MXA910をコントロールするには、Shure Designerソフトウェアを使用します。この基本セットアッププロセスを完了すると、次のことが可能になります。
作業を始める前に、次のものが必要です。
注:Designerが使用できない場合は、ウェブアプリケーションを使用してMXA910とDanteコントローラーを制御し、音声をルーティングすることが可能です。Shure Web Device Discoveryアプリケーションをダウンロードして、デバイスのウェブアプリケーションにアクセスします。
音声をルーティングしてDSPを適用する最も簡単な方法は、Designerの最適化ワークフローを使用することです。最適化により、音声信号のルーティング、DSP設定の適用、ミュート同期の有効化、接続されたデバイスのLEDロジックコントロールの有効化が自動的に行われます。
MXA910には、オートミックスチャンネル出力に適用できるIntelliMix® DSPが含まれています。
この例では、MXA910とANIUSB-MATRIXを接続します。
また、最適化ワークフロー外のDesignerで、またはDanteコントローラーを使用して、手動で音声をルーティングすることもできます。
収音範囲の設定を終えると、ANIUSB-MATRIXから他のDanteデバイスまたはアナログソースに音声を送信できます。
Microflex®Advance™シーリングアレイは、役員会議室、ミーティングルーム、多目的スペースなどのAV会議環境向けの高品質なネットワーク対応アレイマイクロホンです。ShureのSteerable Coverage™およびAutofocus™テクノロジーを採用しており、高い指向性を持つ8つの収音ローブによって参加者の音声を頭上からとらえ、参加者が椅子にもたれかかったり立ち上がったりするのに合わせて各ローブの位置を常時リアルタイムで微調整します。
また、AEC、ノイズリデューサー、オートミックスなどを備えたIntelliMix DSPスイートも搭載しています。マイクロホンのコントロールには、Shure Designerソフトウェア、またはブラウザーベースのウェブアプリケーションを使います。このマイクロホンはDante™デジタルネットワークオーディオ、AES67、およびCrestronやAMXなどのサードパーティー製プリセットコントローラーとシームレスに統合し、インテグレーター、コンサルタント、会議参加者の全員にとって魅力的な高品質のAV会議を実現します。
構成可能な収音範囲
IntelliMix DSP
ソフトウェアコントロール
ネットワーク接続対応
プロフェッショナルデザイン
① Danteオーディオ、電源、コントロール
各アレイマイクロホンは1本のネットワークケーブルでネットワークに接続され、このケーブルによりDanteオーディオ、パワーオーバーイーサネット(PoE)、および収音範囲、オーディオレベル、プロセッシングを調整するコントロール情報が伝送されます。
② アナログ音声(マイクロホンからネットワークへ)
ワイヤレスマイクロホンシステムや演壇上のグースネックマイクロホンといったアナログ機器は、Shureネットワークインターフェース(モデルANI4IN)を経由してDanteオーディオネットワークに接続することで、完全にネットワーク接続された会議システムが実現します。
③ ファーエンド音声(ネットワークからラウドスピーカーへ)
Dante対応ラウドスピーカーやアンプは、ネットワークスイッチに直接接続します。アナログのラウドスピーカーとアンプは、Shureネットワークインターフェース(モデルANI4OUT)を経由して接続します。このユニットはDanteオーディオチャンネルをアナログ信号に変換し、4つの独立したXLRまたはブロックコネクター出力を提供します。
④ デバイスコントロールとDanteオーディオ
制御:ネットワークに接続されたコンピューターから、Shure Designerソフトウェアを使用してマイクロホンを制御します。カバー範囲、ミュート、LEDの動作、ローブの設定、ゲイン、ネットワーク設定をリモートで調整できます。
オーディオ:Dante™ ControllerまたはShure Designerを使用して音声をルーティングします。Dante Virtual Soundcardを用いると、音声のモニタリングと録音をコンピューター上で直接実行できます。
ネットワークポートはすべての音声、電源、およびコントロールデータを伝送します。このポートはバックパネルの図の位置にあります。
① ネットワークポート
ネットワーク接続用RJ-45ジャック。
② ネットワークステータスLED (緑)
消灯= ネットワークリンクなし
点灯 = ネットワークリンク確立済み
点滅 = ネットワークリンクは動作中
③ ネットワーク速度LED(オレンジ)
消灯 = 10/100 Mbps
点灯 = 1 Gbps
The LED on the microphone indicates whether the microphone is active or muted, identifies the hardware, and provides confirmation of firmware updates.
Microphone Status | LED Behavior / Color |
---|---|
Active | Green (solid) |
Mute | Red (solid) |
Hardware identification | Green (flashing) |
Firmware update in progress | Green (progresses along bar) |
Reset |
Network reset: Red (progresses along bar) Factory reset: Triggers device power-up |
Error | Red (split, alternate flashing). See the device event log for details. |
Device power-up | Multi-color flash, Blue (moves quickly back and forth across bar) |
Note: When the LED is disabled, the LED still illuminates while the device is powering up and when an error state occurs.
Custom LED brightness, colors, and behaviors are assignable in the control software. They can also be controlled through an external control system:
The lighting for mute and active microphone states is configurable to match the behavior of other devices in conference rooms. In the LIGHT BAR PROPERTIES menu, use the drop-down menus to select LED settings.
To dim or turn off the LED, use the brightness fader.
このデバイスが作動するにはPoEが必要です。デバイスはクラス0とクラス3の両方のPoEソースと互換性があります。
パワーオーバーイーサネットは次のいずれかの方法により利用できます:
The hardware reset button is located inside a grille hole and can be pushed with a paperclip or other small tool. The hole is identified with a gray circle. When looking at the Shure logo, it is the second hole in the fourth row from the top.
Network reset (press button for 4-8 seconds)
Resets all Shure control and audio network IP settings to factory defaults. Red LED along bar.
Full factory reset (press button for longer than 8 seconds)
Restores all network and web application settings to the factory defaults. Multicolor flash, then blue LED along bar.
Reboot Device ( ): Power-cycles the device as if it were unplugged from the network. All settings are retained when the device is rebooted.
Default Settings (
): Restores audio settings back to factory settings (excluding device name, IP settings, and passwords).Designerの最適化ワークフローにより、少なくとも1つのマイクロホンと1つのオーディオプロセッサーを備えたシステムの接続プロセスを素早く行うことができます。また、最適化により、MXAネットワークミュートボタンがある部屋にミュートコントロールルートも作成されます。部屋で[最適化]を選択すると、Designerは次のことを行います。
デバイスの特定の組み合わせに対して、設定が最適化されます。設定をさらにカスタマイズすることもできますが、最適化ワークフローは出発点として適しています。
部屋を最適化した後は、ニーズに合わせて設定を確認および調整する必要があります。これらのステップには次のようなものがあります:
互換性のあるデバイス:
最適化ワークフローの使用方法:
デバイスを削除または追加した場合は、もう一度[最適化]を選択します。
Designerを使用して、管理者と技術者は以下のコントロールができます。
カバー範囲:ローブの幅と位置を調節、テンプレートの選択、プリセットの保存と読み込み、ライトバー設定のカスタマイズ、自動セットアップを行います。
チャンネル:チャンネルレベルの調整とモニター、チャンネルのミュートとチャンネルグループ、オートミックスの設定、イコライザーの設定を行います。
設定:ネットワークIP設定、デバイス名、パスワード、言語、ファームウェアの識別、およびデバイスのリセットをコントロールします。
各ローブは、独立したマイクロホンと考えてください。テーブル上に8つのマイクロホンがある場合、それぞれは物理的に座席配置に応じて移動でき、ミキサーに接続されて独立したゲインとチャンネルコントロールが行われます。Microflex Advanceシーリングアレイマイクロホンでは、Designerにより物理的なカバー範囲と音声チャンネル設定をコントロールし、ユーザープリセットを用いて構成を素早く切り替えることができます。各ローブは、座席配置に応じて移動でき、3種類の幅設定によりカバーエリアサイズを変更することができます。独立したミキサーチャンネルとして、各ローブのレベルとオーディオプロパティをコントロールします。
各ローブはグラフィカルに表示され、ドラッグして任意の位置に移動できます。対応するミキサーチャンネルで、各ローブのオーディオ設定をコントロールします。
MXA910を設定するには、以下のステップに従ってください。
デバイスを選択し、プロパティを設定します。
参加者が位置を移動すると、Designerのカバレッジマップでローブが移動し、Autofocusテクノロジーが動作していることがわかります。Autofocusは、会議の参加者が後ろにもたれかかったり、立ち上がったりしても、各ローブの位置をリアルタイムで微調整します。
独立した幅コントロールにより、いくつかのチャンネルでは個々の発言者(狭幅)を収音し、他のチャンネルでは複数の発言者(広幅)をカバーすることが可能です。
チャンネル幅を変更するには:
幅の設定:
テーブルの上6フィートの位置にマイクロホンがある場合の3つの設定のチャンネル幅
[自動配置]を使用して、選択したチャンネルのローブを正しく配置できます。
このマイクロホンは、内蔵Autofocusテクノロジーを使用して、会議参加者が後ろにもたれかかったり立ち上がったりしても、各ローブの位置をリアルタイムで微調整します。参加者が位置を変えると、Designerのカバーエリアマップのローブが移動することがわかります。Autofocusは室内の音源にのみ応答します。
Autofocusで最良の結果を得るには、リファレンスソースを常にマイクロホンのAEC Reference Inチャンネルにルーティングします。マイクロホンおよび別のDSPからの直接出力のみを使用している場合でも、Autofocusを最大限に活用するために、リファレンス信号をマイクロホンのAEC Reference Inチャンネルにルーティングします。
Microflex上のゲインレベル 全ての座席配置構成での最適ゲイン構造を得るためには、Advance マイクロホンでのゲインレベルは保存されている各収音プリセットに対し設定されなければなりません。パフォーマンスを最大限に高めるには、オートミックス設定に変更を加える前に、必ずレベルを調整します。
別々の目的に利用できる二つの異なるゲインフェーダーがあります:
チャンネルゲイン(ゲート前)
調整するには チャンネル. を開いてください。これらのフェーダーはオートミキサーに届く前のチャネルのゲインに影響を与えますので、オートミキサーのゲーティング判定に影響します。ここでゲインを高めることはローブの音源に対する感度を上げてゲートをオンにする可能性が高くなります。ゲインを下げるのはローブの感度を下げてゲートがオンになる確率を下げます。オートミキサーを使用せず各チャンネルに直接出力のみを使用する場合はこのゲインフェーダーの使用だけが必要です。
IntelliMixゲイン(ゲート後)
調整するには次を開いてください。
. これらのフェーダーはローブがゲートオンになってからのチャンネルのゲインを調整します。ここでゲインを調整ることはAutomixerのゲーティング判定に 影響しません。Automixerの挙動に満足している場合にのみ話者のゲインを調整するためにこれらのフェーダーを使ってください。パラメトリックイコライザーで周波数特性を調整し、音質を最大限に高めます。
イコライザーの一般的用途:
全てのEQフィルターをオフにするにはすべてのEQをバイパスを選択してください。
システムを構成するためにShure Designerソフトウェアを使用している場合、このトピックの詳細については、Designerのヘルプセクションを確認してください。
周波数特性グラフのアイコンを操作するか、数値を入力してフィルター設定を調整します。フィルターの横にあるチェックボックスでフィルターを無効にできます。
フィルターの種類
一番最初と最後の帯域のみフィルタータイプが選択できます。
パラメトリック:カスタマイズ可能な周波数範囲内の信号を減衰またはブーストします
ローカット:選択した周波数以下の音声信号をロールオフします
ローシェルフ:選択した周波数以下の音声信号を減衰またはブーストします
ハイカット:選択した周波数以上の音声信号をロールオフします
ハイシェルフ:選択した周波数以上の音声信号を減衰またはブーストします
周波数
カット/ブーストするフィルターの中心周波数を選択します
ゲイン
フィルターのレベルを調整します(+/- 30 dB)
Q
フィルターの影響を受ける周波数範囲を調整します。この値が大きくなるにつれ、帯域幅は狭くなります。
幅
フィルターの影響を受ける周波数範囲を調整します。値はオクターブで表されます。
注:Qおよび幅のパラメーターは、同じ形で等化曲線に影響を及ぼします。相違点は、値の表示方法のみです。
これらの機能を使用すると、前のインストールから有効なイコライザー設定を使用することが簡単になったり、設定時間を短縮できたりします。
複数のチャンネルすべてに対して、同じPEQ設定を適用するのに使用します。
コンピューター上のファイルからPEQ設定を保存して読み込むのに使用します。これは、システムのインストールに使用するコンピューター上に再使用可能な設定のライブラリを作成するのに役立ちます。
エクスポート
PEQ設定を保存するチャンネルを選択し、ファイルにエクスポートを選択します。
インポート
PEQ設定を読み込むチャンネルを選択し、ファイルからインポートを選択します。
音声の明瞭度を改善するための高域ブーストといったシステム全体の変更にはオートミックスEQを用います。特定のチャンネルを調整するにはチャンネルEQを使用します。例えば、あるチャンネルだけで拾われている不必要な雑音を低減する場合に用います。
会議室の音響は部屋の大きさ、形、建築材料に左右されます。以下の表のガイドラインを使用してください。
EQ用途 | 推奨設定 |
---|---|
音声了解度改善のための高域ブースト | ハイシェルフフィルターを加えて、1 kHzよりも3~6 dB程度高めます。 |
空調雑音の低減 | ローカットフィルターを加えて、200 Hz以下の周波数を減衰させます。 |
フラッターエコーおよびシビランスの低減 | 部屋を「煽る」特定の周波数範囲を特定します:
|
部屋の反響や共鳴音を低減します | 部屋を「煽る」特定の周波数範囲を特定します:
|
Use the built-in equalizer contours to quickly apply EQ changes to all channels. EQ contours are separate from the per-channel EQ settings. Applying both EQ contours and per-channel EQ has a cumulative effect, meaning that the EQ changes stack on top of each other.
To enable a contour, open the web application and select a contour in the device options section.
Click Bypass all EQ to quickly bypass any EQ contours or channel EQ settings.
プリセットを使用すると設定のすばやい保存や呼び出しができます。様々な座席配置に合わせて、各デバイスには最大10種類のプリセットを保存できます。プリセットには、デバイス名、IP設定、およびパスワードを除き、すべてのデバイス設定が保存されます。新しい設置へのプリセットのインポートとエクスポートを行うことにより、時間を節約し、ワークフローを改善することができます。プリセットが選択されている場合、プリセットメニューの上に名前が表示されます。変更が行われると、名前の横にアスタリスク (*) が表示されます。
注:工場出荷時設定に戻すには、デフォルト設定プリセットを使用します(デバイス名、IP Settings、およびPasswordsを除く)。
次のプリセットメニューを開いて、プリセットオプションを表示します:
プリセットとして保存: | デバイスへの設定を保存します |
プリセットをロード: | デバイスから設定を開きます |
ファイルからインポート: | コンピュータからプリセットファイルをデバイスにダウンロードします。ファイルは、ブラウザを介して選択するか、インポートウィンドウにドラッグすることができます。 |
ファイルにエクスポート: | デバイスのプリセットをコンピュータに保存します |
ミュートグループまたはフェーダーグループにチャンネルを追加すると、対応するコントロールはすべてリンクされます。例えば、チャンネル1、2、3をミュートグループに追加すると、それらのチャンネルのいずれかをミュートするとグループ化されたすべてのチャンネルがミュートされます。
システムを構成するためにShure Designerソフトウェアを使用している場合、このトピックの詳細については、Designerのヘルプセクションを確認してください。
ミュート同期により、会議システム内の接続されているすべてのデバイスが、信号パス内の正しいポイントで同時にミュートまたはミュート解除されます。ミュートステータスは、ロジック信号またはUSB接続を使用してデバイスで同期されます。
ミュート同期を使用するには、すべてのデバイスでロジックが有効になっていることを確認してください。
Designerの[最適化]ワークフローにより、必要なすべてのミュート同期設定が構成されます。
互換性のあるShureロジックデバイス:
ミュート同期を使用するには、ロジックをオンにしたプロセッサーにマイクロホンの信号をルーティングします(P300、ANIUSB-MATRIX、またはIntelliMix Roomソフトウェア)。マイクロホンでは常にロジックがオンになっています。
特定のミュート同期の実装方法については、FAQを参照してください。
マイクロホンの最適な配置は、座席配置とインフラストラクチャーによって決まります。 最善の結果を得るためには以下のガイドラインに従ってください。
設定可能な最大取り付け高さは9.14メートル(30フィート)です。典型的な音響環境1において、マイクロホンと発言者間の距離が4.88メートル(16フィート)までの場合、マイクロホンはSTIPA2(Speech Transmission Index for Public Address systems)国際基準に基づく「A」等級を維持します。これより優れた音響環境では、STIPAの「A」等級の範囲が16フィートを超えることがあります。
取り付け高さを決定する際には、以下の点を検討します。
[1] 部屋の条件:RT60(残響時間)=500 ms@1 kHz、Aウェイテッド室内雑音=40 dBSPL(A)
[2] IEC-602682-16基準
了解度スケールは、様々な距離においてアレイマイクロホンの音響性能をカーディオイドグースネックマイクロホンと客観的に比較したものです。この情報は、所定の距離でアレイマイクロホンがどのような性能を示すかを予測し、最適な取り付け高さを決定するのに有効です。了解度スケールの表のデータは、マイクロホンを計測して音声伝達指標IEC-602682-16基準に相当する値となるマイクロホンの測定値から得られています。
シーリングアレイマイクロホン(発言者までの距離) | カーディオイドグースネックマイクロホン(発言者までの距離) |
---|---|
1.83メートル(6フィート) | 1.14メートル(3.75フィート) |
2.44メートル(8フィート) | 1.52メートル(5フィート) |
3.05メートル(10フィート) | 1.91メートル(6.25フィート) |
3.66メートル(12フィート) | 2.29メートル(7.5フィート) |
データは以下の測定値を持つ典型的なハドルルームで収集されました:
注:これらの値は上記の部屋に固有の値です。十分にコントロールされた音響環境では、アレイマイクロホンが音声伝達指標相当値をより離れた距離で得られる場合もあります。残響が非常に大きい部屋では、性能の予測は困難になります。
A=アレイマイクロホンと発言者間の距離
B=カーディオイドマイクロホンと発言者の間の距離
この例において、発言者から (A) メートルの距離に設置されたアレイマイクロホンの音響性能は、発言者から (B) メートルの距離に置かれたカーディオイドグースネックマイクロホンの性能と一致します。
アレイマイクロホンは天井格子に直接取り付けるか、他の方法で取り付けられます。
作業の前に:
重要:60 cmモデルを2フィート(609.6 mm)の天井格子に取り付けないでください。
モデル | 天井格子のサイズ | 色 |
---|---|---|
黒 | 2×2 フィート(60.9×60.9 cm) | ブラック |
白 | 2×2 フィート(60.9×60.9 cm) | 白色 |
アルミニウム | 2×2 フィート(60.9×60.9 cm) | A910-25MM(アダプター) |
黒 | 60 x 60 cm(23.6 x 23.6インチ) | ブラック |
白 | 60 x 60 cm(23.6 x 23.6インチ) | 白色 |
アルミニウム | 60 x 60 cm(23.6 x 23.6インチ) | A910-25MM(アダプター) |
MXA910W-A | 2×2 フィート(60.9×60.9 cm) | 白色 |
MXA910W-US | 2×2 フィート(60.9×60.9 cm) | 白色 |
オプション:マイクロホンを天井に取り付ける前に、付属のゴムパッドをマイクロホンの角に付けることで擦り傷を防止できます。
注:コンジットを直接接続する場合は、ジャンクションボックスの別売オプション(A910-JB)をマイクロホンに取り付けます。
オプション:マイクロホンを天井に取り付ける前に、付属のゴムパッドをマイクロホンフランジの角に付けることで擦り傷を防止できます。
注:コンジットを直接接続する場合は、ジャンクションボックスの別売オプション(A910-JB)をマイクロホンに取り付けます。
注:天井格子Tバーの幅によっては、MXA910W-Aを取り付けるために片側のTバーを取り外すか調整する必要があります。
オプション:マイクロホンを天井に取り付ける前に、付属のゴムパッドをマイクロホンフランジの角に付けることで擦り傷を防止できます。
注:コンジットを直接接続する場合は、ジャンクションボックスの別売オプション(A910-JB)をマイクロホンに取り付けます。
① ワイヤー吊り下げポイント(穴径4 mm)
② VESA取り付け孔
網組金属ケーブルまたは高強度ワイヤーを使用して、確実にマイクロホンを天井から吊り下げてください。マイクロホンの背面にある4つの吊り下げポイントを使用して、ケーブルを確実に取り付けます。吊り下げポイントの穴径は4 mm (0.15 in)です。
マイクロホンの背面プレートには、VESA取り付け器具にマイクロホンを取り付けるための4つの取り付けネジ孔があります。これらの取り付けネジ穴はVESA MIS-D 基準準拠します。
アレイマイクロホンのグリルとフレームは、部屋のデザインと調和させるために塗装することができます。塗装するには簡単な分解が必要です。
重要:端にある、パネルに落とし込まれているネジを外さないでください(図を参照)。
重要:フォームを塗装しないでください。
(1.1) メインアッセンブリーを外すために取り外すネジ
(1.4 - 1.5) ネジとフレームの一辺の取り外し
(2.1) 押し出し部分のマスキング(黒でハイライト)
注:アッセンブリー上のラベルは、LEDに対応する角に貼られています。再組立ての際は、このラベルを参照して向きが正しいことを確認してください。
イーサネットケーブルが見えないようにするには、設置方法に基づいて適切な方法をとります。
取り付け方法 | 取り回し方法 |
---|---|
天井格子 | 天井格子の上にケーブルを通線します |
VESA(ポールマウント) | ケーブルをポールに通して天井格子の上にケーブルを通線します |
4点ワイヤー吊り下げ | ケーブルタイを使用し、吊り下げられたワイヤのうちの1本にCAT5ケーブルを沿わせます |
堅い天井 | 天井の上にケーブルを通線します |
注:コンジットにケーブルを収める場合は、ジャンクションボックスの別売アクセサリー(モデルA910-JB)を使用して、マイクロホンのリアパネルに直接取り付けます。
A910-JBジャンクションボックスをマイクロホンに取り付けると、ケーブル配線のために電線管を接続することができます。各地域の建築基準法および規則を参照し、ジャンクションボックスが必要か否か判断してください。ジャンクションボックスには、電線管を取り付けるためのパンチアウト部分が3つあります。
重要:ジャンクションボックスをマイクロホンに取り付ける前に、ジャンクションボックスの必要な穴をパンチアウトします。
装着方法:
Shure Designerソフトウェアを使用してこのデバイスを制御できます。Designerにより、インテグレーターおよびシステムプランナーはMXAマイクロホンやその他のShureネットワークコンポーネントを使用したインストールのオーディオカバー範囲を設計できます。
Designerを使用すると、次のことができます。
Designerでデバイスにアクセスするには:
詳細情報とソフトウェアのダウンロードには次にアクセスしてください:www.shure.com/designer
Shureウェブサーバーディスカバリーアプリケーションは、ウェブベースのGUIを採用するネットワーク上のすべてのShureデバイスを検出します。以下のステップに従ってソフトウェアをインストールし、ウェブアプリケーションにアクセスします。
① Shureディスカバリーアプリケーションのインストール
www.shure.comからShureディスカバリーアプリケーションをダウンロードしてインストールします。これにより、必要なBonjourデバイスディスカバリーツールがコンピューターに自動的にインストールされます。
② ネットワークの接続
コンピューターとハードウェアが同じネットワーク上にあることを確認します。
③ ディスカバリーアプリケーションの起動
アプリケーションは、GUIを搭載したすべてのShureデバイスを表示します。
④ ハードウェアの識別
デバイスをダブルクリックし、ウェブブラウザー上でGUIを開きます。
⑤ デバイスのウェブアプリケーションのブックマーク作成(推奨)
デバイスのDNS名をブックマークすると、Shureディスカバリーアプリケーションを使用せずにGUIにアクセスできます。
ウェブアプリケーションは、すべてのHTML5に対応したブラウザーと互換性があります。最適なパフォーマンスのためには、ハードウェアアクセラレーションおよび使用していないプラグインを無効にすることをお勧めします。
ディスカバリーアプリケーションがインストールされていなくとも、インターネットブラウザーにDNS名を入力してウェブアプリケーションにアクセスできます。DNS名はユニットのモデルにMACアドレスの最後の3バイト(6桁)を組み合わせ、その後に.localを付けたものになります。
形式の例:ユニットのMACアドレスが00:0E:DD:AA:BB:CCの場合、リンクは次のように記述されます:
MXA910:http://MXA910-aabbcc.local
Designer 4.2以降に適用されます。
デバイスをセットアップする前に、Designerを使用してファームウェアのアップデートを確認し、新機能や改善点を活用してください。また、ファームウェアは、ほとんどの製品にShure Update Utilityを使用してインストールできます。
更新するには:
ファームウェアをアップデートする際、すべてのハードウェアを同じファームウェアバージョンにアップデートして、一定した動作が得られるようにします。
すべてのデバイスのファームウェアは、MAJOR. MINOR. PATCH (例 1.2.14)の形式です。ネットワーク上のすべてのデバイスのファームウェアは、少なくともバージョン番号の「メジャー」と「マイナー」の部分が同じである必要があります(例 1.2.x)。
MXA910をファームウェア3.xからファームウェア4.xに更新すると、MXA用に最適化されたIntelliMix DSP機能を使用することができます。
ファームウェア4.xの変更点は以下のとおりです。
IntelliMix DSPを追加
新しいオートミキサーを追加
オートミキサー3.xの設定 | 新しいオートミキサー4.xの設定 |
---|---|
クラシック | ゲーティング |
スムーズ | ゲインシェアリング |
マニュアル | マニュアル |
カスタム | ゲーティング |
すべてのローブに新しいAutofocus機能を追加
エコーリダクションの削除
その他の変更点
Shureは、会議のために幅広い接続オプションを提供します。MXAマイクロホン、オーディオプロセッサー、ネットワークインターフェースはすべてDanteを使用し、標準ITネットワーク経由で音声を送信します。Shureの無料Designerソフトウェアを使用して、ほとんどのShureデバイスをコントロールし、その間で音声をルーティングできます。
デバイス | 目的 | 物理的接続 | Dante I/O |
---|---|---|---|
|
IntelliMix DSPを備えたシーリングアレイマイクロホン |
|
|
|
IntelliMix DSPを備えたリニアアレイマイクロホン |
|
2フィート:
|
|
テーブルアレイマイクロホン |
|
|
|
IntelliMix DSPとマトリクスミキサーを備えたオーディオプロセッサー |
|
|
|
IntelliMix DSPとマトリクスミキサーを備えた音声処理ソフトウェア | デバイスによって異なる |
|
|
USBとアナログ入力/出力を備えたマトリクスミキサー |
|
|
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アナログ信号をDante信号に変換します |
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|
|
Dante信号をアナログ信号に変換します |
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|
|
PoEにより電力供給されるネットワークシーリングラウドスピーカー |
|
|
|
Shureデバイス用のPoEにより電力供給されるネットワークミュートボタン |
|
n/a |
MXA910とANI22 | MXA910とANIUSB | MXA910とP300 | |
---|---|---|---|
部屋の大きさ | 小または中 | 小または中 | 中または大 |
モバイルI/O | いいえ | いいえ | 対応。 |
アナログI/O | 2x2 | 1x1 | 2x2 |
USB I/O | いいえ | 対応。 | 対応。 |
電源 | PoE | PoE | PoE+ |
ロジックコントロール | いいえ | いいえ | 対応。 |
ソフトコーデックのミュート同期 | いいえ | 対応。 | P300ファームウェア3.1.5以降では可能です |
複数のMXA910に対応 | いいえ | いいえ | 対応。 |
追加のアナログマイクに対応 | いいえ | いいえ | 対応。 |
アナログ入力を増やすには、ANI4INを使用してアナログ信号をDante信号に変換します。アナログ出力を増やすには、ANI4OUTを使用してDante信号をアナログ信号に変換します。
ソフトコーデックの簡単な解決策には、ANIUSB-MATRIXまたはP300を備えたシーリングアレイを使用してください。
機器一覧:
機器一覧:
大規模なインストールでは、分散型DSPアプローチに複数のMXA910とP300を使用して、簡単にインストールできます。最良の結果を得るには、MXA910を最大3台まで使用してください。
機器一覧:
このチャンネルは全ての選択されたチャンネルからのオーディオをミックスして便利な一つの出力を提供します。オートミックスチャンネル設定を調整するには IntelliMix タブを選択してください。全ての IntelliMix DSPブロックはオートミックスチャンネルに適用出来ます。
オートミックスチャンネルを使うには次を行ってください:
ゲーティングモードでは、高速動作のシームレスなチャンネルゲーティングと一定の周囲音レベルを提供します。オフアッテネーション設定は、アクティブなチャンネルの数に関係なく、すべての非アクティブチャンネルに適用されます。
ゲイン共有モードはオープンチャンネルとクローズチャンネルの間でシステムのゲインをダイナミックに調整します。システムゲインは、1つのオープンチャンネルと等しくなるよう、チャンネル間でゲインを分配して一定に保たれます。可変ゲインストラクチャは、チャンネル数が多い場合のノイズの低減に有効です。使用されるチャンネルが少ない場合は、オフアッテネーション設定を低くすると、透明度の高いゲーティングが得られます。
マニュアルモードではすべてのアクティブなトラックを足し合わせ、サミングされた信号を1つのDante出力に送ります。これにより、オートミックスを有効にすることなく、拡声や録音用の各信号をルーティングするオプションを提供します。標準モニタリングビューのフェーダー設定がサミング出力に適用されます。
ラストマイクをオンのままにする
最後に使用されたマイクロホンのチャンネルをアクティブのままにします。この機能は、信号に自然な部屋の音を維持することで、音声信号が途切れていないことをファーエンドの参加者が知ることができます。
ゲート感度
ゲートが開くスレッショルドレベルを変更します。
オフアッテネーション
チャンネルがアクティブでない時の信号の減衰レベルを設定します。
ホールド時間
レベルがゲートスレッショルドを下回った後で、チャンネルが開いたままとなる時間を設定します。
最大オープンチャンネル数
同時にアクティブになる最大チャンネル数を設定します。
優先度
選択した場合は、最大オープンチャンネル数に関係なく、このチャンネルのゲートがアクティブになります。
常にオン
これを選択すると、このチャンネルは常にアクティブになります。
Send to Mix
これが選択された場合は、チャンネルをオートミックスチャンネルに送ります。
ソロ
その他のチャンネルを全てミュートします。
オートミックスゲインメーター
これが有効になっている場合はゲインメータをリアルタイムでのオートミックスゲーティングを表示するように変更します。ゲートを開くチャンネルはゲートが閉じた(減衰された)チャンネルよりミックスでの高いゲインを表示します。
クラシックモードはShure SCM820オートミキサーを再現します(デフォルト設定)。高速動作、シームレスチャンネルゲーティング、一定の周囲音レベルのオートミキサーとして知られています。このモードでのオフアッテネーションは、オープンチャンネルの数にかかわらず、各チャンネル-20 dBに固定されています。
スムーズモードでは、オープンチャンネルの数に応じて各チャンネルのオフアッテネーション設定が変わります。可変ゲインストラクチャは、チャンネル数が多い場合のノイズの低減に有効です。使用されるチャンネルが少ない場合は、オフアッテネーションを低くすることにより、透明度の高いゲーティングが得られます。
動作チャンネルの数 | オフアッテネーション(dB) |
2 | -5 |
3 | -8 |
4 | -10 |
5 | -12 |
6 | -13 |
7 | -14 |
8 | -15 |
カスタムモードでは、すべてのオートミックスパラメーターをコントロールできます。このモードは、特定のアプリケーションに合わせるために、プリセットモードのいずれかを調整する必要がある場合に役に立ちます。スムーズモードまたはクラシックモードでパラメーターを変更すると、自動的にカスタムモードとなります。
マニュアルモードではすべてのアクティブなトラックを足し合わせ、サミングされた信号を1つのDante出力に送ります。これにより、オートミックスを有効にすることなく、拡声や録音用の信号をルーティングするオプションを提供します。標準モニタリングビューのフェーダー設定がサミング出力に適用されます。
このデバイスはオートミックスチャンネル出力に適用できる IntelliMixデジタル信号処理ブロックを含んでいます。DSPブロックには以下が含まれます。
DSPブロックにアクセスするには IntelliMix タブを選択します。選択されたDSPブロックは色で表示されます。
IntelliMixをバイパスする を選択すると次のDSPブロックはバイパスされます:AEC、AGC、ノイズ低減、コンプレッサ、及び遅延。
電話会議では、ニアエンドのマイクロホンがスピーカーからの音声を捉えてしまい、ファーエンドの発言者に自分の声がエコーのように聴こえることがあります。アコースティックエコーキャンセル機能(AEC)はDSPアルゴリズムでファーエンドの信号を識別してそれをマイクロホンがキャプチャーすることを止めて明瞭で途切れの無い音声を出力します。会議通話の場合はファーエンドのオーディオが存在する限り作動し処理を最適化します。
出来る場合は、次のヒントを使ってアコスティック環境を最適化してください。
AECを適用するには、ファーエンドのリファレンス信号を用意します。最良の結果を出すには、局所的な補強システムにも供給する信号を使用します。
P300:[配線図]に進み、任意のAECブロックをクリックします。リファレンスソースを選択すると、すべてのAECブロックのリファレンスソースが変更されます。
MXA910、MXA920、MXA710:ファーエンド信号をAEC Reference Inチャンネルにルーティングします。
IntelliMix Room:[配線図]に進み、AECブロックをクリックします。リファレンスソースを選択します。各ブロックは異なるリファレンスソースを使用できるため、各AECブロックに対してリファレンスを設定します。
Designerの最適化ワークフローではAECリファレンスソースが自動的にルーティングされますが、使用するリファレンスソースがDesignerにより選択されていることを確認することをお勧めします。
リファレンスメーター
リファレンスメーターを使用すると、リファレンス信号が存在することを視覚的に確認できます。リファレンス信号はクリッピングしないでください。
ERLE
ERLE(Echo Return Loss Enhancement)では信号低減のdBレベル(エコーが排除される量)が表示されます。リファレンスソースを適正に接続すると、ERLEメーターの挙動は通常、リファレンスメーターに一致します。
リファレンス
どのチャンネルがファーエンドのリファレンス信号となっているかを示します。
非線形処理
アコースティックエコーキャンセル機能の主要なコンポーネントは適合フィルタです。非線形処理が適合フィルタを補足して、音響の異常や環境の変化によって生じた残存エコーを取り除きます。部屋で効果的な可能な限り最低の設定を使用してください。
ロー:音響がコントロールされ、エコーが最低限に抑えられている部屋で使用します。この設定は、全二重に対して最も自然なサウンドを提供します。
ミディアム:起点として典型的な部屋で使用します。エコーのアーチファクトが現れたら、「高」の設定を使用してみてください。
高:音響の悪い部屋、またはエコーの経路が頻繁に変わる状況で最大限のエコー低減を実現するために使用します。
ノイズ低減は、プロジェクターや空調システム、その他の環境要因によって生じた信号のバックグラウンドノイズの量を大幅に低減します。部屋のノイズフロアを計算し、最大限の透明度でスペクトラム全体を通してノイズを低減するダイナミックなプロセッサーです。
ノイズ低減の設定(低、中、高)は、dBでの低減量を示します。室内のノイズを効果的に下げられる、可能な限り最低の設定を使用してください。
自動ゲインコントロールは、あらゆるシナリオで話者全員の音量を一貫させるためにチャンネルレベルを調整します。より静かな音声の場合はゲインが増え、大きな音声では信号を弱めます。
話者とマイクロホンの間の距離が変動するチャンネルや多くの異なる人々が会議システムを使用している部屋ではAGCを有効にしてください。
自動ゲイン制御はゲート後に(オートミキサーの後に)行われ、オートミキサーはゲートをオン又はオフにすることに影響をもたない。
ターゲットレベル(dBFS)
十分なヘッドルームを確保するため、最初は-37 dBFSを使用し、必要に応じて調整してください。これはRMS(平均)レベルを示し、クリッピングを避けるため、ピークレベルに従って入力フェーダーを設定する場合とは異なります。
最大ブースト(dB)
適用可能な最大限のゲインを設定します
最大カット(dB)
適用可能な最大限の減衰を設定します
ヒント:ブースト/カットメーターを使用し、信号から増減されたゲインの量を監視してください。このメーターが常に最大ブーストまたはカットレベルに達している場合は、信号がターゲットレベルに近くなるよう入力フェーダーを調整することを検討してください。
オーディオとビデオ間の同期を得るために遅延を使ってください。ビデオシステムでレイテンシーが挿入されたら(人の話が聞こえた後にその人の口が動きます)、オーディオとビデオを同期するための遅延を追加してください。
遅延はミリ秒で測定されます。音声とビデオの間に著しい差がある場合は、まず、より長い遅延間隔(500~1,000 ms)を使用してください。完全な同期に近づいたら、間隔を短くして微調整してください。
コンプレッサーを使用すると、選択された信号のダイナミックレンジをコントロールできます。
スレッショルド
音声信号がスレッショルド値を超えると、出力信号の望ましくないスパイクを防ぐためにレベルが減衰されます。減衰の量は比率の値によって決まります。サウンドチェックを行い、平均的な発言者のレベルを3~6 dB超えるスレッショルドを設定し、コンプレッサーのみが予期しない大きな音を低減するようにします。
レシオ
レシオはスレッショルド値を超えた場合に信号を減衰する量をコントロールします。比率が高ければ、減衰が強くなります。2:1という低い比率は、2 dBごとに信号がスレッショルドを超えていることを意味します。出力信号のスレッショルド超過は1 dBのみです。比率が10:1と高くなれば、スレッショルドを10 dB超過する大きな音はスレッショルドを1 dBのみ超え、信号を効果的に9 dB低減できます。
音声は、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)の公表文献FIPS-197の規定に従い、Advanced Encryption Standard(AES-256)を使用して暗号化されています。暗号化をサポートするShureデバイスでは、接続のためにパスフレーズを入力する必要があります。サードパーティデバイスでは暗号化がサポートされていません。
Designerでは、部屋内のすべてのデバイスに対する暗号化はライブモードで次を選択した場合にのみ有効にできます。
。ウェブアプリケーションで暗号を有効化するには:
重要:暗号化を有効にするには:
AES67はさまざまなIP音声技術を使用するハードウェアコンポーネント間の通信を可能にするネットワーク音声標準です。このShureデバイスはAES67をサポートし、ライブ音声、統合設置およびブロードキャスト用のネットワークシステム内での互換性を向上させます。
次の情報は、AES67信号の送受信に不可欠なものです。
Shure製デバイスの対応状況: | デバイス2の対応状況: | AES67の対応状況 |
---|---|---|
DanteとAES67 | DanteとAES67 | Dante以外には未対応。 |
DanteとAES67 | Danteを使用しないAES67。他のオーディオネットワーキングプロトコルは使用できます。 | 対応。 |
個別のDanteとAES67フローは同時に操作できます。フローの総数は、デバイスのフロー上限によって決定されます。
すべてのAES67設定は、Dante Controllerソフトウェアで管理されます。詳細については、『Dante Controllerユーザーガイド』を参照してください。
サードパーティ製デバイスの場合:ハードウェアがSAPに対応している場合、デバイスが使用しているルーティングソフトウェアでフローが識別されます。SAPに未対応の場合、AES67フローを受け取るには、AES67セッションのIDとIPアドレスが必要となります。
Shureデバイスの場合:送信デバイスがSAPに対応している必要があります。Dante Controllerで、送信機(IPアドレスで表示される)は、他のDanteデバイスと同様にルーティングできます。
Danteデジタルオーディオは、標準イーサネットで伝送され、標準インターネットプロトコルで動作します。Danteは低レイテンシー、タイトクロック同期、QoSを備え、各種Danteデバイスに信頼性の高い音声トランスポートを行います。Danteオーディオは、ITやコントロールデータと同じネットワークに安全に共存することができ、あるいは専用ネットワークを使用するように構成することもできます。
このデバイスは、Dante Domain Managerソフトウェア(DDM)と互換性があります。DDMは、DanteネットワークおよびDante対応製品のユーザー認証、役割ベースのセキュリティ、および監査機能を有効にするネットワーク管理ソフトウェアです。
DDMによって制御されるShureデバイスの考慮事項:
詳細については、Dante Domain Managerドキュメントを参照してください。
Danteフローは、あるDanteデバイスから別のDanteデバイスに音声をルーティングするたびに作成されます。1つのDanteフローには、最大4つの音声チャンネルを含めることができます。例えば、使用可能な5つのチャンネルすべてをMXA310から別のデバイスに送信すると、1つのフローに最大4つのチャンネルを含めることができるため、2つのDanteフローが使用されます。
各Danteデバイスには、特定の数の送信フローと受信フローがあります。フローの数は、Danteプラットフォームの機能によって決まります。
ユニキャストおよびマルチキャスト伝送設定は、デバイスが送受信できるDanteフローの数にも影響します。マルチキャスト伝送を使用すると、ユニキャストフローの制限を解決するのに役立ちます。
Shureデバイスは、異なるDanteプラットフォームを使用しています。
Danteプラットフォーム | プラットフォームを使用したShureデバイス | ユニキャスト送信フロー制限 | ユニキャスト受信フロー制限 |
---|---|---|---|
Brooklyn II | ULX-D、SCM820、MXWAPT、MXWANI、P300、MXCWAPT | 32 | 32 |
Brooklyn II(SRAMなし) | MXA920、MXA910、MXA710、AD4 | 16 | 16 |
Ultimo/UltimoX | MXA310、ANI4IN、ANI4OUT、ANIUSB-MATRIX、ANI22、MXN5-C | 2 | 2 |
DAL | IntelliMix Room | 16 | 16 |
Danteフローの詳細については、よくある質問やAudinateからご覧ください。
QoS設定によりネットワーク上の特定のデータパケットを優先させることで、負荷の大きい大規模ネットワークにおいて信頼性の高い音声配信を確保します。この機能は、多くのマネージドネットワークスイッチに備わっています。必須ではありませんが、QoS設定をすることをお勧めします。
注:サービスの中断を避けるため、変更はネットワーク管理者に依頼してください。
QoS値を割り当てるには、スイッチインタフェースを開き、次の表を使用してDante®に関連付けられているキュー値を割り当てます。
優先度 | 用途 | DSCPラベル | 16進数 | 10進数 | 2進数 |
---|---|---|---|---|---|
高 (4) | タイムクリティカルPTPイベント | CS7 | 0x38 | 56 | 111000 |
中 (3) | オーディオ、PTP | EF | 0x2E | 46 | 101110 |
低 (2) | (予約済み) | CS1 | 0x08 | 8 | 001000 |
なし (1) | その他のトラフィック | BestEffort | 0x00 | 0 | 000000 |
注:スイッチの管理はメーカーやスイッチタイプによって異なることがあります。個々の設定の詳細については、メーカーの製品ガイドを参照してください。
Danteの要件およびネットワークについては、www.audinate.comを参照してください。
PTP(高精度時間プロトコル):ネットワーク上のクロックを同期するために使用されます
DSCP(DSコードポイント):レイヤー3のQoS優先度付けに使用される標準の識別方法です
スイッチとケーブルによって音声ネットワークのパフォーマンスが決まります。高品質のスイッチとケーブルを使用して、音声ネットワークの信頼性を高めます。
ネットワークスイッチには次のものが必要です。
イーサネットケーブルは次のようになります。
詳細については、回避するスイッチに関するFAQを参照してください。
信頼性の高い通信を確立するために、ネットワーク設定時は以下の構築例を参照してください:
このShureデバイスは2つのIPアドレスを使用します。1つがShureコントロールに、もう1つがDanteオーディオおよびコントロールに必要となります。
Designerでこれらの設定にアクセスするには、
に移動します。IP設定
選択したネットワークインターフェースのIPモードを設定します:
IP設定
各ネットワークインターフェースのIPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイを表示し編集します。
MACアドレス
ネットワークインターフェースの固有の識別番号。
IP設定はShure Designerソフトウェアで管理します。初期設定では、自動(DHCP)モードに設定されています。DHCPモードでは、デバイスはDHCPサーバーからIP設定を受け取り、またはDHCPがない場合には自動的にリンクローカル設定へフォールバックします。また、IPアドレスは手動で設定することもできます。
IPプロパティを設定するには、以下のステップに従ってください。
IPアドレスを手動で割り当てるには、次の手順に従います。
レイテンシーとは、デバイスの出力へとシステム内を移動する信号が要する時間量です。デバイスとチャンネル間のレイテンシー時間の変化に対応するため、Danteにはレイテンシー設定が選択できるようになっています。同じ設定を選択した場合、ネットワーク上のすべてのDanteデバイスは確実に同期できます。
これらのレイテンシー値を出発点として使用してください。設定で使用する正確なレイテンシーを決定するには、設定を割り当て、Danteオーディオをデバイス間で送信し、AudinateのDanteコントローラーソフトウェアを使用してシステムの実際のレイテンシーを測定します。続いて、利用できる最も近いレイテンシー設定に端数を切り上げて、それを使用します。
レイテンシーの設定を変更するには、AudinateのDanteコントローラーソフトウェアを使用します。
レイテンシーの設定 | スイッチの最大数 |
---|---|
0.25 ms | 3 |
0.5 ms(初期設定) | 5 |
1 ms | 10 |
2 ms | 10+ |
パケットブリッジを使用すると、外部のコントローラーがShureデバイスのコントロールインターフェイスからIP情報を取得できます。パケットブリッジにアクセスするには、ShureデバイスのDanteインターフェイスで、外部コントローラーがクエリーパケットをunicast UDP*からport 2203に送信する必要があります。
注:最大許容ペイロードは140バイトです。どのようなコンテンツでも許可されます。
バイト | コンテンツ |
---|---|
0~3 | IPアドレス(ネットワーク順で32ビット符号なし整数型) |
4~7 | サブネットマスク(ネットワーク順で32ビット符号なし整数型) |
8~13 | MACアドレス、6バイトのアレイ |
注:通常のネットワーク上では、Shureデバイスは1秒以内に応答します。応答がない場合、送信先IPアドレスとポート番号を確認してからクエリーを再送してください。
*UDP: ユーザー・データグラム・プロトコル
パケットブリッジでは、クロスサブネットコマンド文字列を使用できません。
Port | TCP/UDP | Protocol | Description | Factory Default |
---|---|---|---|---|
21 | TCP | FTP | Required for firmware updates (otherwise closed) | Closed |
22 | TCP | SSH | Secure Shell Interface | Closed |
23 | TCP | Telnet | Not supported | Closed |
53 | UDP | DNS | Domain Name System | Closed |
67 | UDP | DHCP | Dynamic Host Configuration Protocol | Open |
68 | UDP | DHCP | Dynamic Host Configuration Protocol | Open |
80* | TCP | HTTP | Required to launch embedded web server | Open |
443 | TCP | HTTPS | Not supported | Closed |
2202 | TCP | ASCII | Required for 3rd party control strings | Open |
5353 | UDP | mDNS† | Required for device discovery | Open |
5568 | UDP | SDT (multicast)† | Required for inter-device communication | Open |
57383 | UDP | SDT (unicast) | Required for inter-device communication | Open |
8023 | TCP | Telnet | Debug console interface | Closed |
8180 | TCP | HTML | Required for web application (legacy firmware only) | Open |
8427 | UDP | SLP (multicast)† | Required for inter-device communication | Open |
64000 | TCP | Telnet | Required for Shure firmware update | Open |
*These ports must be open on the PC or control system to access the device through a firewall.
†These protocols require multicast. Ensure multicast has been correctly configured for your network.
See Audinate's website for information about ports and protocols used by Dante audio.
電話会議では、マイクロホンがスピーカーからのファーエンドの音声を捉えてしまい、発言者に自分の声がエコーのように聴こえることがあります。
エコー低減機能は、ファーエンドの信号がマイクロホンを作動させるのを防ぎます。エコー低減機能は、チャンネル毎のDSPエコーキャンセレーションを導入する予算が得られない場合に最適で、シングルチャンネルのエコーキャンセラーに対応するコンピューターまたはビデオコーデックに直接接続したとき高い効果が得られます。
ファーエンドからのエコーリファレンス信号をDanteコントローラーソフトウェアによりマイクロホンのIntellimix処理アルゴリズムにルーティングします。プロセッサーはこの信号を用いて、マイクロホンがゲートを開きスピーカーからの音声を捉えてしまうことを防ぎます。
このデバイスはネットワークからロジックコマンドを受け取ります。Designerによりコントロールされるパラメーターの多くは、適切なコマンド文字列を使用することでサードパーティ製のコントロールシステムからコントロールできます。
一般的な用例:
コマンド文字列の完全なリストは、次の場所にあります。
問題 | 解決策 |
---|---|
Google Chromeブラウザでソフトウェアの遅延が生じる | 問題はブラウザに関連しています。Chromeでハードウェアアクセラレーションオプションをオフにします。 |
音がこもったり、うつろに響いたりする |
|
マイクロホンがデバイス検出に表示されない |
|
音声が聞こえない、または音量が小さい/音に歪みがある |
|
ライトが点灯しない | 照度が無効になっているかどうか、またはライトバー設定がオフになっているかどうかチェックします。 |
自動配置で正しくない位置が特定される | 話者が部屋の隅または壁のすぐ近くにいる場合は、位置特定の精度が音響反射によって干渉を受けることがあります。自動配置をもう一度お試しください。問題が解消されない場合は、手動配置が必要となることがあります。 |
マイクロホンの電源が入らない |
|
本機器はプロオーディオ用途での使用を目的としています。
注:このデバイスは公共のインターネットネットワークに直接接続されることを意図していません。
環境E2へのEMC適合:業務用および軽産業用。テストは、同梱および推奨のケーブル使用に基づきます。シールド(スクリーン)型以外のケーブルを使用した場合はEMC性能が低下します。
Shure社によって明示的に承認されていない変更または修正を加えると、この機器を操作する 権利が無効になります。
産業のカナダICES-003コンプライアンスレベル:CAN ICES-3 (B)/NMB-3(B)
FCCパート15Bの認証条項により認可。
電池、パッケージ、電子廃棄物については地域のリサイクル方法に従ってください。
本機器はテストされFCC規定パート15に従いクラスBデジタル機器に適合しますが、制限があります。本機器は電磁波を発生、使用または放射する場合があります。メーカーの取扱説明書に従って設置して使用しないと、無線およびテレビの受信に妨害を引き起こす可能性があります。
注記:FCC規制では、Shure社によって明示的に承認されていない変更または修正を加えると、この機器を操作する権利が無効になることが規定されています。
これらの制限は、住宅地域において設置する際、有害な電波干渉から機器を適度に保護するためのものです。本機器は電磁波を発生・使用し、放射する場合があります。取扱説明書に従って設置しないと無線通信に電波干渉が起こります。また、設置状況に関わらず妨害を引き起こす可能性もあります。本機器によりラジオやテレビの受信に電波干渉が起こるようであれば(これは、機器の電源を一度切ってから入れるとわかります)、次の手段を1つまたは複数用いて電波干渉を防いでください。
本装置はFCC規制第15部に準拠しています。操作は次の2つの条件の対象となります:
CE適合宣言書は以下より入手可能です:www.shure.com/europe/compliance
ヨーロッパ認定代理店:
Shure Europe GmbH
Global Compliance
Jakob-Dieffenbacher-Str.12
75031 Eppingen, Germany
TEL:+49-7262-92 49 0
Eメール:info@shure.de
www.shure.com
本製品は、関連するすべての欧州指令の基本的要件を満たし、CEマークに適合しています。
CE適合宣言書はShure社またはShure社の欧州担当部より入手することができます。問い合わせ先についてはvisit www.shure.comを参照してください
すべての仕様は狭ローブ幅から測定したものです。すべての幅の値は別に指定がない限りこれらの仕様より± 3 dBの範囲内にあります。
調節式 | 狭い | 35 度 |
中程度 | 45 度 | |
広い | 55 度 |
RJ45
パワーオーバーイーサネット(PoE), クラス0
9W, 最大
5.3 kg (11.75 lb)
MXA910xx | 603.8 x 603.8 x 54.69 mm (23.77 x 23.77 x 2.15 インチ) 高さ×幅×奥行き |
MXA910xx-60CM | 593.8 x 593.8 x 54.69 mm (23.38 x 23.38 x 2.15 インチ) 高さ×幅×奥行き |
MXA910W-A | 603.8 x 603.8 x 54.69 mm (23.77 x 23.77 x 2.15 インチ) 高さ×幅×奥行き |
MXA910W-US | 603.8 x 603.8 x 54.69 mm (23.77 x 23.77 x 2.15 インチ) 高さ×幅×奥行き |
HTML5ブラウザベース または Shure Designer
UL 2043 (エアーハンドリングスペースに最適)
IEC 60529 IP5X 防塵性
−6.7°C (20°F) ~ 40°C (104°F)
−29°C (-20°F) ~ 74°C (165°F)
180 ~ 17,000 Hz
チャンネル数 | 10 合計チャンネル数 ( 8 独立 送信チャンネル, 1 オート ミキシング 送信チャンネル, 1 AEC Reference Inチャンネル) |
サンプリングレート | 48 kHz |
ビット深度 | 24 |
@1 kHz
0.75 dBFS/Pa
0 dBFS過負荷と比較
93.25 dB SPL
基準 94 dB SPL、1 kHz
83 dB A特性
Direct outputs | 7 ms |
オートミックス出力(IntelliMix処理を含む) | 18 ms |
11 dB SPL-A
82.25dB
MXA910 ファームウェア4.x以降 | オート ミキシング, アコースティックエコーキャンセル機能(AEC), ノイズ低減, 自動ゲインコントロール, コンプレッサー, 遅延, イコライザー (4バンドパラメトリック) , ミュート, ゲイン ( 140dB 範囲) |
MXA910 ファームウェア3.x以前 | オート ミキシング, エコー低減, イコライザー (4バンドパラメトリック) , ミュート, ゲイン ( 140dB 範囲) |
カーディオイドグースネックマイクロホンと比較して同等の音響性能 (環境によって異なります)
カーディオイド 距離 次により乗算: 1.6
最大 250 ms
Cat 5e以上 (シールドケーブル推奨)
指向特性は6フィート(1.83 m)の距離から軸上で直接計測されます。
周波数特性は6フィート(1.83 m)の距離から軸上で直接計測されます。
ウェブアプリケーション上で、各チャンネルの青色のカバーエリアの端は、感度が-6 dBとなる場所を表します。ローブ感度の表示方法を理解することは、以下の点で役立ちます
1 kHz、軸上で測定
Junction box accessory | A910-JB |
Hard ceiling mount | A910-HCM |
MXA910W-60CM frame and grille assembly | RPM904 |
MXA910AL-60CM frame and grille assembly | RPM905 |
MXA910B-60CM frame and grille assembly | RPM906 |
MXA910W-US frame and grille assembly | RPM901W-US |
ラバーパッドセット | 95A28365 |
ケーブル固定クリップ | 95A29877 |
必要な情報が見つからなかった場合は、カスタマーサポートまでお問い合わせください。