で設定したりする場合は、アドバンストコーディネーションまたはWireless Workbenchを使用します。それ以外の場合は、コーディネーションをカスタマイズします。

プロンプトに従い、[Next]を選択して各ステップに進みます。

ステップ1:デバイスの選択

コントロールホイールを使用して、コーディネーションの対象とするデバイスを選択します。

ステップ2:スキャン

[Start scan]を選択して、ディスプレイを監視します。より長いスキャンは、コーディネーションのためのデータが多くなります。プロットが安定したら、[Stop scan]を選択します。

ステップ3:計算

AD600は、システムの周波数コーディネーションを自動的に計算します。[Deploy]を選択して、デバイスに周波数を割り当て、コーディネーションを完了します。

ヒント:必要に応じてポータブル機器を再度同期してください。

アドバンストコーディネーション

スタンダードコーディネーションでは必要な条件が満たされない場合は、アドバンストコーディネーションオプションを使用します。アドバンストコーディネーションでは、除外周波数やスレッショルド、ユーザーグループ、TVチャンネルなど追加のパラメーターを手動で設定します。

ヒント:これらの追加パラメーターはWireless Workbenchを使用して設定することもできます。

[Main menu] > [Freq Coordination]を選択し、アドバンストオプションを選択してコーディネーションを作成または変更します。プロンプトに従い、[Next]を選択して各ステップに進みます。

ステップ1:デバイスの選択

コントロールホイールを使用して、コーディネーションの対象とするデバイスを選択します。ネットワーク上にないデバイスの周波数をコーディネートする必要がある場合は、仮想チャンネルを追加します。

ステップ2:周波数リクエスト

デバイスごとに、互換性レベルと必要なバックアップ周波数の数を選択します。

ステップ3:除外周波数設定

[Settings]を選択して、次の設定のいずれかを選択します。

  • Scans:スキャンファイルを読み込みます
  • Thresholds:スキャンピークスレッショルドと除外スレッショルドを設定します
  • TV channels:TVチャンネルフォーマットを設定するか、TVチャンネルデータを読み込みます
  • Exclusion list:追加機能を使用して、計算から除外する周波数または周波数範囲を追加します

[Start scan]を選択して、ディスプレイを監視します。より長いスキャンは、コーディネーションのためのデータが多くなります。プロットが安定したら、[Stop scan]を選択します。

ステップ4:高度なオプション

ユーザーグループの選択:地域のユーザーリストとユーザーグループを選択します。

コーディネートの順番の変更:デバイスを移動して、優先度を変更します。

周波数リストの分析:[Analyze]を選択して、RF環境で周波数に互換性があるか確認します。互換性があるすべての周波数をロックする場合は、[Lock compat.]を選択します。

ステップ5:計算

[Start]を選択して、システムの周波数計算を開始します。

ステップ6:アサインと割り当て

[Deploy]を選択して、デバイスに周波数を割り当て、コーディネーションを完了します。

ヒント:必要に応じてポータブル機器を再度同期してください。

スキャンツール

AD600には、スペクトラムの分析やデータのキャプチャ、ディスプレイをカスタマイズするためのツールが多数用意されています。ホーム画面のタブからスキャンツールにアクセスします。

AD600スキャンツール

Cursor

Cursorは、RFプロット上に移動可能な垂直線を配置します。コントロールホイールを使用して、プロット内の任意のポイントにカーソルを合わせます。合わせたポイントの周波数と信号強度がカーソルの横に表示されます。

Zoom

Zoomは、スペクトラムの特定範囲を詳細に分析できるようにRFプロットを拡大します。Zoomを使用して混雑したRF環境で個々の周波数を識別します。

Range

コントロールホイールを使用して、ディスプレイのプロット範囲を設定するか、次のプリセットのいずれかを選択します。

  • Antenna range:プロット範囲を、アンテナ設定範囲に合わせます
  • Freq list range:プロット範囲を、周波数リスト範囲に合わせます

Capture

AD600は、RFアクティビティのスキャンおよび保存を実行し、RFスペクトラムのアクティビティを記録できます。スキャンファイルは、後で参照するために保存したり、高度な周波数コーディネーションのためにロードすることができます。

Open scan

コントロールホイールを使用して、内蔵ドライブまたはUSBドライブから保存またはキャプチャしたスキャンデータをロードします。

Live scan

保存されたファイルを表示している場合は、ディスプレイをリアルタイムスキャン表示に戻します。

Listen

ヘッドホンを使用して、スペクトラム内のRFアクティビティから周波数を選択しリスニングが可能です。コントロールホイールを使用して、アンテナと信号タイプを選択します。詳細については「管理とモニタリング」を参照してください。

Save snapshot

現在ディスプレイに表示されているスキャンデータを保存します。コントロールホイールを使用して、ファイルをディレクトリまたはドライブに保存します。

Markers

ディスプレイに色分けされたマーカーを追加します。 ー 使用中の周波数(白)、バックアップ周波数(緑)、低品質のバックアップ周波数(赤)。コントロールホイールを使用して、表示するマーカーのタイプを選択します。

管理とモニタリング

リスニング機能による音声のモニタリング

リスニング機能を使用すると、ヘッドホンジャックから互換性のあるデバイスの復調音声をモニタリングできます。

リスニング機能では、次の信号タイプをモニタリングできます。

  • AXT Analog、UHF-R、ULX、SLX、BLX、PSM1000、PSM900、PSM300などアナログFM方式のShure製品
  • Shure製品以外のアナログFM方式のワイヤレスシステム
  • 暗号化機能を有効にしていないAXT Digital(スタンダードモードおよびハイデンシティーモード)

スキャンツールメニューまたは周波数リストから、[Listen]を選択します。アンテナを選択して、コントロールホイールを回しながらスペクトラム上の任意の周波数に移動します。カーソルの横に周波数と信号強度が表示されます。

AD600リスニング機能

Danteブラウズを使用した音声のモニタリング

Danteブラウズを使用して、ネットワーク上のDante対応デバイスから音声をリスニングします。

  1. ヘッドホン音量ノブを押して、[Dante Browse]を選択するか、[Main menu] > [Headphones] > [Dante Browse]に移動します。
  2. [Shure]を選択してShureデバイスのみを表示するか、[All]を選択してDante対応デバイスをすべて表示します。
  3. コントロールホイールを使用して、ネットワークリストからデバイスとチャンネルを選択します。
  4. ヘッドホンの音量を調節します。

周波数リストモニター

[Frequency list monitor]では、ネットワーク上のデバイス一覧とデバイスに割り当てられた周波数のステータスが表示されます。ネットワーク上のデバイスは、周波数のステータスとともに周波数プールに表示されます。

  • [In Use]:デバイスに割り当てられている周波数
  • [Ready]:バックアップとして使用可能な周波数
  • [Degraded]:低品質のため使用できないバックアップ周波数
  • [Zone name]:Wireless Workbenchから割り当てられたRFゾーンネーム

周波数リストモニター画面

[Frequency list monitor]から次のタスクを実行できます。

  • [Add pool]:コントロールホイールを使用して、周波数リストにデバイスを追加および構成します。
  • [Edit threshold]:コントロールホイールを使用して、モニタリングスレッショルドを変更します。この設定により、周波数を低品質と見なすスレッショルドを決定し Degraded に分類します。
  • [Re-deploy]:管理対象のすべてのチャンネルに新規または更新した周波数を送信するために使用します。
  • [Clear list]:すべてのデバイスから周波数リストをクリアするために使用します。

スキャンファイルの管理

AD600は、内蔵ドライブやUSBポートに接続された外部ドライブから、スキャンデータを保存したり、スキャンファイルをインポートすることができます。

ヒント:外部ストレージデバイスを取り出すには、ホーム画面でUSBアイコンを選択し、コントロールホイールを押します。

日付と時刻の設定

AD600には、スキャンファイル、スナップショット、およびイベントログエントリにタイムスタンプを追加する内部クロックがあります。

  1. メインメニューから[Device Configuration] > [Date and Time]を選択します。
  2. コントロールホイールを使用して、日付、時刻、およびタイムゾーンを設定します。
  3. ENTERを押して保存します。

操作部のロックおよびロック解除

ロック機能を使用して、コントロールや設定が誤って変更されたり、不正に変更されないようにします。フロントパネルと電源スイッチは個別にロック/ロック解除できます。

  1. Main menu > Device Configuration > Locks
  2. コントロールホイールを使用してロックオプションを選択します。
  3. ENTERを押して保存します。

ヘッドホン設定

AD600には、音声信号をモニタリングするためのヘッドホンジャックが備えられています。

ヘッドホン音量ノブを押して設定に進むか、メインメニューから次のように選択します。[Headphones] > [Headphone Settings]

  1. 音量ノブを使用して、ヘッドホンの音量をコントロールします。
  2. リミッタースレッショルドを調整して、オーディオピークを減衰させます。オーディオリミッターのデフォルト設定は-10dBです。

ディスプレイの調整

明るさとスリープタイムは調整が可能です。

ディスプレイの設定は次の項目を選択できます。

  • Brightness(明るさ): Low、Medium、High、Auto
  • Display Sleep(スリープタイマー):10、30、60、Off(秒単位)

    注:スリープはホーム画面からのみ有効になります。

  1. メインメニューから[Device Configuration] > [Display]
  2. コントロールホイールを使用して、明るさをとスリープタイムを設定できます。
  3. ENTERを押して保存します。

冷却ファンの設定

  1. Device Configurationメニューから:Fan
  2. 次のファン設定オプションから選択します:
    • Auto:自動的にファンが作動し、温度を調整します
    • On:持続的にファンが作動し、温度の高い環境下で最大限の冷却を行います

ヒント:内部温度をディスプレイに表示できます。

トラブルシューティング

ネットワークごとにDHCPサーバーは1台だけ使用してください。

すべてのデバイスが同じサブネットマスクを共有する必要があります。

すべてのデバイスに同じレベルのファームウェアリビジョンがインストールされている必要があります。

各機器のディスプレイにネットワークアイコンが表示されているか確認してください:

  • アイコンが表示されない場合、ケーブル接続とネットワークジャックのLEDステータスを確認してください。
  • ケーブルが接続されているのにLEDが点灯していない場合には、ケーブルを交換し、LEDとネットワークアイコンを再度チェックします。

「Find All」ユーティリティ([Util] > [Network] > [Find All])を使用して、ネットワーク上のデバイスを表示します。

  • 「Find All」レポートはネットワークのすべての機器を表示します。
  • 「Find All」レポートに表示されない機器のIPアドレスをチェックして同じサブネットにあるか確認してください。

Wireless Workbenchに関連するネットワーク問題を解決するには、Wireless Workbenchヘルプシステムのネットワークの項を参照してください。

イベントログ

イベントログには、スペクトラムマネージャーとその管理対象であるデバイスのアクションが記録されます。各イベントには、トラブルシューティングに役立つID、タイムスタンプ、カテゴリー、および説明が含まれています。ログには、最大9,999件のイベントが保存されます。直近のイベントがログの一番上に表示されます。保存制限に達した場合は最も古いイベントが上書きされます。

コントロールホイールを使用して、イベントログをスクロールします。機能ボタンを使用して、ログをエクスポートしたり、ログのクリアができます。

注: ログエントリは、電源を落としても影響を受けません。

AD600イベントログ

ファームウェアアップデート

ファームウェアは各コンポーネントに埋め込まれたソフトウェアで、機能をコントロールします。定期的に新しいバージョンがリリースされ、機能の追加や拡張が行われます。ファームウェアは、Shure Update Utilityを使用してインストールできます。

Shure Update Utilityは、shure.comからダウンロードできます。

出荷時設定にリセット

すべてのパラメーターを工場出荷時設定に復元するには:

  1. Main menu > Device Configuration > Factory Resetを選択します。
  2. [ENTER]を選択して、工場出荷時設定を復元します。

用語集

Access control(アクセスコントロール)

PINを割り当てることで、Wireless Workbenchや他のShureコントロールソフトウェアを実行しているコンピューターからネットワークで接続されたコンポーネントへの不正なアクセスを防ぐことができます。

Backup frequency(バックアップ周波数)

RF環境と互換性があり、デバイスに割り当てられていない周波数。干渉が発生した場合には、デバイスにバックアップ周波数を割り当てることができます。周波数ステータス:

  • [In Use]:デバイスに割り当て済みの運用中の周波数
  • [Ready]:使用可能なバックアップ周波数
  • [Degraded]:低品質で使用に適さず、割り当てることができないバックアップ周波数

Compatible Frequency(互換周波数)

運用環境で使用されている他の周波数と競合しない周波数

Compatibility level(互換性レベル)

互換性レベルを調整すると、合成周波数とその他の周波数(相互変調の結果発生した周波数など)との間隔を指定できます。互換性設定や互換性プロファイルと呼ばれることもあります。次の3つの互換性レベルがあります。

  • Standard:デフォルトのチャンネル間隔を使用します。安定した動作と運用するチャンネル数のバランスを実現するには、この設定を使用します。
  • Robust:大きなチャンネル間隔を使用して、干渉を回避します。この設定では、チャンネル間隔を最大にする必要があるため、StandardやMore Frequencies設定と比較して、特定のスペクトラム内で使用可能な周波数が少なくなります。十分な帯域幅とチャンネル数が確保できる場合には、この設定が最適な選択肢です。
  • More Frequencies:チャンネル間隔を狭くして、より多くの周波数を割り当てます。可能な限り多くのチャンネル数が必要な場合にこの設定を使用します。チャンネル間隔が最も近くなるため、システム運用時のオペレーション、例えば送信機と受信アンテナの距離や送信機同士の最小距離など、運用面でより制限を受ける可能性があります。

Equipment profile(機器プロファイル)

特定のメーカーとモデルのすべてのデバイスに適用される周波数コーディネーション用のパラメーター設定。機器プロファイルはWireless Workbenchを使用して編集できます。デバイスプロファイルと呼ばれることもあります。

Exclusions(除外周波数設定)

周波数コーディネーションの一環として、互換周波数算出の際に、条件により回避したい単一の周波数や周波数範囲を指定することができます。この作業を除外周波数設定と呼びます。

Frequency list(周波数リスト)

Wireless Workbenchやスペクトラムマネージャーで計算された使用可能なプライマリー周波数とバックアップ周波数のリスト。互換周波数リスト(CFL - Compatible frequency list )と呼ばれることもあります。

Frequency pool(周波数プール)

周波数リストは、特定のデバイスと互換性を持つ周波数のグループであるプールに編成されます。プール内の周波数は、共通のデバイスシリーズ(ULX-D、QLX-Dなど)や対応する周波数帯域、また場合によっては機器プロファイルやインクルージョングループ、RFゾーンを共有することもあります。これらの適切な編成により、周波数サーバーはデバイスのプールから該当するデバイスに任意の周波数を割り当てることができます。

Frequency server(周波数サーバー)

AD600およびAXT600は、周波数サーバーとして機能して互換周波数をデバイスに割り当てるほか、デバイスからの新しい周波数の要求に応答します。(例えば干渉が発生した場合など)

Intermodulation products(相互変調プロダクト)

変調の副産物であり、干渉を引き起こす可能性がある周波数成分。相互変調とも呼ばれ、スペクトラムの領域を占有し悪影響を及ぼす可能性がある余分な周波数です。

Managed device(管理対象デバイス)

管理対象デバイスは、スペクトラムマネージャーによって管理されるデバイスです。Wireless Workbenchプロパティパネルのデバイスリストを監視して、算出された互換周波数でRFチャンネルが動作していることを確認します。

Monitoring threshold(モニタリングスレッショルド)

運用に適さない低品質な周波数と判別するためのスレッショルドレベル。このスレッショルドを超える周波数には、低品質としてマークされ注意を促します。

Re-calculate(再計算)

計算を再度実行して、デバイスに割り当てる別の周波数を算出します。

Re-deploy(再割り当て)

デバイスに更新したコーディネーション情報を割り当てます。

RF zones

大規模な会場で複数のエリアにわたってRFコーディネートをする際に、使用可能なチャンネル数を最大化するのに役立つツールです。スポーツ競技場やキャンパスおよび複数の施設を有する企業環境などで使用されます。

RFゾーンは、運用するデバイス間の距離を考慮して、周波数の再利用を設定により許可できます。例えば、キャンパス内の離れた場所にある2つの建物でシステムを運用する場合、両建物間に十分な距離がある場合は周波数を再利用できます。コーディネーションに各建物専用のRFゾーンを設定します。

AD600は、単一のゾーンを管理するようにセットアップします。複数のゾーンをコーディネートするには、Wireless Workbenchと組み合わせてプランします。

RSSI(受信信号強度)

受信信号強度インジケーター、または特定の周波数に存在するRFエネルギー

Scan peak threshold(スキャンピークスレッショルド)

周波数を算出する際に、アクティブな送信機が存在すると見なす信号強度

Shureコントロール

Wireless Workbenchソフトウェアなど、Shureデバイスの制御用

ユーザーグループ

ワイヤレスシステムが地域または国のどこで使用できるかを制御するために事前に定義された周波数セット

Virtual channel(仮想チャンネル)

仮想チャンネルは、ネットワークに追加する予定のオフラインデバイス、またはネットワーク非対応の機器(およびサードパーティ製機器)をコーディネーション上で扱い、表示するために作成します。仮想チャンネルは、コーディネーションの際にプレースホルダとして機能します。そのため、オフラインデバイス用の周波数がコーディネーションに含まれるようになります。仮想デバイスと呼ばれることもあります。

仕様

RFチューニング周波数範囲

174~2,000 MHz

RFチューニングステップ

25 kHz / 200 kHz

ノイズフロア

分解能帯域幅

25 KHz -109 dBm、標準
200 KHz -100 dBm、標準

イメージ抑圧比

> 90 dB、標準

スプリアス特性

< -100 dBm、標準

寸法

43.2 x 482.6 x 285.7 mm(1.7 x 19.0 x 11.25インチ)、高さ x 幅 x 奥行

質量

3.7 kg(8.15ポンド)

外装仕様

スチール

使用電源

AC 100~240V 、50~60 Hz

消費電流

1.2 A

動作温度範囲

-18°C~50°C(0°F~122°F)

保管温度範囲

-29°C~74°C(-20°F~165°F)

RF入力

コネクターの種類

BNC

インピーダンス

50 Ω

最大入力レベル

+10 dBm

バイアス電圧

DC 12~13.5 V、

最大150 mA/各アンテナ入力 、最大450 mA /デバイス

ヘッドホンモニターオーディオ出力

周波数特性

20 Hz~20 kHz、+/- 3 dB

構成

¼インチ / 6.3 mmフォーンジャック、アンバランスステレオ

インピーダンス

63 Ω

最大信号レベル

350 mW

ピンアサイン

Tip:オーディオ +、Left | Ring:オーディオ +、Right | Sleeve:グランド

ネットワーク

ネットワークインターフェース

クアッドポートイーサネット10/100/1,000 Mbps、

Danteリダンダンシーサポート、

PoEサポート(コントロールポート)

ネットワークアドレス容量

DHCPまたはマニュアルIPアドレス

DC電源モジュール仕様

DC入力電圧範囲

10.9~16V

最大DC入力電流

5.5 A

保護モード

逆極性、過電圧

コネクターの種類

4ピンXLR(オス)、

DC入力部XLRコネクターのシェルは、シャーシグランドに接続されています

推奨されるケーブルゲージ

6フィート以下 18 AWG(1 mm2
7~15フィート 16 AWG(1.5 mm2
16~25フィート 14 AWG(2.5 mm2

重要:ケーブルの長さの合計は25フィートを超えないようにしてください。

ユーザー情報

本機器はテストされFCC規定パート15に従いクラスBデジタル機器に適合しますが、制限があります。本機器は電磁波を発生、使用または放射する場合があります。メーカーの取扱説明書に従って設置して使用しないと、無線およびテレビの受信に妨害を引き起こす可能性があります。

注記:FCC規制では、Shure社によって明示的に承認されていない変更または修正を加えると、この機器を操作する権利が無効になることが規定されています。

これらの制限は、住宅地域において設置する際、有害な電波干渉から機器を適度に保護するためのものです。本機器は電磁波を発生・使用し、放射する場合があります。取扱説明書に従って設置しないと無線通信に電波干渉が起こります。また、設置状況に関わらず妨害を引き起こす可能性もあります。本機器によりラジオやテレビの受信に電波干渉が起こるようであれば(これは、機器の電源を一度切ってから入れるとわかります)、次の手段を1つまたは複数用いて電波干渉を防いでください。

  • 受信アンテナを別の方向に向けるか、別の場所に移す。
  • 機器と受信機の間の距離を広げる。
  • 受信機を接続しているコンセントとは別の回路にあるコンセントに機器を接続する。
  • 販売店または熟練したラジオ/TV技術者に相談する。

本装置はFCC規制第15部に準拠しています。操作は次の2つの条件の対象となります:

  1. 装置は有害な干渉を起こしてはならない。
  2. 装置は、望まない操作を起こす干渉を含め、あらゆる干渉を受け入れなければならない。

オーストラリアの無線に関する警告

警告:このデバイスは、ACMAクラスライセンスの下に動作しており、動作周波数を含む当該ライセンスのあらゆる条件に適合している必要があります。

カナダの無線に関する警告

このデバイスは、保護なし、干渉なしの方針に基づいて動作します。ユーザーが同じTV帯域で動作する他の無線サービスからの保護を求めるには、無線ライセンスが必要です。詳細については、Innovation, Science and Economic Development Canada(イノベーション・科学経済開発省)の文書Client Procedures Circular CPC-2-1-28(カスタマープロシージャサーキュラーの2-1-28)、Voluntary Licensing of Licence-Exempt Low-Power Radio Apparatus in TV Bands(テレビ帯域で運用される低電力ライセンス免除無線装置の自主的ライセンス)を参照してください。

Ce dispositif fonctionne selon un régime de non‑brouillage et de non‑protection. Si l’utilisateur devait chercher à obtenir une certaine protection contre d’autres services radio fonctionnant dans les mêmes bandes de télévision, une licence radio serait requise. Pour en savoir plus, veuillez consulter la Circulaire des procédures concernant les clients CPC‑2‑1‑28, Délivrance de licences sur une base volontaire pour les appareils radio de faible puissance exempts de licence et exploités dans les bandes de télévision d’Innovation, Sciences et Développement économique Canada.

認証

メーカーによって適合性が書面で認可されたもの以外の変更・改造を本機器に加えると、ユーザーの装置を使用する権利が無効となる場合があります。

このクラスBデジタル装置はカナダのICES-003に適合します。Cet appareil numérique de la classe B est conforme à la norme NMB-003 du Canada.

このデバイスには、Innovation, Science and Economic Development Canadaのライセンス免除RSS基準に適合しているライセンス免除の送信機/受信機が含まれています。操作は次の2つの条件の対象となります:

  1. 装置は干渉を起こしてはならない。
  2. 装置は、望まない操作を起こす干渉を含め、あらゆる干渉を受け入れなければならない。

L’émetteur/récepteur exempt de licence contenu dans le présent appareil est conforme aux CNR d’Innovation, Sciences et Développement économique Canada applicables aux appareils radio exempts de licence. L’exploitation est autorisée aux deux conditions suivantes :

  1. L’appareil ne doit pas produire de brouillage;
  2. L’appareil doit accepter tout brouillage radioélectrique subi, même si le brouillage est susceptible d’en compromettre le fonctionnement.

廃電気・電子機器指令(WEEE)指令

欧州連合(EU)および英国では、このラベルは、家庭ごみと一緒に廃棄してはならない製品であることを示します。この製品は、回収およびリサイクルを行うために、適切な施設に預ける必要があります。

化学物質の登録、評価、認可に関する指令

REACH(Registration, Evaluation, Authorization of Chemicals)は、欧州連合(EU)および英国(UK)が策定した化学物質規制の枠組みです。Shure製品に含まれる0.1%重量比(w/w)を超える濃度の高懸念物質に関する情報は、要請に応じて提供します。

CEに関する通知:

ここに、Shure Incorporatedは、CEマーキングの付いた本製品が欧州連合の要件に準拠していると判断されたことを宣言します。EUの適合宣言書の全文は以下のサイトでご覧いただけます。https://www.shure.com/en-EU/support/declarations-of-conformity

ヨーロッパ認定輸入業者/代理店:

Shure Europe GmbH

部門:Global Compliance

Jakob-Dieffenbacher-Str.12

75031 Eppingen, Germany

電話:+49-7262-92 49 0

ファックス:+49-7262-92 49 11 4

Eメール:EMEAsupport@shure.de

UKCAに関する通知:

ここに、Shure Incorporatedは、UKCAマーキングの付いた本製品がUKCAの要件に準拠していると判断されたことを宣言します。UKの適合宣言書の全文は以下のサイトでご覧いただけます。https://www.shure.com/en-GB/support/declarations-of-conformity

英国認定輸入業者/代理店:

Shure UK Limited

Unit 2, The IO Centre, Lea Road,

Waltham Abbey, Essex, EN9 1 AS, UK

(一)本产品符合“微功率短距离无线电发射设备目录和技术要求”的具体条款和使用场景;

(二)不得擅自改变使用场景或使用条件、扩大发射频率范围、加大发射功率(包括额外加装射频功率放大器),不得擅自更改发射天线;

(三)不得对其他合法的无线电台(站)产生有害干扰,也不得提出免受有害干扰保护;

(四)应当承受辐射射频能量的工业、科学及医疗(ISM)应用设备的干扰或其他合法的无线电台(站)干扰;

(五)如对其他合法的无线电台(站)产生有害干扰时,应立即停止使用,并采取措施消除干扰后方可继续使用;

(六)在航空器内和依据法律法规、国家有关规定、标准划设的射电天文台、气象雷达站、卫星地球站(含测控、测距、接收、导航站)等军民用无线电台(站)、机场等的电磁环境保护区域内使用微功率设备,应当遵守电磁环境保护及相关行业主管部门的规定。

해당 무선설비는 전파혼신 가능성이 있으므로 인명안전과 관련된 서비스는 할 수 없음