概要

Designerシステム構成ソフトウェアにより、インテグレーターおよびシステムプランナーは、さまざまな高性能Shureマイクロホンや他の高性能Shureデバイスを使用する設備用の正確なオーディオカバー範囲を設計および実装することができます。Designerでは、オンラインおよびオフラインでの設計、ルーティング、設定、オンラインデバイスへのプッシュを1つのツールで行うことができます。平面図のインポート、部屋のスケーリング、参加者エリア周辺のデバイスの配置、および部屋レイアウトに対する収音ローブの配置により正確なカバレッジを実現することで、正確に会議およびプレゼンテーションスペースをモデル化することができます。

Designerではデバイスをインストールする前に、カバーエリアパラメーターを作成および編集できます。

  • マイクロホンの位置、部屋の大きさ、天井の高さを確認する
  • チャンネルの追加
  • 正確なカバーエリア領域の作成
  • イコライザーの設定を調整
  • 信号ルーティングの管理

オフラインでの設計作業が完了したら、設定をライブデバイスにプッシュしたり、現場で微調整したりすることもできます。これらすべてを、Designerで行うことが可能です。必要に応じて、デバイスのプリセットをエクスポートして、各デバイスのウェブユーザーインターフェースにアップロードして使用することもできます。

特長

  • オンラインでもオフラインでも、これらのShureマイクロホンとデバイスを使用してインストールするためのオーディオカバーエリアを設計します。
    • IntelliMix® Room
    • MXA910/MXA920シーリングアレイマイクロホン
    • MXA710リニアアレイマイクロホン
    • MXA310テーブルアレイマイクロホン
    • P300 IntelliMix®オーディオ会議プロセッサー
    • ANIUSB-MATRIX USBオーディオ会議プロセッサー
    • Microflexネットワークシーリングラウドスピーカー
    • MXAネットワークミュートボタン
  • 正確にフロアプランを採寸し、精密なデバイス設定のためにその部屋の平面図を参照します
  • 複数のデバイスを追加し、より大きく、より複雑な設計を作成できます
  • 1つのソフトウェアツールで複数のShure製品のDante信号ルーティングを実行します
  • 複数のロケーションにわたるテンプレートを作成および再利用できます
  • グルーピングされたデバイスに設定データをまとめて出力できます
  • 各々のロケーションに適用されているデバイスプリセットを容易にエクスポートできます
  • 複数の部屋、ビルおよびクライアント用の設定を整理できます
  • 平面図をインポートし、仮想デバイスを使用してシステムをオフラインでデザインすることで、時間や労力を節約できます
  • プロジェクトファイルをほかのDesignerユーザーと共有することで、複数の人がプロジェクトに取り組むことができます

スタートガイド

1. プロジェクトを作成する

Designerプロジェクトを開始し、プランニングしている環境に合致する部屋を作成します。部屋(ライブ)を作成することも、後で展開できる部屋(設計)を作成することもできます。

2. デバイスを部屋に追加する

使用するデバイスを部屋にドラッグします。

  • 部屋(ライブ)を作成している場合は、ネットワーク上のオンラインデバイスを部屋に追加します。
  • 部屋(設計)を作成している場合は、オンラインデバイスと関連付け、後で展開できる仮想デバイスを部屋に追加します。

3. 部屋を最適化する

最適化]をクリックして、DesignerがShureデバイスに接続できるようにします。Designerの最適化機能を使用するには、部屋に少なくとも1つのマイクロホンと1つのプロセッサーが必要です。

マイクロホンのみがある場合は、個々のデバイスを選択して右側にあるプロパティを調整するか、[構成]をクリックし、より詳細な設定にアクセスして変更することで、引き続き手動で調整できます。

Designerの最適化ワークフローにより、少なくとも1つのマイクロホンと1つのオーディオプロセッサーを備えたシステムの接続プロセスを素早く行うことができます。また、最適化により、MXAネットワークミュートボタンがある部屋にミュートコントロールルートも作成されます。部屋で[最適化]を選択すると、Designerは次のことを行います。

  • 音声ルートとミュートコントロールルートの作成
  • 音声設定の調整
  • ミュート同期をオン
  • 該当するデバイスのLEDロジックコントロールの有効化

デバイスの特定の組み合わせに対して、設定が最適化されます。設定をさらにカスタマイズすることもできますが、最適化ワークフローは出発点として適しています。

部屋を最適化した後は、ニーズに合わせて設定を確認および調整する必要があります。これらのステップには次のようなものがあります:

  • 不要なルートを削除します。
  • レベルを確認し、ゲインを調整します。
  • AECリファレンス信号が正しくルーティングされていることを確認します。
  • 必要に応じてDSPブロックを微調整します。

互換性のあるデバイス:

  • MXA910
  • MXA920
  • MXA710
  • MXA310
  • P300
  • IntelliMix® Room
  • ANIUSB-MATRIX
  • MXN5-C
  • MXAネットワークミュートボタン

4. システムを微調整する

カバレッジマップを使用して、デバイスを構成し、部屋のカバー範囲を調整します。さらに、個々のデバイスを選択して右側にあるプロパティを調整するか、[構成]をクリックし、より詳細な設定にアクセスして変更します。

5. デバイス別の設定

  • シーリングアレイマイクロホン、リニアアレイマイクロホン、およびシーリングラウドスピーカーのみ:
    1. [カバレッジマップ]タブ:実際の部屋の寸法と仕様を使用して部屋のサイズを指定します。
    2. 平面図または参照画像を使用して、部屋の設計を開始します。[画像の追加]をクリックして平面図をインポートし、図面上の参照ポイントに基づいて画像の縮尺を変更します。

      画像を使用して、予想される参加者エリアにオーディオのカバーエリアを合わせ、実際の部屋の寸法を用いて、より正確に設計を行います。

    3. デバイスを追加し、参加者エリアの周囲にチャンネルを配置します。同じ部屋に複数のデバイスをセットアップできます。これにより、大規模で複雑な形状の空間の場合でも優れたオーディオカバー範囲を実現できます。[チャンネルを追加]をクリックし、ローブで空間をカバーします。

    4. Designerを使用して、イコライザー設定の調整、信号ルーティングの管理、およびデバイスプロパティの設定を行います。
  • テーブルアレイマイクロホンMXA310のみ:
    1. デバイスを選択し、[構成]をクリックします。
    2. チャンネルを追加]をクリックし、マイクロホンのチャンネルを追加します。
    3. プロパティ]を使用して、チャンネル設定を選択します。
  • それ以外のデバイス:
    1. デバイスを選択し、[構成]をクリックします。
    2. さまざまな機能を使用して、信号処理の設定を選択します。

6. 最終調整

部屋のデバイスの構成を終えるために、デバイスに直接変更を加え、音声を聴きながらDesigner内からリアルタイムで調整することにより各チャンネルを微調整することができます。

ソフトウェアのインストール

アプリケーションのダウンロード

アプリケーションをダウンロードして、www.shure.com/designerで詳細を見てください。

ソフトウェアのリリース

このソフトウェアの新しいバージョンは定期的にリリースされ、新しい機能とパフォーマンス向上がこれに含まれます。このドキュメントでは最新のソフトをサポートしています。個々のリリースに関する詳細は、www.shure.comリリースノートを参照してください。

Shureサポートチームにお問い合わせください

Shureシステムサポートは、Shureデバイスやデジタルオーディオネットワークについての深い知識を持ち、ご使用の設備に最適な解決策を提供します。ソフトウェアのインストールまたは設定中に問題が発生した場合は、Shureシステムサポートにお問い合わせください。アメリカ国内の場合は、312-736-6006に電話するか、www.shure.comにアクセスしてお近くのサポート連絡先をご確認ください。

システム要件

必須条件

必要なポート

  • Web API
  • MongoDB
  • ShureシステムAPI
4つのポート。10000~65535の範囲の空きポートを使用してインストール時に動的に割り当てます

Windowsの更新プログラムをインストールします

ソフトウェアのインストール前に、お使いのオペレーティングシステムが最新であることを確認します。

Operating System

The following operating systems are supported on a physical or virtual machine:

  • Windows 10 (Professional or Enterprise), 64-bit edition
  • Windows 11 (Professional or Enterprise), 64-bit edition

ハードウェア

システムメモリー RAMに16 GBの空き容量
ハードディスク容量 2 GB の空き容量
プロセッサー i5デュアルコアプロセッサー

自動設定更新

以下の設定はソフトウェアのインストール中に自動的に作成されます。

インストーラー必須条件

インストールプロセスでMongoDB v5.0.3が自動的に追加されます。

Windowsファイヤーウォール

ローカルポート 5568, 8427

データベースのバックアップと復元

Shureソフトウェア情報を格納するMongoDBデータベース(Designerとともにインストール済み)をバックアップすることにより、データ損失から保護します。バックアップは、新しいサーバーへの移行時にも有用です。

バックアップはソフトウェア内でチームが作成した、すべてのプロジェクト、ロケーション、デバイス設定を保存します。バックアップの復元では、現在実行中のソフトウェアバージョンと一致するバックアップファイル(.bak)のみがサポートされます。

MongoDBのポートの特定

以下の構成セクションを確認し、MongoDB用に動的に割り当てられたポートを特定する必要があります。

"[location of Designer Software install directory]\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongod.cfg"

ポート番号は以下の行で指定されています。

"
net:
port: [port #]
"

Mongo データベースのバックアップ

MongoDB のバックアップの作成には、同ソフトウェアがインストールされたマシンを使用します。

  1. データベースのバックアップをアーカイブする場所を特定します。このパスをコマンドラインで使用します。
  2. スタートメニューの検索ボックスに「command」と入力してコマンドプロンプトを開きます。Enterキーは押さないでください。
  3. コマンドプロンプトの項目を右クリックし、[管理者として実行]を選択します。
  4. [ ]でマークされた箇所を置き換えて、次のコマンドラインを入力します(””を含めます):

    "[location of Designer Software install directory]\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongodump.exe" --host localhost
    --port [MongoDB port number] --gzip --archive="[path and file name of backup]"

    ヒント:初期設定におけるコマンドラインのサンプル(すべて1つのコマンドライン上):

    "c:\Program Files\Shure\Shure Designer\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongodump.exe" --host localhost
    --port [MongoDB port number] --gzip --archive="c:\Shure.bak"

  5. ENTERキーを押します。ファイルは、プロンプトで指定されたパスでアーカイブされます。

データベースバックアップからの復元

  1. ソフトウェアがインストールされたマシンで、スタートメニューの検索ボックスに「command」と入力してコマンドプロンプトを開きます。Enterキーは押さないでください。
  2. コマンドプロンプトの項目を右クリックし、[管理者として実行]を選択します。
  3. [ ]でマークされた箇所を置き換えて、次のコマンドラインを入力します(””を含めます):

    "[location of Designer Software install directory]\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongorestore.exe" --host localhost
    --port [MongoDB port number] --drop --gzip --archive="[path and file name of backup]"

    ヒント:初期設定におけるコマンドラインのサンプル(すべて1つのコマンドライン上):

    "c:\Program Files\Shure\Shure Designer\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongorestore.exe” --host localhost
    --port [MongoDB port number] --drop --gzip --archive="c:\Shure.bak"

  4. ENTERキーを押します。
  5. コマンドプロンプトで

    iisreset

    と入力し、データベース構成を再読み込みします。

対応しているデバイス

以下のShureデバイスはDesignerに対応しています。可能な場合は常に、最新のサポートされているファームウェアバージョンにアップグレードし、新しい機能とシステム向上の長所を生かしてください。

  • MXA910シーリングアレイマイクロホン(User Guide
  • MXA920シーリングアレイマイクロホン(User Guide
  • MXA710リニアアレイマイクロホン(User Guide
  • MXA310テーブルアレイマイクロホン(User Guide
  • IntelliMix Room音声処理ソフトウェア(User Guide
  • P300 IntelliMixオーディオ会議プロセッサー(User Guide
  • ANIUSB-MATRIX音声ネットワークインターフェース(User Guide
  • Microflexネットワークシーリングラウドスピーカー:MXN5-C(User Guide
  • MXAネットワークミュートボタン(User Guide

重要:

  • 互換性のあるファームウェアバージョンのリストについては、リリースノートを参照してください
  • エクスポートされたプロジェクトは、前のバージョンのDesignerへの下位互換性がありません

ファームウェアのアップデートの詳細については、「ファームウェアアップデート」を参照してください。

Service configuration for device security

You can enable or disable specific network protocols on your devices using Designer. Navigate to that device in Live mode and click (Settings) > Services. The configuration options are:

  • HTTP - If you turn off HTTP, you will no longer be able to connect to this device via a web browser. Access with Designer will be unaffected.
  • mDNS - If you turn off mDNS, you will no longer be able to discover this device in the Shure Web Device Discovery application. Designer and Shure Update Utility will still be able to discover this device normally.
  • Command Strings - If you turn off command strings, third party control systems will no longer be able to communicate with this device on port 2202.

インターフェース言語の変更

  1. 名前の近くの左上の領域をクリックし、[マイアカウント]にアクセスします。
  2. ドロップダウンメニューを使用して、使用する言語を選択します。
  3. 変更を保存をクリックします。

設計データを整理する

Shure Designerソフトウェアは、オーディオインストールプロジェクトの開発および整理をサポートします。プロジェクトを設定して、最善の状況でワークフローを反映しましょう:

ロケーションを使用してプロジェクト別に整理する

プロジェクトは拡張可能です:1つの部屋を設計することもビルやキャンパスに広がる複数のロケーションを開発することもできます

部屋を使用してレイアウト別に整理する

部屋の設計をコピーして再利用し、似たような部屋の設計を作成する

プロジェクトの作成

プロジェクトを作成するには、

  1. 左側のメニューの[My projects]をクリックします。
  2. New > Projectをクリックします。
  3. プロジェクトの名前と説明を入力します。
  4. Createをクリックします。

部屋の設計

Designerでは部屋を使用して、各プロジェクト内に複数の設計を作成できます。設計する各スペースについて、プロジェクト内に部屋を作成できます。プロジェクトのインフラストラクチャー(建物とフロア)または独自のワークフロー(部屋タイプ)に合わせて、部屋を配置することができます。

部屋の作成

  1. プロジェクトを開きます。
  2. まだ選択されていない場合は、[部屋]を選択します。
  3. 新規]>[部屋(ライブ)]または[部屋(デザイン)]をクリックします。
  4. 部屋の名前と説明を入力します。
  5. [作成]をクリックします。

Designerによって、プロジェクトリストにその名前の部屋が作成され、その部屋のデザインウィンドウが開きます。

複数の部屋を作成し、それらをフォルダにグループ化する場合は、まずフォルダを作成します。

  1. プロジェクトを開きます。
  2. まだ選択されていない場合は、[部屋]を選択します。
  3. New]>[Folder]をクリックします。
  4. フォルダの名前と説明を入力します。
  5. [作成]をクリックします。

Designerがその名前のフォルダを作成し、プロジェクトリストに追加します。

フォルダをダブルクリックして開き、前の手順に従って部屋を作成します。

プロジェクトのインポートとエクスポート

Designerプロジェクトをエクスポートし、他のシステム設計者と共有して共同作業を行ったり、作業のバックアップを保存したりします。エクスポートにはすべての仮想デバイス設定、ルーティング、カバー範囲の設計など、プロジェクト内のすべての部屋が含まれます。

Designerプロジェクトは.dprjファイルとしてダウンロードされ、ShureのDesignerソフトウェアのみと互換性があります。

プロジェクトのインポート

  1. マイプロジェクト]をクリックします。
  2. プロジェクトのインポート]をクリックし、インポートするファイルを参照します。

プロジェクトのエクスポート

  1. マイプロジェクト]をクリックします。
  2. プロジェクトにカーソルを合わせると、([詳細])が右側に表示されます。アイコンをクリックします。
  3. エクスポート]を選択します。ファイル名は、Designerのプロジェクト名です。

部屋の設定

デバイスの追加

仮想デバイスをワークスペースに追加するには、左側のメニューから仮想デバイスをワークスペースにドラッグします。

Designerの最適化ワークフローの使用

Designerの最適化ワークフローにより、少なくとも1つのマイクロホンと1つのオーディオプロセッサーを備えたシステムの接続プロセスを素早く行うことができます。また、最適化により、MXAネットワークミュートボタンがある部屋にミュートコントロールルートも作成されます。部屋で[最適化]を選択すると、Designerは次のことを行います。

  • 音声ルートとミュートコントロールルートの作成
  • 音声設定の調整
  • ミュート同期をオン
  • 該当するデバイスのLEDロジックコントロールの有効化

デバイスの特定の組み合わせに対して、設定が最適化されます。設定をさらにカスタマイズすることもできますが、最適化ワークフローは出発点として適しています。

部屋を最適化した後は、ニーズに合わせて設定を確認および調整する必要があります。これらのステップには次のようなものがあります:

  • 不要なルートを削除します。
  • レベルを確認し、ゲインを調整します。
  • AECリファレンス信号が正しくルーティングされていることを確認します。
  • 必要に応じてDSPブロックを微調整します。

互換性のあるデバイス:

  • MXA910
  • MXA920
  • MXA710
  • MXA310
  • P300
  • IntelliMix Room
  • ANIUSB-MATRIX
  • MXN5-C
  • MXAネットワークミュートボタン

最適化ワークフローの使用方法:

  1. 関連するすべてのデバイスを部屋に配置します。
  2. 最適化]を選択します。Designerは、機器の組み合わせに合わせてマイクロホンとDSPの設定を最適化します。

    デバイスを削除または追加した場合は、もう一度[最適化]を選択します。

ルーティング

クリックとドラッグの操作でデバイス間の接続を行うことで、サポートされているShureデバイスの音声ルートを作成できます。

  • デバイスをドラッグして、ワークスペースに配置することができます。Shureデバイス名によってデバイスを識別できます。
  • デバイス上の入力または出力の上にカーソルを置くと、Danteの名前、Danteチャンネルを表示し、入力または出力として示します。
  • 1つのデバイスの入力チャンネルまたは出力チャンネルをクリックし、さらに別のデバイスのチャンネルをクリックすると音声ルートが作成されます。

Designerが音声ルートを作成した後、どちらかのエンドポイントにカーソルを合わせると、Danteデバイスとチャンネル接続が識別されます。

注:デフォルトでは、検出されたデバイスに仮想デバイス設定をプッシュするとDesignerによってルートがプッシュされますが、たとえばサードパーティのDSPを使用している場合は、ルートの作成とプッシュをオプトアウトできます。

ルートステータスの決定

ルーティングページでは、有効または無効なDanteルートをアイコンで識別します。

  • — 仮想ルートが正常に作成されたことを示します。
  • — 検出されたデバイスとライブモードのデバイスとの間に有効なルートが正常に作成されたことを示します。
  • — これが無効なルートであることを示します。無効なルートが作成される考えられる問題とその解決策について、次の表で説明します。
考えられる問題 解決策
受信機で、配信設定された送信機が見つからない。

or

送信機で、配信設定された受信機が見つからない。

単にオフラインの場合は、オンラインに戻ると、オンラインデバイスがオフラインデバイスを見つけます。
受信機では配信設定された送信機が見つかりますが、一方のエンドポイントで暗号化が有効になっていないにも関わらずもう一方では有効になっているため、コーディングの不一致が発生します。 暗号化を再キー化するか、両方のデバイスの暗号化を無効にします。
受信機では配信設定された送信機が見つかりますが、エンドポイントの暗号化キーが異なるため、コーディングの不一致が発生します。 暗号化を再キー化するか、両方のデバイスの暗号化を無効にします。
受信機では配信設定された送信機が見つかりますが、ルートでの適切な操作を妨げるコーディングの不一致やその他の問題が発生します。 暗号化を再キー化するか、両方のデバイスの暗号化を無効にします。

Coverageマップの使用

[カバレッジマップ]はMXA910およびMXA920シーリングアレイマイクロホン、MXA710リニアアレイマイクロホン、Microflexネットワークシーリングラウドスピーカーに使用します。[カバレッジマップ]は部屋の画像を追加した場合に有用で、マイクロホンとチャンネルの配置のために使用できます。ワークスペースには1つまたは複数のマイクロホンをドラッグできます。目的の位置までドラッグするか、または正確な座標を[プロパティ]で入力します。

より正確なレイアウトを作成するには、カバー範囲エディターまたは[プロパティ]パネルから[ワークスペース]プロパティを編集することにより、部屋の仕様を合致させます。ワークスペース編集モードにアクセスするには、ワークスペースグリッドの上の寸法をクリックする必要があります

編集を有効にすると、ワークスペースのプロパティを変更できます。

ワークスペース
長さと幅 部屋の長さと幅を設定します。
天井の高さ 部屋の天井の高さを設定します。この設定はデバイスを追加するときのデバイスの既定の高さになりますが、いつでも個別に変更できます。
ユニット 部屋の計測単位を選択します:
  • フィート(初期設定)
  • メートル

ヒント:ハードウェアデバイスと計測単位を合致させます(たとえば、MXA910-24INではインチ、MXA910-60CMではメートルです)。

グリッド:グリッドの開始点(XとY) 背景画像にある天井タイルなどの参照オブジェクトに揃えるために、ワークスペース上の異なるポイントからグリッドを開始します。

Coverageマップのキーボードショートカット

ショートカット ノート
削除 選択したデバイスまたはチャンネルを削除します
上、下、左、または右 選択したデバイスまたはチャンネルを移動します
  • グリッドスナップオン:最も近いグリッドへ
  • グリッドスナップオフ:1計測単位(0.01メートルまたは0.1フィート)
Shift + 回転(マウスを使ってドラッグ) 選択したデバイスまたは画像を45度ずつ回転させます
コントロールホイール ワークスペース上でズームインまたはズームアウトします

背景画像の追加

参加者の座席配置とプレゼンテーションエリアに設計の焦点を当てることができるよう、部屋に背景画像を追加します。画像は、デバイスやオーディオのカバー範囲の正確な配置のために、実際の部屋の大きさに合わせて縮尺を変更できます。

背景画像

  1. 部屋を開き、[カバレッジマップ]をクリックします。
  2. ワークスペースグリッドの上にある寸法をクリックして、ワークスペース編集モードにアクセスします
  3. Add image]を選択し、コンピューターにある画像を参照します。
  4. [開く]を選択して画像をワークスペースに追加します。

サポートされているファイルタイプ:

  • .jpg
  • .jpeg
  • .png
  • .gif

縮尺に合わせて画像を再描画する

Designerに画像を追加した後で、図の中の参照ポイントに基づいて画像の縮尺を変更できます。画像の実際の測定値がわからない場合は、後でいつでも画像を拡大縮小できます。

  1. ワークスペースに画像を追加します。
  2. 図の中で長さが分かっている物体を見つけます。
  3. カーソルを使用して基準線を引きます。

  4. その物体の実際の長さを参照サイズウィンドウに入力し、[Apply]を選択します。

    参照寸法を使用して画像の縮尺を変更する

  5. 縮尺が変更された画像に合わせてワークスペースのサイズを変更します。

縮尺に合わせた再描画は、[画像の編集] > [スケールに合わせて描画]からいつでも実行できます。

グリッドとガイドラインを使用したデバイスの配置

Designerのグリッドを使用してワークスペース内の正確なポイントにオブジェクトを移動します。[グリッドにスナップする]がオンになっている場合、デバイスの参照コーナーは直近のグリッドコーナーに自動的に揃えられます。

デバイスをグリッドに揃える

カバー範囲ページで[グリッドとガイド]を開き、配置ツールを有効または無効にします:

  • グリッドを表示]は、オブジェクトの整列をアシストします。
  • グリッドにスナップする]により、ワークスペース上でオブジェクトを正確に揃えることができます。
  • [ガイドを表示する]は、ワークスペースの[0,0]座標からデバイス参照ポイントへのX座標とY座標を表示します。
  • [スナップ回転45]は、回転を45度間隔に制限します。Shiftキーを押しながら回転ハンドルをつかんでも、回転は45度間隔に制限されます。

カバレッジマップに表示されているデバイスを一覧表示して選択するには、[レイヤー]を使用します。そのデバイスの基準線のオン/オフを切り替えるには、表示()を使用します。

グリッドオフセット

グリッドオフセットを調整することにより、天井タイルやドアフレームなどの画像内の参照ポイントにグリッドを揃えます。

  1. ワークスペースの上にある寸法を選択して、編集モードに入ります。

  2. グリッドオフセットツールを掴んで基準線に移動します。

オブジェクトの移動、回転、およびサイズ変更

Designerの[カバー範囲マップ]でデバイスに変更を加えることができます。

カバレッジマップ-画像

ワークスペースの上にある[画像の編集]をクリックして、編集モードに入ります。

終了するには、画像の外側を選択します。

不透明度の変更 背景画像の透明度を調整して、ワークスペースとデバイスに対する可視性を向上させます。不透明度の値を小さくすると、より透明な画像が得られますが、値が大きいほど、元のファイルと一致する暗い画像になります。
画像のサイズ変更 画像の隅をドラッグするか、[プロパティ]パネルに値を入力して、画像のサイズを変更します。比率がロックされているため、1つの寸法に対する変更が比例して他方に影響します。
画像の移動 ワークスペースの左上隅を基準として、デバイスの位置を変更します。
画像の回転 デバイスを回転させて、部屋に正しく配置します。ハンドルをクリックしてドラッグすると、画像が目的の位置に回転します。

ヒント:Shiftキーを押したままにすると、45度単位で回転します。

カバーエリアマップ-デバイス

デバイスの追加 デバイスを[デバイス]パネルからワークスペースにドラッグします。
デバイスの選択 ワークスペース内のデバイスをクリックして選択し、そのプロパティを編集できるようにします。終了するには、デバイス外の任意の場所をクリックします。
デバイスの削除 デバイスを選択し、Deleteキーまたはを押します。
デバイスの配置 ワークスペース上の必要な位置にデバイスをドラッグするか、動かします。ワークスペースの0,0ポイントを基準にしたデバイスの位置がデバイスプロパティに表示されます。

デバイス参照ポイント

このポイントは座標の計測に使用されます。

デバイスの回転 ハンドルをクリックしてドラッグし、必要な位置までデバイスを回転させます。

ヒント:Shiftキーを押したままにすると、45度単位で回転します。

カバーエリアマップ-チャンネル

プロパティを編集するチャンネルを選択します。終了するには、チャンネル外の任意の場所を選択します。

チャンネルの追加 デバイスを選択し、[Add channel]を押します
チャンネルの削除 チャンネルを選択し、Deleteまたはを押します。
チャンネルの配置 必要な位置にチャンネルをドラッグするか、動かします。デバイスとワークスペースの0,0ポイントを基準にしたチャンネルの位置がチャンネルプロパティに表示されます。
チャンネルのサイズ変更 チャンネルのサイズは、選択可能な幅設定と、レイアウト仕様に基づいて自動的に計算されたプロパティの組み合わせです。
  • チャンネル幅:狭幅(35度)、中間(45度)、または広幅(55度)
  • レイアウト仕様:チャンネルの形状は、発言者の高さ、デバイスの高さ、およびマイクロホンからの距離の組み合わせによって変わります。

カバレッジマップ-レイヤー

ワークスペースに複数のデバイスがあると、混雑したデバイスまたはチャンネルから選択する必要が生じることがあります。ワークスペースの左側にある[レイヤー]メニューを使用して、作業するデバイスを選択します。

仮想デバイスでの作業

Designerにより、システムプランナーは仮想デバイスを使用してオフラインおよびオフサイトで作業できます。仮想デバイスを使用すると、マイクロホンカバーエリアの準備、デバイスのプロパティの設定、イコライザー設定の調整、およびDante音声ルーティングの構成を、ハードウェアに接続せずに行うことができます。仮想デバイスを使用するには、[部屋(設計)を作成]を選択します:

部屋またはプロジェクトが完成したら、検出されたオンラインデバイスを関連付け、設計を展開することにより、現場での仕事を終了します。その後、Designerを使用してこれらのデバイスのプロパティをリアルタイムで微調整できます。

検出されたデバイスへの設計の展開

デバイスを部屋に追加し、最適化して、オーディオのカバー範囲を構成した後、設計を展開し、検出されたデバイスに設定をプッシュできます。

  1. 展開]をクリックし、検出されたデバイスに設計をプッシュします。
  2. 使用可能なデバイスのリストから選択することにより、検出されたデバイスを設計に関連付けます。

    検出されたデバイスを設計デバイスに関連付けても、[展開]をクリックするまでは設定は検出されたデバイスにプッシュされません。

    デバイスの関連付けを解除するには、[X]をクリックします。

  3. すべての関連付けが完了したら、[展開]をクリックします。

    上部の緑色のバナーにより、ライブモードであり、検出されたデバイスを使用していることが確認できます。

    左側には、ネットワーク上の検出されたすべてのデバイスで、別の部屋にはまだ追加されていないデバイスが表示されます。Designerは同じサブネット上のサポートされているShureデバイスを自動的に検出します。[オンラインデバイス]に移動することで、クロスサブネットデバイスをIPアドレスによって追加することができます。

    多数のデバイスがある場合は、デバイス名、IPアドレス、またはデバイスモデルで並べ替えることができます。はじめに、検出されたデバイスの上にカーソルを置き、それをクリックしてデバイスを確認し、作業対象のデバイスであることを確認します。

展開]を実行すると、Designerにより以下を除く検出されたデバイス上のすべてが上書きされます。

  • ネットワーク設定
  • パスワードと暗号化の設定
  • Danteデバイス名とチャンネル名

ライブモードでは検出されたデバイスにDesignerから直接変更を加えることができます。

注:一部の変更を行うと、音声が一時的にドロップアウトすることがありますので注意してください。

プリセットの保存

特定の部屋に対してデバイスを構成し設定した場合、すべてのデバイスのプリセットとして特定のデザインを保存することができます。プリセットは、例えば、異なる構成を持つことができる多目的または組み合わせ可能な部屋の場合に役に立ちます。部屋構成が変更されたときに、複数のプリセットデザインを適用できるよう準備しておくことができます。

設定をプリセットとして保存するには:

  1. 右上隅にある([プリセット])をクリックすると、[デバイスプリセット]ウィンドウが開きます。部屋内のすべてのデバイスのプリセットが表示されます。
  2. プリセットスロットを選択します。
  3. プリセット用の名前を入力します。
  4. 保存]をクリックします。

デバイスにプリセットを適用するには:

  1. 右上隅にある([プリセット])をクリックすると、[デバイスプリセット]ウィンドウが開きます。
  2. 適用するプリセットを選択します。
  3. 適用]をクリックします。

注記:

  • ルーティング情報はプリセットに保存されません。
  • ライブモードの場合、プリセット操作によって音声が一時的にドロップアウトすることがあります。
  • プリセットの適用後に行われた変更は、未保存の状態です。新しい設定を新しいプリセットスロットに保存するか、新しい設定で古い設定を上書きします。
  • Designerは、デバイスのプリセットスロット名に基づいて現在の部屋の状態を評価します。同じ部屋にある複数のデバイスが同じプリセットスロット名を使用していない場合、部屋は「混在」していると判断されます。混在状態を解消するには、デバイスのプリセットスロット名が一致するように個別に変更する必要があります。

イベントログ

イベントログを表示するには、メインメニューの[イベントログ]をクリックします。

イベントログには、Designer内のアクティビティの詳細が記録されています。ログはアクティビティエントリを収集してタイムスタンプを付け、[設定]で指定した期間(30日~360日)エントリを保持します。エクスポート機能を使うと、ログデータを保存してソートするCSV(カンマ区切り値)文書が作成されます。

特定のデバイスのイベントログをエクスポートするには、ライブモードのそのデバイスに移動して、([設定]) > [一般] > [ログのエクスポート]をクリックします。この機能により、ログデータのCSV(カンマ区切り値)文書が作成されます。

トラブルシューティングまたはShureシステムサポートへの問い合わせを行う際には、詳細についてログファイルを参照します。

深刻度レベル
情報 アクションまたはイベントは正常に完了しました。
警告 アクションは完了できませんが、全体的な機能は安定しています。
エラー 機能を妨げる可能性のある問題が発生しました。
ログ詳細
イベント イベントの種類を示します。
ノート 適用可能な場合、IPアドレスと部屋を含む、イベントとエラーに関する詳細を提供します。
日付 イベントの日付と時刻。

ヒント:カテゴリ見出しを選択してログをソートします。

MXA920

このトピックに従ってMXA920シーリングアレイマイクロホンの設定を行い、使用を開始してください。マイクロホンのプロパティとベストプラクティスに関する詳細な情報は、『full MXA920 Ceiling Array User Guide(MXA920シーリングアレイユーザーガイド完全版)』を参照してください。

MXA920のカバー範囲

カバレッジマップの設定にアクセスするには:

  • Designer:部屋にマイクロホンを追加し、[カバレッジマップ]に移動します。
  • ウェブアプリケーション:[カバー範囲]に移動します。

自動カバー範囲をコントロールするには、[設定] > [一般] > [自動カバー範囲]に移動します。

MXA920はどのくらいの空間をカバーしますか?

Shureではほとんどの部屋で以下を推奨します。

  • 話者からマイクロホンへの最大距離:4.9メートル(16フィート)
  • 最大取り付け高さ:3.7メートル(12フィート)

これらの数値は、部屋の音響、構造、材料によっても異なります。[自動カバー範囲]をオンにした場合のデフォルトのカバーエリアは9 x 9メートル(30 x 30フィート)です([ダイナミック]カバーエリア)。

カバー範囲の仕組みを教えてください。

[自動カバー範囲]を使用すると、マイクロホンは収録したい話者の音声を捉え、収録したくないエリアの音声は捉えません。マイクロホンごとに最大8つのカバーエリア([ダイナミック][専用])を組み合わせて追加できます。

[自動カバー範囲]をオフにすると、最大8つのローブを手動で操作できます。

[自動カバー範囲]をオンまたはオフにすると、MXA920はShureのAutofocus™テクノロジーを使用して、話者が場所を移動したり立ち上がったりするのに合わせてリアルタイムでカバー範囲を微調整します。Autofocusは常にアクティブであり、何も調整しなくても動作します。

カバーエリアを追加する

[自動カバー範囲] = オン

[カバレッジ]を開くと、9 x 9メートル(30 x 30フィート)のダイナミックカバーエリアが使用できる状態になっています。話者が立ち上がっていても歩き回っていても、この範囲内にいればカバーされます。

MXA920のデフォルトのカバーエリアを示すスクリーンショット。

カバーエリアを追加するには、[カバー範囲を追加]をクリックします。マイクロホンごとに最大8つのカバーエリアを使用でき、必要に応じて両方のタイプを組み合わせることができます。カバーエリアはドラッグアンドドロップで移動させます。

ダイナミックカバーエリア

MXA920マイクロホンの4種類のサイズのダイナミックカバーエリアを示すスクリーンショット。

ダイナミックカバーエリアでは、柔軟なカバーが可能です。つまり、マイクがインテリジェントに適応して、カバーエリア内のすべての話者をカバーすることができます。サイズを空間に合わせて変更すれば、カバーエリアの境界内にいる話者がマイクでカバーされます(移動しても)。

専用カバーエリア

専用カバーエリア1つ(黄色のハイライト)とダイナミックカバーエリア1つを示しているMXA920 UIのスクリーンショット。

専用のカバーエリアでは、常にマイクが使える状態になっています。1.8 x 1.8メートル(6 x 6フィート)のサイズがあらかじめ決められており、演壇やホワイトボードのように1カ所に留まることが多い話者に最適です。

マイクロホンのカバー範囲からエリアを除外する

部屋の一部をカバー範囲から除外する必要がある場合、その部分にはカバーエリアやローブを設けないでください。カバーエリアまたはローブの外側にいる話者はマイクロホンの収音対象とはなりません。この方法は、部屋の騒がしい部分や空調機器を避けたい場合にも有用です。

これには複数の方法があります。

  • ダイナミックカバーエリアを移動する、またはサイズを変更する
  • 専用カバーエリアを移動する
  • 余分なマイクロホンのローブを移動または削除する(自動カバー範囲がオフの場合)

方向選択性ローブを使用する

[自動カバー範囲] = オフ

方向選択性ローブを使用するには、[設定] > [一般] > [自動カバー範囲]自動カバー範囲をオフにします。最大8つのマイクロホンローブの位置を手動で設定できます。このモードは、マルチゾーンのボイスリフトシステムなど、ダイレクト出力が必要な場合に最適です。

自動カバー範囲がオフの場合、マイクロホンはカバーエリアを使用しません。

ローブの使い方については、MXA910のガイドを参照してください。

レベルの調整

レベルを調整する前に:

  1. Dante®ヘッドホンアンプを使ってまたはDante Virtual Soundcardを使用してマイクロホンを直接聞く方法を設定します。
  2. Designerを開いて、オンラインデバイスのリストからMXA920を見つけます。または、デバイスのウェブアプリケーションを起動します。

自動カバー範囲オン

  1. 各カバーエリア内で、通常のスピーチ音量で話します。以下の項目を調整できます。
    • カバーエリアのゲイン(ゲート後):[カバレッジ]タブから、右側のプロパティパネルを開きます。ゲート後のゲインとミュートコントロールを確認するカバーエリアを選択します。
    • IntelliMix ゲイン(ゲート後):[IntelliMix]タブに移動し、オートミックス出力レベルを調整してDSP設定を制御します。
  2. 必要に応じてEQ設定を調整します。EQを使用してスピーチの了解度を改善し、ノイズを低減することができます。EQの変更によってレベルが大きく上下する場合は、ステップ3で説明したとおりにレベルを調整します。

自動カバー範囲オフ

このモードでは、以下の2セットのゲインフェーダーがあります。

  • チャンネルゲイン(ゲート前):調整するには、[チャンネル]に進みます。これらのフェーダーはオートミキサーに到達する前のチャンネルのゲインに影響を与えるので、オートミキサーのゲーティング判定に影響します。ここでゲインを高めることはチャンネルの音源に対する感度を上げてゲートをオンにする可能性が高くなります。ゲインを下げるのはローブの感度を下げてゲートがオンになる確率を下げます。オートミキサーを使用せず各チャンネルに直接出力のみを使用する場合はこれらのフェーダーの使用だけが必要です。
  • IntelliMixゲイン(ゲート後):調整するには、[IntelliMix]に進みます。または、[カバレッジ]でローブを選択し、プロパティパネルでゲート後のゲインとミュートコントロールを確認します。これらのフェーダーはローブがゲートオンにした後での各チャンネルのゲインを調整します。ここでゲインを調整しても、オートミキサーのゲーティング決定には影響しません。これらのフェーダーは、オートミキサーのゲーティング動作に満足した後で、話者のゲインを調整するためにのみ使ってください。

Danteチャンネル

自動カバー範囲を設定すると、MXA920でのDante出力の数が変化します。

自動カバー範囲オン

  • すべてのカバーエリアでIntelliMix DSPを備えたオートミックス出力1つ
  • AECリファレンス入力1つ

注:自動カバー範囲がオンの場合、Danteコントローラーには8つの送信チャンネルとオートミックス出力が表示されます。オートミックス出力は、自動カバー範囲がオンになっている場合に音声を送信する唯一のチャンネルです。

自動カバー範囲オフ

  • 最大8つの個別のDante出力(ローブごとに1つ)
  • IntelliMix DSPを備えたオートミックス出力1つ
  • AECリファレンス入力1つ

MXA910

MXA910の収音範囲の設定

これらの手順を参照し、MXA910シーリングアレイマイクロホンを起動します。マイクロホンのプロパティとベストプラクティスに関する詳細な情報については、『MXA910シーリングアレイユーザーガイド』を参照してください。

デバイスプロパティを設定する

デバイスを選択し、プロパティを設定します。

  1. デバイスの高さ(床とマイクロホンの間の距離)の値を入力します。既定では、デバイスの高さは天井の高さと一致しますが、個別に調整することもできます。
  2. レイアウトに合わせてデバイスを移動したり回転させたりします。

マイクロホン収音範囲を配置する

  1. ワークスペースの上にある[チャンネルを追加する]をクリックして、チャンネルを追加します。
  2. 発言者の高さを、チャンネルを選択してからプロパティに値を入力します。これにより正確な向きとなります。
  3. チャンネルを移動して適切なエリアをカバーします。
    • チャンネルは個々に選択可能で、最大許容範囲エリア内であれば、どこへでも移動することができます。許容範囲外に出ると、ローブは赤くなり、直前の許容範囲へ戻ります。
    • チャンネルをドラッグし、微調整して配置します。デバイスとワークスペースの0,0に対する距離の値は、[プロパティ]パネルで計算されます。
    • グリッドを使用して正確な位置を測ります。

チャンネルの幅を調整する

独立した幅コントロールにより、いくつかのチャンネルでは個々の発言者(狭幅)を収音し、他のチャンネルでは複数の発言者(広幅)をカバーすることが可能です。

チャンネル幅を変更するには:

  1. チャンネルを選択します
  2. プルダウンメニューで幅の設定を選択します。幅はローブの位置と、入力されたデバイスと発言者の高さに基づいて計算されて表示されます。

幅の設定:

  • 狭幅(35°)
  • 中間(45°)
  • 広幅(55°)

テーブルの上6フィートの位置にマイクロホンがある場合の3つの設定のチャンネル幅

自動配置を使用する

自動配置]を使用して、選択したチャンネルのローブを正しく配置できます。

  1. チャンネルを選択します。
  2. 自動配置をクリックします。
  3. 正しいチャンネルが選択され、発言者の高さが指定されていることを確認します。
  4. リスニング]をクリックします。Designer がチャンネルの正しい位置と幅をリッスンし、決定します。
  5. Designer が正しい位置と幅を決定すると、確認ダイアログが表示されます。

シーリングアレイマイクロホンの配置

部屋の不確定要素

マイクロホンの最適な配置は、座席配置とインフラストラクチャーによって決まります。 最善の結果を得るためには以下のガイドラインに従ってください。

  • テーブルやイスの配置を柔軟に変更できる部屋または複数のアレイマイクロホンのある部屋では、Designer にあるマイクロホン構成ツールを使用して、すべてのシートアレンジについてカバーエリアが適切かを確認します。
  • ローブは各発言者の正面に向ける必要があります。ビデオ会議中に発言者がスクリーンを見る可能性がある部屋での配置は慎重に行ってください。
  • 換気口やビデオプロジェクターといった不要なノイズ源のすぐそばへのマイクロホンの配置は避けます。
  • 残響が非常に多い部屋では、音声の明瞭度を改善するための音響処理を施すことを検討します。

シーリングアレイマイクロホン取付の高さ

シーリングアレイマイクロホンDesigner で設定可能な最大取り付け高さは9.14メートル(30フィート)です。典型的な音響環境1において、マイクロホンと発言者間の距離が4.88メートル(16フィート)までの場合、マイクロホンはSTIPA2 (Speech Transmission Index for Public Address systems)国際基準に基づく「A」等級を維持します。これより優れた音響環境では、STIPAの「A」等級の範囲が16フィートを超えることがあります。

取り付け高さを決定する際には、以下の点を検討します。

  • シーリングアレイのピックアップパターンは、ショットガンマイクロホンより狭いため、他のマイクロホンよりも音源から離れた位置に配置できます。Designer は各チャンネルについて理論値としてのカバーエリアを示すもので、音声が劣化またはゲートオフする具体的な境界というものはありません。ローブの各幅設定における感度データは、製品仕様書に記載されています。
  • すべてのマイクロホンと同様、音源からの距離の増加にともない音質は変化します。
  • 明瞭度スケールは、所定の高さにおいてマイクロホンがどのような音になるかを予測するのに有効です。
  • ローブのカバーエリアは、距離が増加するほど広くなります。

[1] 部屋の条件:RT60(残響時間)=500 ms@1 kHz、Aウェイテッド室内雑音=40 dBSPL(A)

[2] IEC-602682-16基準

明瞭度スケール

了解度スケールは、様々な距離においてアレイマイクロホンの音響性能をカーディオイドグースネックマイクロホンと客観的に比較したものです。この情報は、所定の距離でアレイマイクロホンがどのような性能を示すかを予測し、最適な取り付け高さを決定するのに有効です。了解度スケールの表のデータは、マイクロホンを計測して音声伝達指標IEC-602682-16基準に相当する値となるマイクロホンの測定値から得られています。

音声伝達指標値に相当する距離

シーリングアレイマイクロホン(発言者までの距離) カーディオイドグースネックマイクロホン(発言者までの距離)
1.83メートル 1.14メートル
2.44メートル 1.52メートル
3.05メートル 1.91メートル
3.66メートル 2.29メートル

データは以下の測定値を持つ典型的なハドルルームで収集されました:

  • 残響減衰時間:500 ms @ 1 kHz
  • ノイズフロア:40 dB SPL(Aウェイテッド)

注:これらの値は上記の部屋に固有の値です。十分にコントロールされた音響環境では、アレイマイクロホンが音声伝達指標相当値をより離れた距離で得られる場合もあります。残響が非常に大きい部屋では、性能の予測は困難になります。

A=アレイマイクロホンと発言者間の距離

B=カーディオイドマイクロホンと発言者の間の距離

この例において、発言者から (A) メートルの距離に設置されたアレイマイクロホンの音響性能は、発言者から (B) メートルの距離に置かれたカーディオイドグースネックマイクロホンの性能と一致します。

Autofocusを使用したカバーエリアの改善

このマイクロホンは、内蔵Autofocusテクノロジーを使用して、会議参加者が後ろにもたれかかったり立ち上がったりしても、各ローブの位置をリアルタイムで微調整します。参加者が位置を変えると、Designerのカバーエリアマップのローブが移動することがわかります。Autofocusは室内の音源にのみ応答します。

Autofocusで最良の結果を得るには、リファレンスソースを常にマイクロホンのAEC Reference Inチャンネルにルーティングします。マイクロホンおよび別のDSPからの直接出力のみを使用している場合でも、Autofocusを最大限に活用するために、リファレンス信号をマイクロホンのAEC Reference Inチャンネルにルーティングします。

MXA710

これらのトピックを参照して、MXA710リニアアレイマイクロホンを起動します。マイクロホンのプロパティとベストプラクティスに関する詳細な情報については、『MXA710テーブルアレイユーザーガイド』を参照してください。

マイクロホンのカバー範囲を調整する方法

マイクロホンのカバー範囲を制御するには、Designerを使用します。マイクロホンのカバー範囲は部屋レベルにあり、1つの部屋にあるすべてのマイクロホンに対して1つのカバレッジマップがあることを意味します。

  1. [部屋] > カバー範囲マップに進みます。
  2. マイクロホンがカバレッジマップにまだ存在しない場合は、マップにマイクロホンをドラッグします。初めてこの操作を行うと、取り付けの向きを選択するように求められます。次の4つのオプションがあります。
    • 壁水平
    • 壁垂直
    • 天井
    • テーブル

    これらのカバー範囲テンプレートは、最も一般的な取り付けに合わせて設計およびテストされています。

  3. [Properties]パネルで、必要に応じて各ローブの幅(狭い、中程度、広い)と位置を調整します。マイクロホンの位置と向きを部屋のレイアウトに合わせて調整します。
  4. マイクロホンの各チャンネルを聴き、必要に応じてローブの位置、幅、ゲインを調整します。

    各ローブの青い実線は、カバー範囲が最も強い場所を表します。各ローブの青色のカバー範囲の端は、ローブの感度が-6 dBに達する場所を表します。

    Autofocusテクノロジーは、会議参加者が後ろにもたれかかったり立ち上がったりしても、各ローブの位置をリアルタイムで微調整します。

優れたカバー範囲を得るためのヒント

  • ローブをクリックしてドラッグし、位置を変更します。
  • マイクロホンを選択して[プロパティ] > [位置]に進み、取り付けのタイプを変更します。
  • ローブは、幅に応じて1人の発言者または多くの発言者をカバーできます。設定をテストして音声を聞き、必要に応じて調整します。
  • 天井への取り付け:最適なカバー範囲を得るには、狭いローブの使用を避けます。
  • マイクロホンの収音パターンが原因で、一部の位置でローブが双指向性を持ちます。

Autofocusを使用したカバーエリアの改善

このマイクロホンは、内蔵Autofocusテクノロジーを使用して、会議参加者が後ろにもたれかかったり立ち上がったりしても、各ローブの位置をリアルタイムで微調整します。参加者が位置を変えると、Designerのカバーエリアマップのローブが移動することがわかります。Autofocusは室内の音源にのみ応答します。

Autofocusで最良の結果を得るには、リファレンスソースを常にマイクロホンのAEC Reference Inチャンネルにルーティングします。マイクロホンおよび別のDSPからの直接出力のみを使用している場合でも、Autofocusを最大限に活用するために、リファレンス信号をマイクロホンのAEC Reference Inチャンネルにルーティングします。

MXA310

これらのトピックを参照して、MXA310テーブルアレイマイクロホンを起動します。マイクロホンのプロパティとベストプラクティスに関する詳細な情報については、『MXA310テーブルアレイユーザーガイド』を参照してください。

MXA310の収音範囲の設定

MXA310には4つのチャンネルがあり、座席配置に基づいてそれぞれの向きを調整できます。各チャンネルは個別に指向特性とチャンネル設定を備え、Designer からアクセスできます。

Designer を使用すると、従来の会議用マイクロホンと比べて位置設定の柔軟性を高めることができます:

  • 構成可能な収音エリアは、発言者の人数に合わせて回転、修正することができます。
  • ネットワーク接続、デバイス識別、プリセットによりマイクロホンの移動、追加、取り外しを容易に行うことができます。
  • 独立したチャンネルとオートミキシングによりDante信号のルーティングが容易に、そして柔軟になります。
  • カスタマイズしたプリセットを保存できることで、すばやく異なる構成を呼び出すことができます。

座席

各チャンネルは一人ないし複数の発言者を収音できます。レイアウトを柔軟に変更できる部屋では同じネットワークに接続されていれば、様々な座席配置をカバーするためにマイクロホンを移動することができます。

注: 設定は各マイクロホンに保存され、別のネットワークポートに接続した場合も保持されます。プリセットはDesigner または外部コントロールシステムから呼び出して割り当てることができます。

1台のマイクロホンの使用(複数チャンネル)

4つの独立したチャンネルと指向特性により、テーブルの形状、サイズ、座席配置に合わせて収音範囲をカスタマイズすることができます。自動ミキシング機能によりファーエンドでの音声の明瞭度に影響する外部雑音(タイピング音や紙の擦れる音など)を低減します。

トロイド指向特性の使用

トロイド指向特性はマイクロホン上方からの直接的な音を排除することで、ビデオプロジェクターなどの不必要なノイズを低減します。単一指向性で得られるメリットを保持しながらも、すべての発言者を等しく収音する最も簡単な方法です。この特性を使用すると、音声は1つのチャンネルで送られます。したがって自動ミキシングが必要な場合は、マイクロホンはトロイド指向特性ではなく複数の指向特性を使用するように設定します。

すべての発言者を収音しながらも天井に取り付けられたプロジェクターからの雑音を排除します。

1つのマイクロホンで5人以上の発言者がいるテーブルでは、トロイド指向特性によりすべての声を等しく聞くことができます。

複数のMXA310で収音

大きなテーブルの場合は、マイクロホンを並べてすべての発言者を収音します。バランスよく収音し正確に向けるためにマイクロホンはテーブルの中心に配置します。最良の音質と明瞭度を得るには、各発言者それぞれがチャンネルを持てるように十分な数のマイクロホンを使用します。

10人で1つのテーブルを囲んでいる場合に各人が独立したチャンネルを得るためには、4つのマイクロホンで収音します。

大きなテーブルで2つのマイクロホンを使用する場合は収音範囲が均等になるように配置します。トロイドまたは無指向性のパターンでテーブル全体をカバーします。

IntelliMix Room

これらのトピックを参照して、IntelliMix Roomを起動して実行します。このソフトウェアとベストプラクティスに関する詳細な情報については、『IntelliMix Roomユーザーガイド』を参照してください。

IntelliMix Roomライセンスのしくみ

すべてのデバイスにIntelliMix Roomをインストールした後、Shure Designerソフトウェアを使用してライセンスをアクティベートします。Designerは通常、IntelliMix Roomのすべてのインストールを管理するため、別のコンピューターにインストールされます。

IntelliMix Roomのライセンスを管理する場合は、知っておくべき用語がいくつかあります。

  • インストール:デバイスにインストールされているIntelliMix Roomソフトウェアの単一のインスタンス。
  • ライセンス:IntelliMix Roomの各インストールを実行するには1つずつ必要です。8チャンネルライセンスまたは16チャンネルライセンスから選択します。
  • プロジェクト:デバイスがある部屋のコレクションを持つDesignerをグループ化したもの。各プロジェクトに1つのライセンスIDを使用します。管理するライセンスIDが複数ある場合は、それぞれに個別のプロジェクトを作成します。
  • ライセンスID:購入したすべてのインストールをDesignerでアクティベートするために使用する12桁のコード。Shureからライセンスのグループを購入すると、購入メールでこのコードが届きます(software.shure.comのアカウントでも入手できます)。各カスタマーには1つのライセンスIDがあります。

8つのIntelliMix RoomインストールがあるDesignerプロジェクトを示す図。

プロセス全体のワークフローの例を次に示します。

  1. 必要な8チャンネルライセンスの数と16チャンネルライセンスの数を決定します。Shureから購入してください。
  2. すべてのデバイスにIntelliMix Roomをインストールします。
  3. 同じネットワークに接続されているコンピューターにDesignerをインストールし、すべてのインストールを検出します。
  4. Designerでプロジェクトを作成します。すべての8チャンネルインストールをそのプロジェクトに同時に移動し、16チャンネルインストールに対して同様に繰り返します。この手順では、インストールに使用するライセンスの種類を選択します。
  5. アクティベーション]をクリックし、ライセンスIDを追加します。インターネットに接続されているすべてのインストールは、すぐにアクティベートする必要があります。

IntelliMix Roomでのビデオ会議ソフトウェアの使用

IntelliMix Roomをビデオ会議ソフトウェアに接続するには、ビデオ会議ソフトウェアのスピーカーとマイクとしてIntelliMix Roomエコーキャンセリングスピーカーフォンを選択します。コンピューターのサウンド設定でも同じ操作を行います。

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マイクロホン設定により、IntelliMix Roomに接続されている任意のマイクロホンからビデオ会議ソフトウェアに信号が送信されます。

スピーカー設定により、ビデオ会議ソフトウェアからIntelliMix Roomにファーエンド信号が送信されます。これは、IntelliMix RoomがAECリファレンスおよびローカルでのサウンド補強用信号を取得する方法です。

スピーカーとして別のソースを選択した場合、ビデオ会議ソフトウェアからIntelliMix Roomへのファーエンドの音声を取得して、AECリファレンスとして使用することはできません。

マイク信号をDSPにルーティングする

マイクロホンの信号を処理するためにIntelliMix Roomにルーティングするには、Designerを使用します。

この例では、次の設備がある小さな会議室を反映しています。

  1. 4チャンネルを使用したMXA310
  2. 8チャンネルIntelliMix Roomとビデオ会議ソフトウェアがインストールされているコンピューター
  3. ディスプレイとカメラ

信号をDSPにルーティングするには、次の方法を使用します。

  1. Designerにロケーションを作成します。MXA310とIntelliMix Roomのインストールを[オンラインデバイス]のリストからロケーションに追加します。
    • デバイス間で音声をルーティングするには、両方のデバイスが同じロケーションになければなりません。
  2. ロケーションを開き、[ルーティング]に進みます。このページでは、Shureデバイス間のDanteオーディオルートを作成します。
  3. MXA310の4出力からIntelliMix Roomの任意の4入力にドラッグアンドドロップします。IntelliMix Roomには独自のオートミキサーがあるため、オートミックス出力ではなく、マイクロホンからの個々のチャンネル出力を使用するのが最適です。

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  4. オーディオの最適化]をクリックします。この機能は、接続されているデバイスが最適に動作するように、マイクロホンとDSPの設定を自動的に変更します。設定をさらにカスタマイズすることもできますが、音声の最適化は出発点に適しています。
  5. IntelliMix Roomのデバイスの設定ウィンドウを開きます。ここから、DSP設定を調整し、信号を他のソースにルーティングできます。マイク入力が使用するAECリファレンスを使用していることを確認します。
  6. 他のソースに信号を送信するには、マトリクスミキサーに進みます。
    • オートミックス信号をビデオ会議ソフトウェアに送信するには、仮想音声出力にルーティングします。
    • オートミックス信号を他のDanteソースに送信するには、適切なDante出力にルーティングします。Dante Controllerを使用して、IntelliMix RoomのDante出力をShure以外のデバイスにルーティングします。

注:Shure以外のDanteマイクロホンを使用している場合は、Dante Controllerを使用して、ニアエンド信号をIntelliMix Roomにルーティングします。

P300

これらのトピックを参照して、P300 IntelliMix ®オーディオ会議プロセッサーを起動します。このデバイスとベストプラクティスに関する詳細な情報については、『P300 IntelliMix®オーディオ会議プロセッサーユーザーガイド』を参照してください。

プリおよびポストゲインメーター

2つの計測モードで、ゲイン段階の前後で信号レベルを監視できます。

入力計測

  • プリゲインプリフェーダー信号レベルを表示します。信号が低すぎるかクリッピングしている場合は、ソース側で調整します。
  • ポストゲインポストフェーダー信号レベルを表示するため、メーターは入力フェーダーのゲイン調整を反映します。このメーターには、自動ゲインコントロールやその他の処理は含まれません。

出力計測

  • プリゲインゲインが入力段階に適用された後、出力フェーダーの前の信号レベルがメーターに表示されます。このメーターには、入力フェーダー、デジタル信号処理ブロック、オートミックス、クロスポイントゲインが含まれます。
  • ポストゲイン各出力に送信されたポストフェーダー信号レベルを表示します。このメーターには、出力フェーダーで行われたゲイン調整が含まれます。

MXA310およびP300でのミュート同期の設定

この設定を使用して、MXA310のミュートボタンを押してP300をミュートします。P300の信号チェーンでは、AECが収束したままになるように、DSPの後にミュートが行われます。

  1. DesignerでP300を開き、入力に進みます。
  2. 任意のチャンネルストリップでロジック有効を選択します。これにより、すべてのチャンネルでロジックが有効になります。
  3. DesignerでMXA310を開き、Settings > Logic controlに進みます。
  4. ミュートコントロール機能ロジックアウトに設定します。
  5. ライトに進みます。スタイルをリングに設定します。

ANIUSB

これらのトピックを参照して、ANIUSB-MATRIXオーディオネットワークインターフェースを起動します。このデバイスとベストプラクティスに関する詳細な情報については、『ANIUSB-MATRIXユーザーガイド』を参照してください。

Dante送信フロー

このデバイスは、2つの送信機フローおよび2つの受信機フローまでサポートします。1つのフローは最大4チャンネルから成り、ユニキャストまたはマルチキャスト伝送のいずれかを経由します。

  • ユニキャストフローは、2台のデバイス間の2地点間接続で、1つのフローにつき最大で4チャンネルをサポートします。
  • マルチキャストフローは一対多の送信で、ネットワーク上の複数の受信デバイスへ最大4チャンネルを送信できます。

Shureデバイスアプリケーション

このデバイスは、2台までのDanteデバイスを接続できます。

Shure MXA310、ANI22、ANIUSB-MATRIXおよびANI4INはマルチキャスト伝送をサポートしています。これは、ネットワークが対応可能な台数において、複数のデバイスへフローを伝送できることを意味します。ユニキャストフローを使用する場合、これらのデバイスは2台までのDante受信デバイスに接続できます。

Shure ANI4OUTは、2台までのDante送信デバイスに接続できます。

MXA310およびANIUSB-MATRIXでのミュート同期の設定

この設定を使用して、MXA310のミュートボタンを押してANIUSB-MATRIXをミュートします。ANIUSB-MATRIXの信号チェーンでは、入力の後にミュートが行われます。

Designer 4.2以降:

  1. ANIUSB-MATRIXとMXA310をDesignerの同じロケーションに追加します。
  2. 最適化]を選択します。Designerは、機器の組み合わせに合わせてマイクロホンとDSPの設定を最適化します(ミュート同期の有効化を含む)。

Designer 4.1.x以前

  1. DesignerでANIUSB-MATRIXを開き、入力に進みます。
  2. 任意のチャンネルストリップでロジック有効を選択します。これにより、すべてのチャンネルでロジックが有効になります。
  3. DesignerでMXA310を開き、Settings > Logic controlに進みます。
  4. ミュートコントロール機能ロジックアウトに設定します。
  5. ライトに進みます。スタイルをリングに設定します。

Microflex™ネットワークシーリングラウドスピーカー

これらのトピックを参照し、Microflexネットワークシーリングラウドスピーカーを起動します。ラウドスピーカーのプロパティとベストプラクティスに関する詳細な情報については、『ネットワークシーリングラウドスピーカーユーザーガイド』を参照してください。

ラウドスピーカーへの信号のルーティング

ラウドスピーカーに音声をルーティングするには、Shure DesignerソフトウェアまたはDante Controllerソフトウェアを使用できます。

  1. Designerで、すべてのラウドスピーカーとDante音声ソースがある部屋を作成します。
    • ShureのP300またはANIプロセッサーは、多くのソースからのDante信号を管理する簡単な方法です。
  2. ルーティング]に進みます。Danteルートを作成するには、音声ソース出力からラウドスピーカーの入力にドラッグアンドドロップします。Designerの最適化ワークフローを使用することもできます。

    あるラウドスピーカーから別のラウドスピーカーに信号を送信する場合は、DSP前信号を使用します。

    P300のDante出力1がMXN5-CラウドスピーカーのDante入力1にルーティングされていることを示す、Designerのスクリーンショット。

複数のラウドスピーカーへの信号のルーティング

複数のラウドスピーカーが設置されている部屋では、Dante出力チャンネルを使用して1つのラウドスピーカーから別のラウドスピーカーに信号をルーティングしたり、各ラウドスピーカーに個別に信号をルーティングしたりできます。

各ラウドスピーカーへの個別ルーティング

このメソッドは、次の場合に使用します。

  • 信号が、P300などのBrooklyn IIチップを搭載したデバイスから来る場合、または
  • 信号は、マルチキャストで送信するUltimoチップを搭載したデバイスから来ます

Danteフローの詳細については、よくある質問Audinateからご覧ください。

Shure P300またはユニキャストDanteフロー制限が高い他のデバイスを使用している場合は、DesignerまたはDante Controllerを使用して、各ラウドスピーカーに個別に信号をルーティングします。

ラウドスピーカー間の信号のルーティング

このメソッドは、次の場合に使用します。

  • 信号は、Shure ANIなどのユニキャストで送信するUltimoチップを搭載したデバイスから来ています

Danteフローの詳細については、よくある質問Audinateからご覧ください。

ユニキャストDanteフロー制限が発生した場合は、Dante出力チャンネルを使用して、あるラウドスピーカーから別のラウドスピーカーにルーティングします。

  1. Designerで、ルーティング先のラウドスピーカーやその他のデバイスをすべて同じ部屋に配置します。
  2. 信号を最初のラウドスピーカーにルーティングします。
  3. Designerでラウドスピーカーの設定ウィンドウを開きます。
  4. Dante output signal]メニューで[Pre-DSP]を選択します。これにより、DSPブロックが信号チェーン内で互いに重なり合うのを防ぐことができます。
  5. DesignerまたはDante Controllerを使用して、最初のラウドスピーカーから次のラウドスピーカーに信号をルーティングします。ラウドスピーカーが増えるごとにこの手順を繰り返します。

ネットワークミュートボタン

これらのトピックを参照し、MXAネットワークミュートボタンを起動します。ミュートボタンのプロパティとベストプラクティスに関する詳細な情報については、『MXAネットワークミュートボタンユーザーガイド』を参照してください。

ネットワークミュートボタンの機能

ネットワークミュートボタンは、テーブルにマイクロホンのない部屋の場合、マイクロホンにミュートボタンがない場合、またはミュートをコントロールする別の方法が必要な場合に使用する、シンプルなミュート方法です。Shure Designerソフトウェアを使用して、ミュートボタンを互換性のあるデバイスにリンクします。

ミュートボタンはShureマイクロホン、DSP、または音声ネットワークインターフェースにリンクできます。ミュート ボタンをDSPまたは音声ネットワークインターフェースにリンクすると、DSPまたは音声ネットワークインターフェースに接続されている対応したデバイスは、ボタンのミュートステータスと一致します。

例えば、ある部屋では、2つのミュートボタンがP300にリンクされているとします。2つのMXA910マイクロホンがP300に接続され、P300はコンピューター上で動作するソフトコーデックにニアエンド信号を送信します。いずれかのミュートボタンを押すと、接続されているすべてのデバイスで正しいミュートステータスが表示されます。信号は、DSPパフォーマンスのために信号チェーンの最良のポイントでミュートされます。

Two network mute buttons linked to a P300. Press a mute button, and devices connected to the P300 show the correct mute state.

ミュートボタンのデバイスへのリンク

Designerを使用して、1つまたは複数のミュートボタンをデバイスにリンクします。IntelliMix DSPを使用してミュートボタンをShureデバイスにリンクすると、AECは収束したままで最高のパフォーマンスを発揮します。

ほとんどの部屋では、すべてのミュートボタンが同じデバイスのミュートをコントロールします。これを設定するには、次の手順を実行します。

  1. Designerで部屋を作成します。
  2. ミュートボタンやその他のShureデバイスをその部屋に追加します。
  3. 部屋を開き、[ルーティング]に進みます。

    ここから、ミュートボタンを互換性のあるデバイスにリンクできます。

  4. それぞれのミュートボタンから、ミュートするデバイスにドラッグアンドドロップします。

    少なくとも1つのマイクロホンと1つのオーディオプロセッサーを備えた部屋では、最適化ワークフローを使用することで、Designerに自動的にミュートコントロールルートを作成させることができます。

    ミュートボタンをリンクする先のデバイスを選択するには、次のガイドラインを使用します。

    IntelliMix DSP(MXA910またはMXA710)を搭載したマイクロホン、別々のDSPなし:ミュートボタンをマイクロホンにリンクします。

    別々のDSP(P300、IntelliMix Room、またはANIUSB-MATRIX)に接続されている1つまたは複数のマイクロホン:ミュートボタンをDSPにリンクします。

    サードパーティ製のDSPに接続されているマイクロホン:マイクロホンのIntelliMix出力を使用している場合は、ミュートボタンをこのマイクロホンにリンクします。マイクロホンの直接出力を使用する場合は、サードパーティのコマンド文字列を使用してミュートを設定します。