Designerシステム構成ソフトウェアにより、インテグレーターおよびシステムプランナーは、さまざまな高性能Shureマイクロホンや他の高性能Shureデバイスを使用する設備用の正確なオーディオカバー範囲を設計および実装することができます。Designerでは、オンラインおよびオフラインでの設計、ルーティング、設定、オンラインデバイスへのプッシュを1つのツールで行うことができます。平面図のインポート、部屋のスケーリング、参加者エリア周辺のデバイスの配置、および部屋レイアウトに対する収音ローブの配置により正確なカバレッジを実現することで、正確に会議およびプレゼンテーションスペースをモデル化することができます。
Designerではデバイスをインストールする前に、カバーエリアパラメーターを作成および編集できます。
オフラインでの設計作業が完了したら、設定をライブデバイスにプッシュしたり、現場で微調整したりすることもできます。これらすべてを、Designerで行うことが可能です。必要に応じて、デバイスのプリセットをエクスポートして、各デバイスのウェブユーザーインターフェースにアップロードして使用することもできます。
Designerプロジェクトを開始し、プランニングしている環境に合致する部屋を作成します。部屋(ライブ)を作成することも、後で展開できる部屋(設計)を作成することもできます。
使用するデバイスを部屋にドラッグします。
[最適化]をクリックして、DesignerがShureデバイスに接続できるようにします。Designerの最適化機能を使用するには、部屋に少なくとも1つのマイクロホンと1つのプロセッサーが必要です。
マイクロホンのみがある場合は、個々のデバイスを選択して右側にあるプロパティを調整するか、[構成]をクリックし、より詳細な設定にアクセスして変更することで、引き続き手動で調整できます。
Designerの最適化ワークフローにより、少なくとも1つのマイクロホンと1つのオーディオプロセッサーを備えたシステムの接続プロセスを素早く行うことができます。また、最適化により、MXAネットワークミュートボタンがある部屋にミュートコントロールルートも作成されます。部屋で[最適化]を選択すると、Designerは次のことを行います。
デバイスの特定の組み合わせに対して、設定が最適化されます。設定をさらにカスタマイズすることもできますが、最適化ワークフローは出発点として適しています。
部屋を最適化した後は、ニーズに合わせて設定を確認および調整する必要があります。これらのステップには次のようなものがあります:
互換性のあるデバイス:
カバレッジマップを使用して、デバイスを構成し、部屋のカバー範囲を調整します。さらに、個々のデバイスを選択して右側にあるプロパティを調整するか、[構成]をクリックし、より詳細な設定にアクセスして変更します。
画像を使用して、予想される参加者エリアにオーディオのカバーエリアを合わせ、実際の部屋の寸法を用いて、より正確に設計を行います。
部屋のデバイスの構成を終えるために、デバイスに直接変更を加え、音声を聴きながらDesigner内からリアルタイムで調整することにより各チャンネルを微調整することができます。
アプリケーションをダウンロードして、www.shure.com/designerで詳細を見てください。
このソフトウェアの新しいバージョンは定期的にリリースされ、新しい機能とパフォーマンス向上がこれに含まれます。このドキュメントでは最新のソフトをサポートしています。個々のリリースに関する詳細は、www.shure.comのリリースノートを参照してください。
Shureシステムサポートは、Shureデバイスやデジタルオーディオネットワークについての深い知識を持ち、ご使用の設備に最適な解決策を提供します。ソフトウェアのインストールまたは設定中に問題が発生した場合は、Shureシステムサポートにお問い合わせください。アメリカ国内の場合は、312-736-6006に電話するか、www.shure.comにアクセスしてお近くのサポート連絡先をご確認ください。
|
4つのポート。10000~65535の範囲の空きポートを使用してインストール時に動的に割り当てます |
ソフトウェアのインストール前に、お使いのオペレーティングシステムが最新であることを確認します。
The following operating systems are supported on a physical or virtual machine:
システムメモリー | RAMに16 GBの空き容量 |
ハードディスク容量 | 2 GB の空き容量 |
プロセッサー | i5デュアルコアプロセッサー |
以下の設定はソフトウェアのインストール中に自動的に作成されます。
インストールプロセスでMongoDB v5.0.3が自動的に追加されます。
ローカルポート | 5568, 8427 |
Shureソフトウェア情報を格納するMongoDBデータベース(Designerとともにインストール済み)をバックアップすることにより、データ損失から保護します。バックアップは、新しいサーバーへの移行時にも有用です。
バックアップはソフトウェア内でチームが作成した、すべてのプロジェクト、ロケーション、デバイス設定を保存します。バックアップの復元では、現在実行中のソフトウェアバージョンと一致するバックアップファイル(.bak)のみがサポートされます。
以下の構成セクションを確認し、MongoDB用に動的に割り当てられたポートを特定する必要があります。
"[location of Designer Software install directory]\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongod.cfg"
ポート番号は以下の行で指定されています。
"
net:
port: [port #]
"
MongoDB のバックアップの作成には、同ソフトウェアがインストールされたマシンを使用します。
"[location of Designer Software install directory]\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongodump.exe" --host localhost
--port [MongoDB port number] --gzip --archive="[path and file name of backup]"
ヒント:初期設定におけるコマンドラインのサンプル(すべて1つのコマンドライン上):
"c:\Program Files\Shure\Shure Designer\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongodump.exe" --host localhost
--port [MongoDB port number] --gzip --archive="c:\Shure.bak"
"[location of Designer Software install directory]\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongorestore.exe" --host localhost
--port [MongoDB port number] --drop --gzip --archive="[path and file name of backup]"
ヒント:初期設定におけるコマンドラインのサンプル(すべて1つのコマンドライン上):
"c:\Program Files\Shure\Shure Designer\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongorestore.exe” --host localhost
--port [MongoDB port number] --drop --gzip --archive="c:\Shure.bak"
iisreset
と入力し、データベース構成を再読み込みします。
以下のShureデバイスはDesignerに対応しています。可能な場合は常に、最新のサポートされているファームウェアバージョンにアップグレードし、新しい機能とシステム向上の長所を生かしてください。
重要:
ファームウェアのアップデートの詳細については、「ファームウェアアップデート」を参照してください。
You can enable or disable specific network protocols on your devices using Designer. Navigate to that device in Live mode and click . The configuration options are:
Shure Designerソフトウェアは、オーディオインストールプロジェクトの開発および整理をサポートします。プロジェクトを設定して、最善の状況でワークフローを反映しましょう:
ロケーションを使用してプロジェクト別に整理する
プロジェクトは拡張可能です:1つの部屋を設計することもビルやキャンパスに広がる複数のロケーションを開発することもできます
部屋を使用してレイアウト別に整理する
部屋の設計をコピーして再利用し、似たような部屋の設計を作成する
プロジェクトを作成するには、
Designerでは部屋を使用して、各プロジェクト内に複数の設計を作成できます。設計する各スペースについて、プロジェクト内に部屋を作成できます。プロジェクトのインフラストラクチャー(建物とフロア)または独自のワークフロー(部屋タイプ)に合わせて、部屋を配置することができます。
Designerによって、プロジェクトリストにその名前の部屋が作成され、その部屋のデザインウィンドウが開きます。
複数の部屋を作成し、それらをフォルダにグループ化する場合は、まずフォルダを作成します。
Designerがその名前のフォルダを作成し、プロジェクトリストに追加します。
フォルダをダブルクリックして開き、前の手順に従って部屋を作成します。
Designerプロジェクトをエクスポートし、他のシステム設計者と共有して共同作業を行ったり、作業のバックアップを保存したりします。エクスポートにはすべての仮想デバイス設定、ルーティング、カバー範囲の設計など、プロジェクト内のすべての部屋が含まれます。
Designerプロジェクトは.dprjファイルとしてダウンロードされ、ShureのDesignerソフトウェアのみと互換性があります。
仮想デバイスをワークスペースに追加するには、左側のメニューから仮想デバイスをワークスペースにドラッグします。
Designerの最適化ワークフローにより、少なくとも1つのマイクロホンと1つのオーディオプロセッサーを備えたシステムの接続プロセスを素早く行うことができます。また、最適化により、MXAネットワークミュートボタンがある部屋にミュートコントロールルートも作成されます。部屋で[最適化]を選択すると、Designerは次のことを行います。
デバイスの特定の組み合わせに対して、設定が最適化されます。設定をさらにカスタマイズすることもできますが、最適化ワークフローは出発点として適しています。
部屋を最適化した後は、ニーズに合わせて設定を確認および調整する必要があります。これらのステップには次のようなものがあります:
互換性のあるデバイス:
最適化ワークフローの使用方法:
デバイスを削除または追加した場合は、もう一度[最適化]を選択します。
クリックとドラッグの操作でデバイス間の接続を行うことで、サポートされているShureデバイスの音声ルートを作成できます。
Designerが音声ルートを作成した後、どちらかのエンドポイントにカーソルを合わせると、Danteデバイスとチャンネル接続が識別されます。
注:デフォルトでは、検出されたデバイスに仮想デバイス設定をプッシュするとDesignerによってルートがプッシュされますが、たとえばサードパーティのDSPを使用している場合は、ルートの作成とプッシュをオプトアウトできます。
ルーティングページでは、有効または無効なDanteルートをアイコンで識別します。
考えられる問題 | 解決策 |
---|---|
受信機で、配信設定された送信機が見つからない。 or 送信機で、配信設定された受信機が見つからない。 |
単にオフラインの場合は、オンラインに戻ると、オンラインデバイスがオフラインデバイスを見つけます。 |
受信機では配信設定された送信機が見つかりますが、一方のエンドポイントで暗号化が有効になっていないにも関わらずもう一方では有効になっているため、コーディングの不一致が発生します。 | 暗号化を再キー化するか、両方のデバイスの暗号化を無効にします。 |
受信機では配信設定された送信機が見つかりますが、エンドポイントの暗号化キーが異なるため、コーディングの不一致が発生します。 | 暗号化を再キー化するか、両方のデバイスの暗号化を無効にします。 |
受信機では配信設定された送信機が見つかりますが、ルートでの適切な操作を妨げるコーディングの不一致やその他の問題が発生します。 | 暗号化を再キー化するか、両方のデバイスの暗号化を無効にします。 |
[カバレッジマップ]はMXA910およびMXA920シーリングアレイマイクロホン、MXA710リニアアレイマイクロホン、Microflexネットワークシーリングラウドスピーカーに使用します。[カバレッジマップ]は部屋の画像を追加した場合に有用で、マイクロホンとチャンネルの配置のために使用できます。ワークスペースには1つまたは複数のマイクロホンをドラッグできます。目的の位置までドラッグするか、または正確な座標を[プロパティ]で入力します。
より正確なレイアウトを作成するには、カバー範囲エディターまたは[プロパティ]パネルから[ワークスペース]プロパティを編集することにより、部屋の仕様を合致させます。ワークスペース編集モードにアクセスするには、ワークスペースグリッドの上の寸法をクリックする必要があります
編集を有効にすると、ワークスペースのプロパティを変更できます。
ワークスペース | |
---|---|
長さと幅 | 部屋の長さと幅を設定します。 |
天井の高さ | 部屋の天井の高さを設定します。この設定はデバイスを追加するときのデバイスの既定の高さになりますが、いつでも個別に変更できます。 |
ユニット | 部屋の計測単位を選択します:
ヒント:ハードウェアデバイスと計測単位を合致させます(たとえば、MXA910-24INではインチ、MXA910-60CMではメートルです)。 |
グリッド:グリッドの開始点(XとY) | 背景画像にある天井タイルなどの参照オブジェクトに揃えるために、ワークスペース上の異なるポイントからグリッドを開始します。 |
ショートカット | ノート |
---|---|
削除 | 選択したデバイスまたはチャンネルを削除します |
上、下、左、または右 | 選択したデバイスまたはチャンネルを移動します
|
Shift + 回転(マウスを使ってドラッグ) | 選択したデバイスまたは画像を45度ずつ回転させます |
コントロールホイール | ワークスペース上でズームインまたはズームアウトします |
参加者の座席配置とプレゼンテーションエリアに設計の焦点を当てることができるよう、部屋に背景画像を追加します。画像は、デバイスやオーディオのカバー範囲の正確な配置のために、実際の部屋の大きさに合わせて縮尺を変更できます。
背景画像
サポートされているファイルタイプ:
Designerに画像を追加した後で、図の中の参照ポイントに基づいて画像の縮尺を変更できます。画像の実際の測定値がわからない場合は、後でいつでも画像を拡大縮小できます。
参照寸法を使用して画像の縮尺を変更する
縮尺に合わせた再描画は、
からいつでも実行できます。Designerのグリッドを使用してワークスペース内の正確なポイントにオブジェクトを移動します。[グリッドにスナップする]がオンになっている場合、デバイスの参照コーナーは直近のグリッドコーナーに自動的に揃えられます。
デバイスをグリッドに揃える
カバー範囲ページで[グリッドとガイド]を開き、配置ツールを有効または無効にします:
カバレッジマップに表示されているデバイスを一覧表示して選択するには、[レイヤー]を使用します。そのデバイスの基準線のオン/オフを切り替えるには、表示()を使用します。
グリッドオフセットを調整することにより、天井タイルやドアフレームなどの画像内の参照ポイントにグリッドを揃えます。
Designerの[カバー範囲マップ]でデバイスに変更を加えることができます。
ワークスペースの上にある[画像の編集]をクリックして、編集モードに入ります。
終了するには、画像の外側を選択します。
不透明度の変更 | 背景画像の透明度を調整して、ワークスペースとデバイスに対する可視性を向上させます。不透明度の値を小さくすると、より透明な画像が得られますが、値が大きいほど、元のファイルと一致する暗い画像になります。 |
画像のサイズ変更 | 画像の隅をドラッグするか、[プロパティ]パネルに値を入力して、画像のサイズを変更します。比率がロックされているため、1つの寸法に対する変更が比例して他方に影響します。 |
画像の移動 | ワークスペースの左上隅を基準として、デバイスの位置を変更します。 |
画像の回転 | デバイスを回転させて、部屋に正しく配置します。ハンドルをクリックしてドラッグすると、画像が目的の位置に回転します。 ヒント:Shiftキーを押したままにすると、45度単位で回転します。 |
デバイスの追加 | デバイスを[デバイス]パネルからワークスペースにドラッグします。 |
デバイスの選択 | ワークスペース内のデバイスをクリックして選択し、そのプロパティを編集できるようにします。終了するには、デバイス外の任意の場所をクリックします。 |
デバイスの削除 | デバイスを選択し、Deleteキーまたは![]() |
デバイスの配置 | ワークスペース上の必要な位置にデバイスをドラッグするか、動かします。ワークスペースの0,0ポイントを基準にしたデバイスの位置がデバイスプロパティに表示されます。 デバイス参照ポイント このポイントは座標の計測に使用されます。 |
デバイスの回転 | ハンドルをクリックしてドラッグし、必要な位置までデバイスを回転させます。 ヒント:Shiftキーを押したままにすると、45度単位で回転します。 ![]() |
プロパティを編集するチャンネルを選択します。終了するには、チャンネル外の任意の場所を選択します。
チャンネルの追加 | デバイスを選択し、[Add channel]を押します |
チャンネルの削除 | チャンネルを選択し、Deleteまたは![]() |
チャンネルの配置 | 必要な位置にチャンネルをドラッグするか、動かします。デバイスとワークスペースの0,0ポイントを基準にしたチャンネルの位置がチャンネルプロパティに表示されます。 |
チャンネルのサイズ変更 | チャンネルのサイズは、選択可能な幅設定と、レイアウト仕様に基づいて自動的に計算されたプロパティの組み合わせです。
|
ワークスペースに複数のデバイスがあると、混雑したデバイスまたはチャンネルから選択する必要が生じることがあります。ワークスペースの左側にある[レイヤー]メニューを使用して、作業するデバイスを選択します。
Designerにより、システムプランナーは仮想デバイスを使用してオフラインおよびオフサイトで作業できます。仮想デバイスを使用すると、マイクロホンカバーエリアの準備、デバイスのプロパティの設定、イコライザー設定の調整、およびDante音声ルーティングの構成を、ハードウェアに接続せずに行うことができます。仮想デバイスを使用するには、[部屋(設計)を作成]を選択します:
部屋またはプロジェクトが完成したら、検出されたオンラインデバイスを関連付け、設計を展開することにより、現場での仕事を終了します。その後、Designerを使用してこれらのデバイスのプロパティをリアルタイムで微調整できます。
デバイスを部屋に追加し、最適化して、オーディオのカバー範囲を構成した後、設計を展開し、検出されたデバイスに設定をプッシュできます。
検出されたデバイスを設計デバイスに関連付けても、[展開]をクリックするまでは設定は検出されたデバイスにプッシュされません。
デバイスの関連付けを解除するには、[X]をクリックします。
上部の緑色のバナーにより、ライブモードであり、検出されたデバイスを使用していることが確認できます。
左側には、ネットワーク上の検出されたすべてのデバイスで、別の部屋にはまだ追加されていないデバイスが表示されます。Designerは同じサブネット上のサポートされているShureデバイスを自動的に検出します。[オンラインデバイス]に移動することで、クロスサブネットデバイスをIPアドレスによって追加することができます。
多数のデバイスがある場合は、デバイス名、IPアドレス、またはデバイスモデルで並べ替えることができます。はじめに、検出されたデバイスの上にカーソルを置き、それをクリックしてデバイスを確認し、作業対象のデバイスであることを確認します。
[展開]を実行すると、Designerにより以下を除く検出されたデバイス上のすべてが上書きされます。
ライブモードでは検出されたデバイスにDesignerから直接変更を加えることができます。
注:一部の変更を行うと、音声が一時的にドロップアウトすることがありますので注意してください。
特定の部屋に対してデバイスを構成し設定した場合、すべてのデバイスのプリセットとして特定のデザインを保存することができます。プリセットは、例えば、異なる構成を持つことができる多目的または組み合わせ可能な部屋の場合に役に立ちます。部屋構成が変更されたときに、複数のプリセットデザインを適用できるよう準備しておくことができます。
注記:
イベントログを表示するには、メインメニューの[イベントログ]をクリックします。
イベントログには、Designer内のアクティビティの詳細が記録されています。ログはアクティビティエントリを収集してタイムスタンプを付け、[設定]で指定した期間(30日~360日)エントリを保持します。エクスポート機能を使うと、ログデータを保存してソートするCSV(カンマ区切り値)文書が作成されます。
特定のデバイスのイベントログをエクスポートするには、ライブモードのそのデバイスに移動して、 をクリックします。この機能により、ログデータのCSV(カンマ区切り値)文書が作成されます。
トラブルシューティングまたはShureシステムサポートへの問い合わせを行う際には、詳細についてログファイルを参照します。
深刻度レベル | |
---|---|
情報 | アクションまたはイベントは正常に完了しました。 |
警告 | アクションは完了できませんが、全体的な機能は安定しています。 |
エラー | 機能を妨げる可能性のある問題が発生しました。 |
ログ詳細 | |
---|---|
イベント | イベントの種類を示します。 |
ノート | 適用可能な場合、IPアドレスと部屋を含む、イベントとエラーに関する詳細を提供します。 |
日付 | イベントの日付と時刻。 |
ヒント:カテゴリ見出しを選択してログをソートします。
カバレッジマップの設定にアクセスするには:
自動カバー範囲をコントロールするには、
に移動します。Shureではほとんどの部屋で以下を推奨します。
これらの数値は、部屋の音響、構造、材料によっても異なります。[自動カバー範囲]をオンにした場合のデフォルトのカバーエリアは9 x 9メートル(30 x 30フィート)です([ダイナミック]カバーエリア)。
[自動カバー範囲]を使用すると、マイクロホンは収録したい話者の音声を捉え、収録したくないエリアの音声は捉えません。マイクロホンごとに最大8つのカバーエリア([ダイナミック]と[専用])を組み合わせて追加できます。
[自動カバー範囲]をオフにすると、最大8つのローブを手動で操作できます。
[自動カバー範囲]をオンまたはオフにすると、MXA920はShureのAutofocus™テクノロジーを使用して、話者が場所を移動したり立ち上がったりするのに合わせてリアルタイムでカバー範囲を微調整します。Autofocusは常にアクティブであり、何も調整しなくても動作します。[自動カバー範囲] = オン
[カバレッジ]を開くと、9 x 9メートル(30 x 30フィート)のダイナミックカバーエリアが使用できる状態になっています。話者が立ち上がっていても歩き回っていても、この範囲内にいればカバーされます。
カバーエリアを追加するには、[カバー範囲を追加]をクリックします。マイクロホンごとに最大8つのカバーエリアを使用でき、必要に応じて両方のタイプを組み合わせることができます。カバーエリアはドラッグアンドドロップで移動させます。
ダイナミックカバーエリアでは、柔軟なカバーが可能です。つまり、マイクがインテリジェントに適応して、カバーエリア内のすべての話者をカバーすることができます。サイズを空間に合わせて変更すれば、カバーエリアの境界内にいる話者がマイクでカバーされます(移動しても)。
専用のカバーエリアでは、常にマイクが使える状態になっています。1.8 x 1.8メートル(6 x 6フィート)のサイズがあらかじめ決められており、演壇やホワイトボードのように1カ所に留まることが多い話者に最適です。
部屋の一部をカバー範囲から除外する必要がある場合、その部分にはカバーエリアやローブを設けないでください。カバーエリアまたはローブの外側にいる話者はマイクロホンの収音対象とはなりません。この方法は、部屋の騒がしい部分や空調機器を避けたい場合にも有用です。
これには複数の方法があります。
[自動カバー範囲] = オフ
方向選択性ローブを使用するには、自動カバー範囲をオフにします。最大8つのマイクロホンローブの位置を手動で設定できます。このモードは、マルチゾーンのボイスリフトシステムなど、ダイレクト出力が必要な場合に最適です。
で自動カバー範囲がオフの場合、マイクロホンはカバーエリアを使用しません。
レベルを調整する前に:
このモードでは、以下の2セットのゲインフェーダーがあります。
自動カバー範囲を設定すると、MXA920でのDante出力の数が変化します。
注:自動カバー範囲がオンの場合、Danteコントローラーには8つの送信チャンネルとオートミックス出力が表示されます。オートミックス出力は、自動カバー範囲がオンになっている場合に音声を送信する唯一のチャンネルです。
これらの手順を参照し、MXA910シーリングアレイマイクロホンを起動します。マイクロホンのプロパティとベストプラクティスに関する詳細な情報については、『MXA910シーリングアレイユーザーガイド』を参照してください。
デバイスを選択し、プロパティを設定します。
独立した幅コントロールにより、いくつかのチャンネルでは個々の発言者(狭幅)を収音し、他のチャンネルでは複数の発言者(広幅)をカバーすることが可能です。
チャンネル幅を変更するには:
幅の設定:
テーブルの上6フィートの位置にマイクロホンがある場合の3つの設定のチャンネル幅
[自動配置]を使用して、選択したチャンネルのローブを正しく配置できます。
マイクロホンの最適な配置は、座席配置とインフラストラクチャーによって決まります。 最善の結果を得るためには以下のガイドラインに従ってください。
シーリングアレイマイクロホンのDesigner で設定可能な最大取り付け高さは9.14メートル(30フィート)です。典型的な音響環境1において、マイクロホンと発言者間の距離が4.88メートル(16フィート)までの場合、マイクロホンはSTIPA2 (Speech Transmission Index for Public Address systems)国際基準に基づく「A」等級を維持します。これより優れた音響環境では、STIPAの「A」等級の範囲が16フィートを超えることがあります。
取り付け高さを決定する際には、以下の点を検討します。
[1] 部屋の条件:RT60(残響時間)=500 ms@1 kHz、Aウェイテッド室内雑音=40 dBSPL(A)
[2] IEC-602682-16基準
了解度スケールは、様々な距離においてアレイマイクロホンの音響性能をカーディオイドグースネックマイクロホンと客観的に比較したものです。この情報は、所定の距離でアレイマイクロホンがどのような性能を示すかを予測し、最適な取り付け高さを決定するのに有効です。了解度スケールの表のデータは、マイクロホンを計測して音声伝達指標IEC-602682-16基準に相当する値となるマイクロホンの測定値から得られています。
シーリングアレイマイクロホン(発言者までの距離) | カーディオイドグースネックマイクロホン(発言者までの距離) |
---|---|
1.83メートル | 1.14メートル |
2.44メートル | 1.52メートル |
3.05メートル | 1.91メートル |
3.66メートル | 2.29メートル |
データは以下の測定値を持つ典型的なハドルルームで収集されました:
注:これらの値は上記の部屋に固有の値です。十分にコントロールされた音響環境では、アレイマイクロホンが音声伝達指標相当値をより離れた距離で得られる場合もあります。残響が非常に大きい部屋では、性能の予測は困難になります。
A=アレイマイクロホンと発言者間の距離
B=カーディオイドマイクロホンと発言者の間の距離
この例において、発言者から (A) メートルの距離に設置されたアレイマイクロホンの音響性能は、発言者から (B) メートルの距離に置かれたカーディオイドグースネックマイクロホンの性能と一致します。
このマイクロホンは、内蔵Autofocusテクノロジーを使用して、会議参加者が後ろにもたれかかったり立ち上がったりしても、各ローブの位置をリアルタイムで微調整します。参加者が位置を変えると、Designerのカバーエリアマップのローブが移動することがわかります。Autofocusは室内の音源にのみ応答します。
Autofocusで最良の結果を得るには、リファレンスソースを常にマイクロホンのAEC Reference Inチャンネルにルーティングします。マイクロホンおよび別のDSPからの直接出力のみを使用している場合でも、Autofocusを最大限に活用するために、リファレンス信号をマイクロホンのAEC Reference Inチャンネルにルーティングします。
マイクロホンのカバー範囲を制御するには、Designerを使用します。マイクロホンのカバー範囲は部屋レベルにあり、1つの部屋にあるすべてのマイクロホンに対して1つのカバレッジマップがあることを意味します。
これらのカバー範囲テンプレートは、最も一般的な取り付けに合わせて設計およびテストされています。
各ローブの青い実線は、カバー範囲が最も強い場所を表します。各ローブの青色のカバー範囲の端は、ローブの感度が-6 dBに達する場所を表します。
Autofocusテクノロジーは、会議参加者が後ろにもたれかかったり立ち上がったりしても、各ローブの位置をリアルタイムで微調整します。
このマイクロホンは、内蔵Autofocusテクノロジーを使用して、会議参加者が後ろにもたれかかったり立ち上がったりしても、各ローブの位置をリアルタイムで微調整します。参加者が位置を変えると、Designerのカバーエリアマップのローブが移動することがわかります。Autofocusは室内の音源にのみ応答します。
Autofocusで最良の結果を得るには、リファレンスソースを常にマイクロホンのAEC Reference Inチャンネルにルーティングします。マイクロホンおよび別のDSPからの直接出力のみを使用している場合でも、Autofocusを最大限に活用するために、リファレンス信号をマイクロホンのAEC Reference Inチャンネルにルーティングします。
MXA310には4つのチャンネルがあり、座席配置に基づいてそれぞれの向きを調整できます。各チャンネルは個別に指向特性とチャンネル設定を備え、Designer からアクセスできます。
Designer を使用すると、従来の会議用マイクロホンと比べて位置設定の柔軟性を高めることができます:
各チャンネルは一人ないし複数の発言者を収音できます。レイアウトを柔軟に変更できる部屋では同じネットワークに接続されていれば、様々な座席配置をカバーするためにマイクロホンを移動することができます。
注: 設定は各マイクロホンに保存され、別のネットワークポートに接続した場合も保持されます。プリセットはDesigner または外部コントロールシステムから呼び出して割り当てることができます。
4つの独立したチャンネルと指向特性により、テーブルの形状、サイズ、座席配置に合わせて収音範囲をカスタマイズすることができます。自動ミキシング機能によりファーエンドでの音声の明瞭度に影響する外部雑音(タイピング音や紙の擦れる音など)を低減します。
トロイド指向特性はマイクロホン上方からの直接的な音を排除することで、ビデオプロジェクターなどの不必要なノイズを低減します。単一指向性で得られるメリットを保持しながらも、すべての発言者を等しく収音する最も簡単な方法です。この特性を使用すると、音声は1つのチャンネルで送られます。したがって自動ミキシングが必要な場合は、マイクロホンはトロイド指向特性ではなく複数の指向特性を使用するように設定します。
すべての発言者を収音しながらも天井に取り付けられたプロジェクターからの雑音を排除します。
1つのマイクロホンで5人以上の発言者がいるテーブルでは、トロイド指向特性によりすべての声を等しく聞くことができます。
大きなテーブルの場合は、マイクロホンを並べてすべての発言者を収音します。バランスよく収音し正確に向けるためにマイクロホンはテーブルの中心に配置します。最良の音質と明瞭度を得るには、各発言者それぞれがチャンネルを持てるように十分な数のマイクロホンを使用します。
10人で1つのテーブルを囲んでいる場合に各人が独立したチャンネルを得るためには、4つのマイクロホンで収音します。
大きなテーブルで2つのマイクロホンを使用する場合は収音範囲が均等になるように配置します。トロイドまたは無指向性のパターンでテーブル全体をカバーします。
すべてのデバイスにIntelliMix Roomをインストールした後、Shure Designerソフトウェアを使用してライセンスをアクティベートします。Designerは通常、IntelliMix Roomのすべてのインストールを管理するため、別のコンピューターにインストールされます。
IntelliMix Roomのライセンスを管理する場合は、知っておくべき用語がいくつかあります。
プロセス全体のワークフローの例を次に示します。
IntelliMix Roomをビデオ会議ソフトウェアに接続するには、ビデオ会議ソフトウェアのスピーカーとマイクとしてIntelliMix Roomエコーキャンセリングスピーカーフォンを選択します。コンピューターのサウンド設定でも同じ操作を行います。
マイクロホン設定により、IntelliMix Roomに接続されている任意のマイクロホンからビデオ会議ソフトウェアに信号が送信されます。
スピーカー設定により、ビデオ会議ソフトウェアからIntelliMix Roomにファーエンド信号が送信されます。これは、IntelliMix RoomがAECリファレンスおよびローカルでのサウンド補強用信号を取得する方法です。
スピーカーとして別のソースを選択した場合、ビデオ会議ソフトウェアからIntelliMix Roomへのファーエンドの音声を取得して、AECリファレンスとして使用することはできません。
マイクロホンの信号を処理するためにIntelliMix Roomにルーティングするには、Designerを使用します。
この例では、次の設備がある小さな会議室を反映しています。
信号をDSPにルーティングするには、次の方法を使用します。
注:Shure以外のDanteマイクロホンを使用している場合は、Dante Controllerを使用して、ニアエンド信号をIntelliMix Roomにルーティングします。
2つの計測モードで、ゲイン段階の前後で信号レベルを監視できます。
この設定を使用して、MXA310のミュートボタンを押してP300をミュートします。P300の信号チェーンでは、AECが収束したままになるように、DSPの後にミュートが行われます。
このデバイスは、2つの送信機フローおよび2つの受信機フローまでサポートします。1つのフローは最大4チャンネルから成り、ユニキャストまたはマルチキャスト伝送のいずれかを経由します。
このデバイスは、2台までのDanteデバイスを接続できます。
Shure MXA310、ANI22、ANIUSB-MATRIXおよびANI4INはマルチキャスト伝送をサポートしています。これは、ネットワークが対応可能な台数において、複数のデバイスへフローを伝送できることを意味します。ユニキャストフローを使用する場合、これらのデバイスは2台までのDante受信デバイスに接続できます。
Shure ANI4OUTは、2台までのDante送信デバイスに接続できます。
この設定を使用して、MXA310のミュートボタンを押してANIUSB-MATRIXをミュートします。ANIUSB-MATRIXの信号チェーンでは、入力の後にミュートが行われます。
Designer 4.2以降:
Designer 4.1.x以前
ラウドスピーカーに音声をルーティングするには、Shure DesignerソフトウェアまたはDante Controllerソフトウェアを使用できます。
あるラウドスピーカーから別のラウドスピーカーに信号を送信する場合は、DSP前信号を使用します。
複数のラウドスピーカーが設置されている部屋では、Dante出力チャンネルを使用して1つのラウドスピーカーから別のラウドスピーカーに信号をルーティングしたり、各ラウドスピーカーに個別に信号をルーティングしたりできます。
このメソッドは、次の場合に使用します。
Danteフローの詳細については、よくある質問やAudinateからご覧ください。
Shure P300またはユニキャストDanteフロー制限が高い他のデバイスを使用している場合は、DesignerまたはDante Controllerを使用して、各ラウドスピーカーに個別に信号をルーティングします。
このメソッドは、次の場合に使用します。
Danteフローの詳細については、よくある質問やAudinateからご覧ください。
ユニキャストDanteフロー制限が発生した場合は、Dante出力チャンネルを使用して、あるラウドスピーカーから別のラウドスピーカーにルーティングします。
ネットワークミュートボタンは、テーブルにマイクロホンのない部屋の場合、マイクロホンにミュートボタンがない場合、またはミュートをコントロールする別の方法が必要な場合に使用する、シンプルなミュート方法です。Shure Designerソフトウェアを使用して、ミュートボタンを互換性のあるデバイスにリンクします。
ミュートボタンはShureマイクロホン、DSP、または音声ネットワークインターフェースにリンクできます。ミュート ボタンをDSPまたは音声ネットワークインターフェースにリンクすると、DSPまたは音声ネットワークインターフェースに接続されている対応したデバイスは、ボタンのミュートステータスと一致します。
例えば、ある部屋では、2つのミュートボタンがP300にリンクされているとします。2つのMXA910マイクロホンがP300に接続され、P300はコンピューター上で動作するソフトコーデックにニアエンド信号を送信します。いずれかのミュートボタンを押すと、接続されているすべてのデバイスで正しいミュートステータスが表示されます。信号は、DSPパフォーマンスのために信号チェーンの最良のポイントでミュートされます。
Designerを使用して、1つまたは複数のミュートボタンをデバイスにリンクします。IntelliMix DSPを使用してミュートボタンをShureデバイスにリンクすると、AECは収束したままで最高のパフォーマンスを発揮します。
ほとんどの部屋では、すべてのミュートボタンが同じデバイスのミュートをコントロールします。これを設定するには、次の手順を実行します。
ここから、ミュートボタンを互換性のあるデバイスにリンクできます。
少なくとも1つのマイクロホンと1つのオーディオプロセッサーを備えた部屋では、最適化ワークフローを使用することで、Designerに自動的にミュートコントロールルートを作成させることができます。
ミュートボタンをリンクする先のデバイスを選択するには、次のガイドラインを使用します。
IntelliMix DSP(MXA910またはMXA710)を搭載したマイクロホン、別々のDSPなし:ミュートボタンをマイクロホンにリンクします。
別々のDSP(P300、IntelliMix Room、またはANIUSB-MATRIX)に接続されている1つまたは複数のマイクロホン:ミュートボタンをDSPにリンクします。
サードパーティ製のDSPに接続されているマイクロホン:マイクロホンのIntelliMix出力を使用している場合は、ミュートボタンをこのマイクロホンにリンクします。マイクロホンの直接出力を使用する場合は、サードパーティのコマンド文字列を使用してミュートを設定します。