概要

概要

Shure SystemOnソフトウェアは、既存のShureオーディオシステムの大規模設備を拡充し、テクニカル サポートチームは建物やキャンパス全体に渡るデバイスを管理を手助けします。このソフトウェアはネットワーク上のShureデバイスの監視、システムイベントのログ、ユーザーへメッセージ、そして電子メールにより迅速な対応が必要な重大な問題を警告します。直観的なウェブブラウザーインターフェイスによって、技術者やヘルプデスクスペシャリストがデバイスとトラブルシューティングの特定、オーディオのレベル調整やミュート、離れた場所からのワイヤレスマイクロホンの安定性の監視を可能にします。

特長

集約型 サポートツール

  • 組織全体におけるShureデバイスの状況をサブネットを越えて管理
  • 監視ツールやイベント ログを使用して、離れた場所から音声や接続の問題をトラブルシュート
  • 外部のプログラミングを必要としない、直ちに使えるソフトウェアソリューションなので高額な設定費用は不要
  • SystemOnを用いることで既存のShureデバイス用の新しい機能をシームレスに統合

ユーザーアカウントに基づく高信頼性

  • 低電池残量やオフラインデバイスについて電子メールまたはSMSメッセージで警告を受信することで、ネットワークを予防的に管理
  • 各ユーザーのアクセス権を役割と機能に基づいて制限することによって、リスクを最小限に抑え、ワークフローを簡略化
  • 既存のユーザー名とパスワードは、LDAPによって統合して同期
  • アカウントごとに言語を選択して複数の言語で運用

リモートコントロール

  • 即応リモートアシスト:音声ミュート、デバイス認識、ゲイン調整、ハードウェアロックアウト
  • MXW送信機をリモートリンクによって別のサブネットのシステムにリンクさせることでヘルプデスクのサポートを効率化
  • バックアップのMXW送信機をリンクすることで、プレゼンターにマイクロホンの選択肢を提供、充電済みの予備マイクロホンで長い会議に対応

設備例

企業

教育機関

スタートガイド

SystemOn Site へのアクセス

Shure SystemOn ソフトウェアにより、時と場所を選ばず Shure デバイスへ安全にアクセスできます。モバイルデバイスやコンピューターのウェブブラウザーを使って簡単にサイトにアクセスできます。

注:サイトURLは、システム管理者がカスタマイズできます。

メニューナビゲーション

ナビゲーションバーを使って、アプリケーションを操作します。

メニュー ソフトウェアの他のページにアクセスします。役割とアクセス レベルによっては、使用できないメニュー アイテムもあります。
  • マイアカウント
  • ダッシュボード
  • ロケーション
  • すべてのデバイス
  • イベントログ
  • 設定
通知 SystemOn は、重要なデバイスとシステム問題に備えるための通知を提供します。
ヘルプ ヘルプコンテンツにアクセスするとSystemOn体験を向上させることができます。

SystemOnダッシュボード

SystemOnダッシュボードでは、サブスクリプションに関連する、迅速な対応が必要な重大なイベントを提供しています。ダッシュボードでは、注意が必要なデバイスを特定し、デバイス名、モデルタイプおよびロケーションといった、問題のトラブルシューティングに必要な情報を提供しています。

検出された管理されていないエンドポイント ネットワーク上の管理されていないエンドポイントを表示し、[ライセンス]ページに直接移動して、そのエンドポイントの管理を開始できます。
インベントリーサマリー 重要なデバイス情報での警告を含む、インベントリでの高レベルのステータスインジケータ―を表示
  • 電池残量低下:電池残量低下通知を受け取るために設定された閾値よりも低くなったマイクロホン。
  • 不明なデバイス:範囲外にあるマイクロホン、ならびに電源が切れているかネットワークから切断されているデバイス。
電池残量低下 今いる場所にある使用中のマイクロホンを管理し、最低電池残量レベルを表示することで、電池の問題を優先し、素早く解決することができます。

マイクロホン、チャンネルおよびデバイスを管理します

デバイスとチャンネル設定の調整、新しいマイクロホンの準備、音声および電池残量のモニターは、各ロケーションの監視タブで行います。配信設定されているロケーションからは、いずれのデバイスにもアクセスできます。

ホームページのダッシュボードからロケーションを開きます。

ホームページに何も表示されない場合

デバイスの表示もしくはアクセスに問題がある場合、追加の設定がSystemOnでの設定をするのに必要となります。

システム管理者にお問い合わせの上、以下の項目が完了していることを確認してください。

  • ライセンス:ライセンスプランが最新のものであること(your location > Licenses)およびネットワーク上の各デバイスにライセンスが割り当てられていることをチェックしてください。
  • サブスクリプションと通知:
    • こういったデバイスの記録をつけるために、ユーザーアカウントはロケーションに対して配信設定される必要があります(your location > select a location > Subscriptions)。
    • 通知はEメールアドレスおよび電話番号で警告を受け取れるよう設定していることを確認してください(Settings > Notifications)。

ライセンス

Shureは、SystemOnをテストし、評価していただくための30日間の無料のライセンスを提供しています。この期間中、すべての機能およびツールは完全に機能します。30日経過後にソフトウェアを継続して使用するには、ライセンスプランを購入の上、 組織 > 使用許可 を使用してライセンスページから適用します。

ライセンスプランの購入

試用の開始やライセンスプランの購入につきましては、Shure営業担当者または販売店までお問い合わせください。

ネットワークデバイスにライセンスプランを適用する

受信機や充電器といった管理を行いたいIPネットワーク化されたデバイスの総数にあたるライセンスプランを購入します。ライセンスにより、デバイスおよびそれと通信するワイヤレスマイクロホンといったワイヤレス機器向けの全機能が利用可能となります。

高等教育機関アプリケーション向けのライセンス例

この大学の例では、52台 の Shure ネットワークオーディオデバイスがキャンパス全体に渡って設置されています。これらの機器を同時に管理するためには、最低52デバイスのライセンスプランが必要です。

ライセンス管理

ライセンスページを使用して、ライセンス環境の確認、ライセンスの追加、ライセンスの適用を行い、デバイスの管理を開始します。 組織 > 使用許可に移動します。

ライセンスページ

ライセンスプランの表示

管理の開始 IPアドレス指定が可能なすべてのネットワークデバイスに、一括してライセンスを割り当てます。デバイスの数と等しい、またはデバイス数より多い数の利用可能なライセンスを持っている必要があります。
ライセンスの追加 ライセンスを追加して、デバイスを管理できるようにします。

ライセンスプランを適用する

ライセンスをデバイスに割り当てる前に、ライセンスプランを適用します。

  1. 電子メールでお送りした受注書のライセンスを表示します。

    アクティベーションID:a61c-29f4-df27-4af7-b1df-65d5-1856-9fc5
    SKU:SystemOn
    発注書:
    製品名:SystemOn_製品
    IPアドレス指定できるデバイス: 250
    数量:1
    開始日:2019年6月23日
    有効期限:2021年6月25日

  2. アプリケーションのメニューで 組織 > 使用許可 に移動します。

  3. ライセンスの追加 を選択して、IDを入力します。

  4. アクティベーション を選択して、[Available licenses]の合計にライセンスを追加します。

サーバーがインターネットに接続されていない場合は、「オフラインでのライセンスの適用」を参照して手続きを完了してください。

重要:IntelliMix™ Room Audio Processing Softwareの使用にはライセンスIDが必要です。これらのライセンスIDは、Designer System Configuration Softwareで管理します。

インターネット接続を使わずにライセンスを適用する

インターネットに接続していないサーバーでは、以下の手順に従ってライセンスをアクティベートします:

オフラインでのライセンスの適用

1.IDファイルをエクスポート(オフラインの有効化 オフラインの有効化 ファイルはユーザーのソフトウェアアカウントとライセンス購入に基づく固有なものです。
  1. サーバーに接続したコンピューターで、SystemOnを開き、メニューから 組織 > 使用許可 を選択します。
  2. ライセンスの追加 を選び、アクティベーションIDを送信します。

    ヒント:ご注文確認メールにアクティベーションIDが表示されます。

  3. アクティベーション を選択して、[Available licenses]の合計にライセンスを追加します。
  4. コンピューターに オフラインの有効化 ファイルをダウンロードします。
2.software.shure.com に送信
  1. software.shure.comのShureソフトウェアポータルに進みます
  2. オフラインの有効化 ファイルをアップロードします
  3. 確認ファイルをコンピューターに保存します。
3.確認情報をSystemOnに戻す
  1. アプリケーションのメニューで 組織 > 使用許可を選択します。
  2. ライセンスの追加を選択します。
  3. アクティベーションファイルのアップロードを選択します。
  4. Shureソフトウェアウェブサイトから運用数量通知ファイルの場所にナビゲートし、アップロードします。

ライセンスを割り当てる

SystemOnは、ネットワーク上のすべてのデバイスにライセンスを割り当てます。アクティブな1ライセンスでは、IPネットワークデバイスとワイヤレスマイクロホンといったそのデバイスとコミュニケートするワイヤレス機器用の全機能が提供されます。

  1. アプリケーションのメニューで 組織 > ライセンス に移動します。
  2. 管理の開始を選択します。SystemOnがライセンスを適用し、デバイスの管理を開始します。

デバイスからライセンスを解除する

いつでも、デバイスに割り当てたライセンスを解除できます。これは、 使用停止と呼ばれます。その後、そのライセンスをシステムの別のデバイスに割り当てることができます。

  1. すべてのデバイス > Devicesに移動します。
  2. ライセンスを持つデバイスを選びます(複数可)。

  3. 選択 使用停止 ボタンからまたは )メニューから選択します。

  4. デバイスはIPアドレスの近くにインジケーターを表示し、そのインジケーターにカーソルを合わせると、それが管理されていないデバイスであることがわかります。

ライセンスステータスの確認

デバイスがライセンスを持っていない場合、監視、音声ミュート、ゲイン調整などのツールは利用できません。デバイスはリストに表示されますが、[Monitoring]タブでは使用できません。

ライセンスを持たないデバイス

SystemOnの機能を利用するには、各ネットワークデバイスがライセンスを持っていることを確認します。

個々のデバイス 各デバイスのステータスを表示するには、 デバイス ロケーションの1つで すべてのデバイス > Devicesタブを開くか、に進みます。

システム全体
  • ダッシュボード に進むと、管理されていないデバイスがある場合はそのデバイスが表示されます。

  • 組織 > ライセンス に進むと、ライセンスページで、ライセンスプランの概要と利用できるライセンスの数を確認できます。

デバイスネットワークへの接続

正しいネットワークインターフェースカード(NIC)を選択し、SystemOnサーバーをオーディオネットワークに接続します( 設定 > 一般)。マシン上に複数の NIC がある場合、デバイスと同じ範囲の IP アドレスを持つカードを選択します。

NIC の選択

ネットワーク上のデバイスへのアクセス

SystemOnは、ローカルネットワーク上(自動的に登録)、およびその他のサブネット上(手動で追加)のShureデバイスを自動的に検出します。

デバイスネットワークを[All devices]で表示します。リストには以下の重要なデバイス情報の概要が表示されます。

  • デバイスネーム:ユーザーが編集可能な名前
  • IP アドレス:IPアドレス
  • デバイスモデル:デバイスのモデル
  • ファームウェアバージョン: デバイス上の現在のファームウェアバージョン
  • 使用可能なファームウェア:利用可能なファームウェアバージョン
  • リリースノート:ファームウェアに使用可能なリリースノート
  • Location:デバイスが割り当てられる場所

サブネットからのデバイスの追加

組織のインフラストラクチャによっては、ネットワーク管理の改善やトラフィックの低減のため、機器はサブネットに分類される可能性があります。建物やキャンパスでは、サブネット上でルーターを使ってメインサーバーに接続するのが一般的です。

SystemOnが同じサブネット上のShureデバイスを自動的に検出します。他のサブネットのデバイスを管理するためには、アプリケーションにてそれらのIPアドレスを追加してネットワークルートを確立します。

サブネットを越えた管理

サブネット上のデバイスのIPアドレスをインポートする

ヒント:静的(手動による)IPアドレスをデバイスに設定し、変わってしまうことがないようにします。

  1. すべてのデバイス > Devices に進みます。
  2. クロスサブネットデバイスの追加を押すとIPアドレスによりデバイスを追加できます。
  3. 追加する各デバイスについてコントロールIP アドレスを入力します:
    • 個別:各デバイスのIPアドレスを1行にひとつづつ入力します
    • 一括:ファイルから追加を選び、IPアドレスの詳細リストをアップロードします
  4. 追加を押すと、接続が確立した際に当該デバイスがデバイスリストに表示されます。

サブネットをまたいだMXWマイクのリンク

ネットワーク経由でMXWマイクロホンを接続するには、上記の方法で充電ステーションをIPアドレスで追加してください。これにより、サブネットに関係なく、どのアクセスポイントでも使用できるようになります。

ロケーションによってデバイスを編成する

SystemOnを用いて、デバイスが設置された場所によりネットワークデバイスを分類します。ロケーションによりテクニカルサポートチームに明確で組織立ったシステムをもたらすことで、機器をいつでも追跡し、事態への対応、ワイヤレスマイクロホンのトラブルシュートが可能となります。これは、特に複数の建物やキャンパスを持つ大学や企業といった時間の節約や問題の解決が重要となる組織で役立ちます。

ヒント:技術者へ各ロケーションについての配信を行うことで効率的に機器を管理できます。

ロケーションのデバイスを表示する

ひとつのロケーションはオーディオネットワークのひとつのまとまりで、その場所に設置されたデバイスに注目することができます。

新しいロケーションの作成

  1. 組織 > 位置に移動します。
  2. New > Locationを選択して名前と説明を入力します。
  3. 作成 を選択すると、新しいロケーションがリストに追加されます。

ロケーション名の編集、フォルダーへの移動、ユーザーの配信設定、または削除を行うには、を選択します。

ロケーションフォルダー

より正確に設置を示すには、ロケーションをフォルダーに仕分けします。

  1. 組織 > 位置に移動します。
  2. New > Folderを選択して名前と説明を入力します。
  3. 作成 を選択すると、新しいフォルダーがリストに追加されます。

ロケーションを整理する

ロケーションにデバイスを追加

ロケーションに追加するデバイスを選びます:

  1. すべてのデバイス に進みます。
  2. デバイスを選択して[ロケーションを編集]を選択します。

    ヒント:識別を行い正しいデバイスが選ばれていることを確認します。

  3. ロケーションを選択してロケーションを編集 > ロケーションに追加を選びます。デバイスは、ひとつのロケーションにのみ属することができます。

ユーザー アカウントと役割

ユーザー アカウントの追加

SystemOn は、ユーザーの役割と配信に基づいてコンテンツを動的に表示します。アカウントには、技術者へ電子メールの送信や電話連絡するための連絡先情報が含まれます。

ヒント:組織のデータベースからユーザーを追加するには、LDAPサーバーと統合します。

  1. 組織 > ユーザーに移動します。
  2. ユーザーを追加するを選択します。
  3. ユーザー情報を入力して保存するとアカウントが作成されます。LDAPサーバーが統合されている場合は、[Add from LDAP]を選びユーザー名とアカウント情報をインポートします。

ユーザー情報の編集

アカウント情報を編集するには、ユーザー名の横をクリックし、 マイアカウントに移動します。フィールドによっては、管理者または組織のLDAPデータベースによってのみ編集可能なものもあります。

アカウント情報へのアクセス

適切な権限を持つ場合には、他のユーザーアカウント情報やロケーション配信を編集することができます。

  1. 組織 > ユーザーに移動します。
  2. を選択して、ユーザーのアカウントを編集します。

SystemOnのユーザーデータベース

アカウント情報

ユーザー情報の編集:

  • チャンネルネーム
  • 使用する言語
  • 役割
  • 連絡先情報

配信

  1. 組織 > 位置に移動します。
  2. を選択してロケーションにユーザーを配信設定します。

配信はユーザーにデバイスへのアクセスとロケーションに関係のあるシステムアップデートの通知を提供します。

インターフェイス言語の変更

マイアカウント > 、My Infoに進み希望する言語を選びます。

LDAPディレクトリからのユーザーのインポート

LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)データベースに統合することによって、使用中のユーザー ディレクトリからアカウントを追加します。LDAPへの統合を行うと、既存のユーザーをインポートすることで設定時間を低減し、同じサインイン認証情報を使うことでチームのワークフローを簡潔化できます。

  1. 設定 > インタロゲーションに進みます。
  2. LDAPセクションで[Enable]をクリックします。
  3. LDAPサーバーの設定に従って必須フィールドにすべて入力します。
  4. テスト接続を選び、統合が完了したことを検証します。
  5. Enableをクリックします。

LDAPのパスワード

LDAPからインポートされたユーザーについては、パスワードはLDAPのデータベースによって保持され、サインイン中SystemOnによって参照されます。データベースとの矛盾を避けるために、これらのユーザーは、各自のパスワードをSystemOnによって再設定することはできません。

役割およびアクセスレベル

ユーザーアカウントには役割が割り当てられ、アクセスできるアプリケーションの機能が決まります。インストールの際には、管理者の役割からの完全な特権を備えた 管理 アカウントが自動的に作成されます。

ユーザーの作成時には、そのユーザーの責任およびタスクに基づいた役割を割り当てます。SystemOnに提示される次の役割から選択できます。

  • 管理者:初期設定での管理者の役割では、ソフトウェアへの完全なアクセス権および権限を持ちます。管理者の中心的な仕事には、ユーザー アカウントの追加、ロケーションの作成、ユーザーのそのロケーションへの配信設定が含まれています。
  • 技術者:技術者の役割はデバイスの監視とコントロールをすることなので、ソフトウェアの設定を変更するようなアクセスは制限されています。技術者は、管理者によって割り当てられたロケーションの管理に集中することになります。
  • ゲスト:ゲストの役割はデバイスを監視することです。

ユーザーへの役割の割り当て

ユーザーアカウントを作成時、または 組織 > ユーザー からアカウントを編集して 編集 を選択し、役割を割り当てて、ユーザーのアカウントを編集します。

ロケーションの配信

SystemOnは、ロケーションの配信設定に基づいて各ユーザーに関係のある情報を表示します。ロケーションへの配信が設定されると、ユーザーは、そのデバイスへアクセスでき、以下の管理ツールを利用できます。

  • 最低電源

    ダッシュボードには、送信中のすべてのマイクについて電池残量レベル低下を概要表示

  • 通知メッセージ

    重要なシステム情報についてSMSメッセージや電子メールの通知を受信

  • 最適化されたロケーションリスト

    配信設定されたロケーションに所属するデバイスのみを表示

配信の割り当て

ユーザーを各ロケーションに割り当てることによってチームの配信設定を行います。開始する前にユーザーアカウントを作成しておく必要があります。

  1. 組織 > 位置に移動します。
  2. ([Subscribe users])を選択してロケーションにユーザーを配信設定します。

  3. 他のロケーションについても同じ手順を繰り返します。

通知と警告

メールやSMSテキストメッセージを受信することで予防的にデバイスを管理します。通知はサブスクリプション内に含まれるデバイスに送付され、携帯電話やモバイルデバイスに最新情報を直接提供します。

  • 電池残量低下:Shureのスマート、充電式電池は、正確にそして継続的に残量を報告することで、信頼できる電池管理が可能です。電池が残量しきい値(残量5から360分で調整可能)に到達したら、通知を受信します。
  • 不明なデバイス:マイクロホンがグループとの通信を停止したとき(範囲外または電源がきれている状態)やP300がネットワーク上にないとき(切断されたか電力を失った状態)など、SystemOnがデバイスを見つけられないときに通知を受け取ります。

設定 > インタロゲーションに移動してSystemOnをSMSテキストメッセージとメール通知で設定します。

通知設定の変更

チームが通知を受け取る方法とタイミングを選びます。各タイプの通知方法を選ぶには、設定 > 通知に進みます。

  • SMSメッセージ
  • 電子メール

SMSおよび電子メールの設定に関係なく、チームは、アプリケーションのどこからでも、 通知を開くことによって、いつでもこれらメッセージの履歴を見ることができます。

アプリ上での通知の表示

電池残量低下通知

Shure充電池を使用している場合、いずれかのマイクロホンで電池残量レベル低下が報告されたときに通知されます。通知の設定値は、電池残り時間5分から360分の間で設定できます。

注:その他のバッテリーを使用しているマイクロホンは残り時間を計算できないため、電池残量低下通知が引き起こされません。

不明デバイス通知

デバイスがソフトウェアを通じてアクセスできない場合、通知を受け取ります。不明デバイス通知は以下の理由のいずれかで送付されます:

  • ネットワークデバイス: デバイスの電源をオフにした際もしくは、デバイスからの接続が切れているとき
  • MXWマイクロホン: MXWマイクロホンの電源をオフにした際、バッテリーを使い切った場合、もしくはアクセスポイントの範囲から外れた場合。

ファームウェアアップデート通知

定期的に新しいバージョンがリリースされ、機能の追加や拡張が行われます。ファームウェアの新バージョンが使用可能になったときに通知を受け取ります。

ファームウェアアップデート

ファームウェアは各コンポーネントに埋め込まれたソフトウェアで、各機能をコントロールします。定期的に新しいバージョンがリリースされ、機能の追加や拡張が行われます。改善された設計を反映するために、ファームウェアの新しいバージョンをSystemOnから直接アップロードしインストールすることができます。

重要:

  • インターネット接続がある限り、SystemOnにより24時間ごとに新しいファームウェアアップデートがチェックされます。
  • [メインメニュー] > [設定]で自動ダウンロードを無効にすることができます。デバイスは自動的にはアップデートされません。ファームウェアファイルがSystemOnサーバーに自動的にダウンロードされるだけです。
  1. SystemOnは、アプリケーションの下部にあるツールバーで、SystemOnに対応しているデバイスの利用可能なアップデートについてのアラートを出します。
  2. 新しいファームウェアファイルをダウンロードしてファームウェアをアップデートするには、[すべてのデバイス]に進みます。同じサブネットおよびクロスサブネット上にあるデバイスをアップデートできます。

注:SystemOn 4.7を使用してアップデートすることはできません:

  • MXW Microflex®ワイヤレスシステム
  • ULX-D®デジタルワイヤレスシステム
  • IntelliMix Room音声処理ソフトウェア
  • SCM820デジタルIntellimix®オートマチックミキサー
  • SBC220/240ネットワーク充電ステーション
  • SBC250/450/850ネットワーク充電ステーション
Shure Update Utility

SystemOnに対応していないデバイスの場合は、Shure Update Utility(SUU)を使用してファームウェアをアップデートします。SUUは、https://www.shure.com/ja-JP/products/software/shure_update_utilityからダウンロードします。

次のステップを実行し、ファームウェアをアップデートします:

注意! アップデート中はデバイスを安定したネットワークで接続を確立してください。アップデートが完了するまでデバイスの電源を切らないでください。

  1. デバイスとコンピューターを同じネットワークに接続します(同じサブネット内に設定)
  2. SUUアプリケーションを開きます。
  3. ウィンドウ上部にある[Updates]ボタンをクリックして、Download Managerを開きます。

    注:このボタンのラベルは[Check for updates...]または[[#] updates available]です。

  4. Download Managerから、必要なファームウェアバージョンを選択します。

    ヒント:右上のドロップダウンを使用すると、迅速に[Select:All]または[Select:None]にできます。

    注:アップデートが完了したら、デバイスのウェブアプリケーションにアップデートを表示するためにブラウザのキャッシュをクリアする必要がある場合があります。

  5. Download]をクリックしてから、次にDownload Managerを[Close]します。ダウンロードされたファームウェアがリストアップされ、[Firmware]タブで表示および管理ができます。
  6. デバイスのアップデート]タブで新しいファームウェアを選択し、[アップデートを送信]を押すとファームウェアのアップデートが始まり、デバイスの既存のファームウェアが上書きされます。

ファームウェアリリース要件

推奨されるベストプラクティスは、すべてのデバイスがそれぞれのファームウェアの最新リリースを使用することです。ネットワーク上の各デバイスのファームウェアバージョンを表示するには、[すべてのデバイス]に進みます。

SystemOn をネットワーク サービスと統合する

SMTPサーバーへの接続

自動電子メールを設定して、チームにデバイスの重要な更新情報を通知します。

  1. 設定 > インタロゲーション > Eメールに進みます。
  2. SMTPサーバーの設定を入力します。
  3. 設定をテストして、統合が正常に行われたことを確認します。

例:

送信元:AVアラート[mailto:AV-Alerts@mycompany.com]
送信日時:2018年12月16日(金曜日)10:29 AM
送信先:AV技術サポート<AV-techs@mycompany.com>
件名:SystemOn - デバイス不明 - チャンネル1

技術サポート部門各位
デバイスが不明です:
チャンネル1(172.17.30.11)が見つかりません。
最終表示日時:2018年12月16日10:29:19 AM

MyCompany
www.myCompany.com

SMSメッセージ通知の設定

自動SMSメッセージを設定して、チームにデバイスの重要な更新情報を通知します。Shure SystemOnは、そのメッセージの運用にTwilioアカウントを使用します。

注:SystemOnがインストールされたサーバーまたはコンピューターにインターネット接続が必要となります

  1. http://www.twilio.comで、Twilioアカウントを作成します。SystemOnに組み込むために、Twilioアカウントからの以下の情報を使用します。
    • TwilioアカウントID
    • Twilioトークン
    • Twilio アカウントの「発信」電話番号(設定されている場合)
  2. 設定 > インタロゲーション > SMSに進みます。
  3. 設定をテストして、統合が正常に行われたことを確認します。メッセージが、Twilio アカウントで入力された電話番号に送信されます。
  4. ユーザーでアカウントを編集し、各チームメンバーの電話番号を追加します。

ハードウェアの監視と調整

電池の管理

Shure充電池

Shure リチウムイオン充電池は先進の化学組成を採用し、ゼロメモリー効果により送信機の動作時間を最大化しています。コントロールソフトウェアによる電力管理では、充電ステータス、電池の容量、サイクルカウントといった電池の重要なパラメーターを詳細に可視化します。

SystemOnは、Shure製以外の電池についてはこれら詳細情報の提示は行いません。

電池残量の表示

SystemOn を使用すると、ロケーションに属しているワイヤレスマイクロホンの電池情報を表示できます。電池機能と詳細情報はShure製充電池でのみ利用可能です。

ホームページ ダッシュボード

ホームページのあなたのロケーションからバッテリーの状態を一覧表示します。

ライセンスID 使用可能なライセンスの数と使用中のライセンスの数を表示します。
電池残量低下一覧 送信動作中のすべてのマイクについて電池残量低下を表示します。一覧には、電池の残り時間が少ない順に並べられ、必要な作業を容易に行えるようにデバイスとロケーションの詳細を表示します。
インベントリーサマリー 低バッテリー閾値によりトリガされる通知を表示します。これらのロケーションに割り当てられるチームメンバーは、チームの設定に基づき、携帯電話やメールにて同じ警告を受信できます。

ロケーションモニタービュー

次の場所から個々のチャンネルを見ます: 組織 > 位置 > [ロケーションを選択する] > Monitoring

チャンネルは、電池が満充電になったこと、マイクロホンの使用中(残り時間)または充電中(充電完了までの時間)には詳細な時間情報を表示します:

Shure製以外の電池では、およその電池残量レベルを表示します:

電池残量の統計情報

電池性能統計値を用いることで、電池の性能を把握して電池の交換時期を計画することができます。ロケーションでチャンネルを選択し、プロパティパネルを開くことで、統計情報を表示します。

電池ヘルス 新品の電池との比較によるマイクロホンの充電容量の割合です。
サイクルカウント 電池に記録されている充電サイクル数です。

デバイスのトラッキング

ソフトウェアからデバイスを識別

ソフトウェアを変更する前に、 識別 を使用して適切なハードウェアと連携していることを確認してください。デバイス上のインジケーターが点滅することで、アプリケーション上での選択とハードウェアの一致を視覚的に確認できます。

  1. ロケーションの内の一つ、またはすべてのデバイスページからデバイスを選びます。
  2. 識別プロパティ パネル)をオンにします。ハードウェアが点滅し、アプリケーション上で選択したものが正しいデバイスであることを確認できます。

選択を確認するために識別するを使用

オンライン/オフラインのデバイスの状態

SystemOnを使用してShureデバイスのステータスを一覧表示します。ステータスバーには可用性が示されるため、チームがイベントやトラブルシューティング関連の問題に効率よく備えることができます。

緑色 デバイスはオンラインになり、使用することができます。
赤色 SystemOnは今回デバイスに接続できませんでした。デバイスはロケーションでライセンス許可されているかロケーションに含まれているため、リストに表示されています。デバイスは次の理由のいずれかによりオフラインとして表示されます。
  • 電源オフ
  • 音声ネットワークから切断されました
  • その他のサブネットに設定する場合、IPアドレスによる追加から最初に追加されたため、デバイスのIPアドレスも変更されました

デバイスネットワーク全体は、All devicesページまたは単一ロケーション内(Locations > [select a location] > Devices)ですばやく確認できます。

デバイスかマイクロホン型送信機を検索

すべてのデバイス > DEVICESで、システムの特定のネットワーク化されたデバイスまたはデバイスグループまでスクロールするか、検索して見つけます。

ワイヤレスマイクロホン送信機を見つけるには、TRANSMITTER タブを使用します。

表に記載の情報を使用して、デバイスまたはトラブルシューティング関連の問題を追跡します。

検索

入力するにつれて結果を動的に表示します。

ワイヤレスマイクロホンのトラッキング

インストールを通じて、SystemOnを使用してワイヤレスマイクロホンをトラッキングしてください。ワイヤレスマイクロホンは、レシーバー、アクセスポイントといった対応するIPアドレス指定が可能なデバイスへのリンクを使用し、SystemOnネットワークへの通信を行います。

ヒント:Shure充電池を使用して、SystemOn内で提供される詳細を表示するよう確認します。

送信動作中のマイク ダッシュボードから送信されたマイクロホンのサブセットを一覧表示します。この一覧はインストールした中で電池状況が最も低いマイクロホン10本を集めたものなので、タスクの優先順位をつけられ、問題を可能な限りすぐ解決することができます。Menu > ダッシュボードに進みます。
送信機の詳細リスト システム内のマイクロホン送信機の詳細リストを表示するには、[すべてのデバイス]ページの[送信機]タブ(Menu > All devices > Transmitters tab)に進みます。検索機能またはフィルターを使用して、特定のマイクロホン、またはマイクロホンのカテゴリを探すことができます。

ロケーションの使用

ロケーションは、デバイスの管理とイベントへ備える技術者にツールを提供します。

ロケーションを使用するには、以下の3つの表示を利用できます。 Monitoringデバイス購読 タブ。

モニタリング

ライブイベントの管理のためにデバイス、チャンネル、マイクロホンとのやり取りを実行:

  • 電池/充電状態
  • 音声およびRFの信号レベル
  • MXW マイクロホンリンク
  • オーディオゲイン

デバイス

一目で分かるハイレベル情報の表示:

  • ロケーション中のすべてのデバイスのリスト
  • IP アドレスとオンラインステータス
  • ライセンスステータス

購読

すべてのユーザーを表示して、この場所に加入しているユーザーを確認し、この場所の他のユーザーを指定または削除します。

マイクロホンのゲインおよびミュートの調整

ロケーションを設定したら、マイクロホンのゲインを調整し未使用チャンネルをミュートすることで、全体的な音を向上させることができます。

  1. 監視 ページでチャンネルを選びます。
  2. ゲインレベルを調整するか、マイクロホンの状態を変更します。

MXW マイクロホンとのリンク

SystemOnを使用して、 新しいマイクロホンを準備および割り当て、低バッテリー問題か、異なったマイクロホンタイプへの要求を解決します。

既存のMXW充電器もしくは専用のものを使用して、特に サポートセンターから余計なマイクロホンを保存しリンクします。

リモートリンク

SystemOnを使用して、新しいマイクロホンとのリンクおよびネットワークへインストールされたアクセスポイントを作成します。

ハードウェアを準備:

  1. ネットワークへ充電ステーションを接続します。

    ヒント:スペア充電器の名前を付けなおして、ネットワーク上のほかの充電器と簡単に見分けがつけられるようにします(例:「ヘルプデスク充電器」)。

  2. 充電スロットに新しいマイクロホンを置きます。

SystemOnを使用してマイクをリンクします:

  1. SystemOnをアップデートしたいロケーションで開きます。
  2. Monitoringタブで、希望するチャンネルを選択し、すでに開いていない場合は、プロパティパネルを展開します。
  3. プライマリーおよびセカンダリースロットを開き、 マイクロホンをリンクするをクリックします。

    ヒント:プライマリースロットを使用して、最も一般的に使用されるマイクロホンを置き換えるか、セカンダリースロットを使用して、そのチャンネルにバックアップマイクロホンを追加します。

  4. リストから充電器を選択します。

  5. 次に、マイクロホンに使用するスロットを選択します。

  6. リンクを選択して新しいマイクロホンを確認します。

使用したい充電器が見つからない場合、サブスクリプションされているロケーションでライセンス許可されおかれているかを確認してください。充電器が一覧に表示されるのにもかかわらず、アクセスできない場合は、最新のファームウェアバージョンに更新されているかを確認してください。

バックアップマイクロホンの準備

イベントでの信頼性と柔軟性を高めるために、各チャンネルに代替マイクロホンを準備します。一つのチャンネルに2台のMXWマイクロホン送信機をリンクすることが可能で、いずれか一方のマイクロホンを使用することができます。

マイクロホンを予備のスロットとリンクしておくことで、イベント中に必要が生じた場合に備えることができます。

マイクロホンプリファレンス

ハンドヘルドまたはボディーパックマイクロホンというように、プレゼンターが 2 つの異なるタイプのマイクロホンから選ぶことができます。

充電済みのバックアップマイクロホン

フル充電されたマイクロホンをバックアップとしてリンクしておくことで、長時間のイベントに備えます

共有リソース

最も頻繁に使用するマイクロホンのリンクを解除せずに、一時的なマイクロホンを簡単に追加できます。

アクティブなマイクは1チャンネルに1台

チャネルで一度に使用できるマイクロホンは1つのみで、これにより2つ目のマイクロホンがRFおよび音声性能に干渉するのを防ぐことができます。バックアップ用マイクロホンのLEDが数秒間点滅してチャンネルが使用中であることを示した後、電池の消耗を防ぐために自動的に消灯します。2つ目のマイクロホンを使用するには、1つ目のマイクロホンをオフにします。

音声チャンネルに2台のマイクロホンを準備する

システムの各チャンネルに一度に使用できるマイクロホンは1台です。

SystemOn内のバックアップマイクのリンク

チャンネルの予備のリンクスロットを使用して、バックアップマイクロホンを準備します。

  1. 必要なロケーションをMonitorタブで開きます。
  2. チャンネルを選び、プロパティパネルで セカンダリー スロットを開きます。
  3. マイクロホンをリンクするをクリックして、プライマリーマイクロホンでしたのと同じ方法で手順を終えます。

デバイスのプロパティ

プロパティパネルから、設定とコントロールを表示するチャンネルまたはデバイスを選びます。プロパティパネルが表示されない場合は、ブラウザウィンドウを最大化するか、 (デバイスのプロパティ)をクリックしてプロパティパネルを開きます。

  • 音声をアクティブまたはミュート
  • IP アドレスとネットワーク設定の表示
  • ハードウェアの識別
デバイスのプロパティを開く ロケーションの1つで デバイス タブを開くか、[All devices]に進みます。デバイスを選択し、プロパティパネルを開きます。
チャンネルのプロパティを開く ロケーションの1つで[MONITORING]タブを開きます。チャンネルを選び、プロパティパネルを開きます。

一般的なデバイスプロパティ

一般

デバイス名

編集可能なデバイスの名前

Danteデバイス名

Dante™ コントローラー (DC) ソフトウェアで表示されるデバイスの名前。

デバイスモデル

Shureのモデル名。

識別ボタン

識別しやすくするため、デバイスに LED を点滅させる信号を送ります。

その他

シリアルナンバー

Shure ウェブサイトへのデバイスの登録、製品保証、カスタマーサポートによるトラブルシューティングで使用する個別の識別番号です。

ファームウェアバージョン

現在デバイスにインストールされているファームウェアバージョンです。

デバイスのランタイム

デバイスの電源投入からの経過時間です。

デバイスコントロール

音声のミュートやフロントパネルのロックなどの変更を行います。コントロールはデバイスにより多少異なります。

マイクロホンの状態
動作 音声オン、RF接続
ミュート 音声ミュート、RF接続
スタンバイ 音声ミュートでRFは最小動作となるスリープモード
OFF 電源オフ(デバイスの電源スイッチをオンにすることが必要)
フロントパネルロック ハードウェアのフロントパネルの操作を無効にして、無許可や誤操作による変更を防止

ネットワークのプロパティ

ネットワークプロパティは、デバイスのプロパティパネルで見ることができます。Danteのデジタルオーディオを搭載したShureデバイスには、以下の2つのネットワークアドレスがあります:

  • コントロールネットワークSystemOnや他のShureソフトウェアツールからのデバイスの検出とコントロール。
  • 音声ネットワーク:Danteデジタルオーディオの 転送とコントロール。
IPモード 選択したネットワークインターフェースのIPモードの設定:
  • DHCP: IPアドレスの自動割り当て用です。
  • 手動(静的):静的IPアドレス用です。
IP設定 各ネットワークインターフェースのIPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイを表示します。
MACアドレス ネットワークインターフェースの固有の識別番号です。

システムのメンテナンスおよびトラブルシューティング

イベントログ

イベントログは、重要なアカウント、デバイス、ネットワークアクティビティを収集します。各イベントには、時間とデバイスとロケーションに関する情報が含まれます。

オーディオネットワークに関係するシステムイベントを監視し、問題を解決するにはログを参照します。

以下はログでリスト表示されたイベントの例です。

  • オンライン/オフラインのデバイスの運用状況
  • マイクロホン不明(電源オフまたは到達範囲外)
  • サーバーとシステムの統合中断
  • ライセンスステータスと期限切れ通知
  • サインインおよびアカウントのアクティビティ

イベントログの表示

メインメニューの イベントログ を開きます。

イベントログをCSV(カンマ区切り値)ドキュメントにエクスポートするには、 出力ログを選択します。

イベントログのエクスポート

SystemOnに関係する問題を解決するために、ファイルをエクスポートしコンピューターに保存して、システムのイベントのスナップショットを保存します。システムイベントの監視、問題のトラブルシューティング、Shureシステムサポートへの問い合わせの際には、ログファイルを参照します。

対応しているデバイス

以下のShureデバイスはSystemOnに対応しています。可能な場合は常に、最新のサポートされているファームウェアバージョンにアップグレードし、新しい機能とシステム向上の長所を生かしてください。

  • MXA310テーブルアレイマイクロホン
  • MXA710リニアアレイマイクロホン
  • MXA910シーリングアレイマイクロホン
  • MXA920シーリングアレイマイクロホン
  • MXW Microflexワイヤレスシステム(:MXWANIはサポートされていません)
  • ULX-Dデジタルワイヤレスシステム
  • IntelliMix Room音声処理ソフトウェア
  • P300 IntelliMix®オーディオ会議プロセッサー
  • ANIUSB-MATRIX音声ネットワークインターフェース
  • SCM820デジタルIntellimixオートマチックミキサー
  • Microflexネットワークシーリングラウドスピーカー:MXN5-C
  • MXAネットワークミュートボタン
  • SBC220/240ネットワーク充電ステーション
  • SBC250/450/850ネットワーク充電ステーション

重要:互換性のあるファームウェアバージョンのリストについては、リリースノートを参照してください。

ファームウェアのアップデートの詳細については、「ファームウェアアップデート」を参照してください。

ユーザーガイドのオンラインでの表示

pubs.shure.comでShureデバイスのユーザーガイドおよび詳細情報を見ることができます

ファームウェアアップデート

ファームウェアは各コンポーネントに埋め込まれたソフトウェアで、各機能をコントロールします。定期的に新しいバージョンがリリースされ、機能の追加や拡張が行われます。改善された設計を反映するために、ファームウェアの新しいバージョンをSystemOnから直接アップロードしインストールすることができます。

重要:

  • インターネット接続がある限り、SystemOnにより24時間ごとに新しいファームウェアアップデートがチェックされます。
  • [メインメニュー] > [設定]で自動ダウンロードを無効にすることができます。デバイスは自動的にはアップデートされません。ファームウェアファイルがSystemOnサーバーに自動的にダウンロードされるだけです。
  1. SystemOnは、アプリケーションの下部にあるツールバーで、SystemOnに対応しているデバイスの利用可能なアップデートについてのアラートを出します。
  2. 新しいファームウェアファイルをダウンロードしてファームウェアをアップデートするには、[すべてのデバイス]に進みます。同じサブネットおよびクロスサブネット上にあるデバイスをアップデートできます。

注:SystemOn 4.7を使用してアップデートすることはできません:

  • MXW Microflexワイヤレスシステム
  • ULX-Dデジタルワイヤレスシステム
  • IntelliMix Room音声処理ソフトウェア
  • SCM820デジタルIntellimixオートマチックミキサー
  • SBC220/240ネットワーク充電ステーション
  • SBC250/450/850ネットワーク充電ステーション
Shure Update Utility

SystemOnに対応していないデバイスの場合は、Shure Update Utility(SUU)を使用してファームウェアをアップデートします。SUUは、https://www.shure.com/ja-JP/products/software/shure_update_utilityからダウンロードします。

次のステップを実行し、ファームウェアをアップデートします:

注意! アップデート中はデバイスを安定したネットワークで接続を確立してください。アップデートが完了するまでデバイスの電源を切らないでください。

  1. デバイスとコンピューターを同じネットワークに接続します(同じサブネット内に設定)
  2. SUUアプリケーションを開きます。
  3. ウィンドウ上部にある[Updates]ボタンをクリックして、Download Managerを開きます。

    注:このボタンのラベルは[Check for updates...]または[[#] updates available]です。

  4. Download Managerから、必要なファームウェアバージョンを選択します。

    ヒント:右上のドロップダウンを使用すると、迅速に[Select:All]または[Select:None]にできます。

    注:アップデートが完了したら、デバイスのウェブアプリケーションにアップデートを表示するためにブラウザのキャッシュをクリアする必要がある場合があります。

  5. Download]をクリックしてから、次にDownload Managerを[Close]します。ダウンロードされたファームウェアがリストアップされ、[Firmware]タブで表示および管理ができます。
  6. デバイスのアップデート]タブで新しいファームウェアを選択し、[アップデートを送信]を押すとファームウェアのアップデートが始まり、デバイスの既存のファームウェアが上書きされます。

ファームウェアリリース要件

推奨されるベストプラクティスは、すべてのデバイスがそれぞれのファームウェアの最新リリースを使用することです。ネットワーク上の各デバイスのファームウェアバージョンを表示するには、[すべてのデバイス]に進みます。

データベースのバックアップと復元

Shureソフトウェア情報を格納するMongoDBデータベース(SystemOnとともにインストール済み)をバックアップすることにより、データ損失から保護します。バックアップは、新しいサーバーへの移行時にも有用です。

バックアップはソフトウェア内でチームが作成した、すべてのプロジェクト、ロケーション、デバイス設定を保存します。バックアップの復元では、現在実行中のソフトウェアバージョンと一致するバックアップファイル(.bak)のみがサポートされます。

MongoDBのポートの特定

以下の構成セクションを確認し、MongoDB用に動的に割り当てられたポートを特定する必要があります。

"[location of SystemOn Software install directory]\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongod.cfg"

ポート番号は以下の行で指定されています。

"
net:
port: [port #]
"

Mongo データベースのバックアップ

MongoDB のバックアップの作成には、同ソフトウェアがインストールされたマシンを使用します。

  1. データベースのバックアップをアーカイブする場所を特定します。このパスをコマンドラインで使用します。
  2. スタートメニューの検索ボックスに「command」と入力してコマンドプロンプトを開きます。Enterキーは押さないでください。
  3. コマンドプロンプトの項目を右クリックし、[管理者として実行]を選択します。
  4. [ ]でマークされた箇所を置き換えて、次のコマンドラインを入力します(””を含めます):

    "[location of SystemOn Software install directory]\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongodump.exe" --host localhost
    --port [MongoDB port number] --gzip --archive="[path and file name of backup]"

    ヒント:初期設定におけるコマンドラインのサンプル(すべて1つのコマンドライン上):

    "c:\Program Files\Shure\Shure Networked Systems Software\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongodump.exe" --host localhost
    --port [MongoDB port number] --gzip --archive="c:\Shure.bak"

  5. ENTERキーを押します。ファイルは、プロンプトで指定されたパスでアーカイブされます。

データベースバックアップからの復元

  1. ソフトウェアがインストールされたマシンで、スタートメニューの検索ボックスに「command」と入力してコマンドプロンプトを開きます。Enterキーは押さないでください。
  2. コマンドプロンプトの項目を右クリックし、[管理者として実行]を選択します。
  3. [ ]でマークされた箇所を置き換えて、次のコマンドラインを入力します(””を含めます):

    "[location of SystemOn Software install directory]\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongorestore.exe" --host localhost
    --port [MongoDB port number] --drop --gzip --archive="[path and file name of backup]"

    ヒント:初期設定におけるコマンドラインのサンプル(すべて1つのコマンドライン上):

    "c:\Program Files\Shure\Shure Networked Systems Software\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongorestore.exe” --host localhost
    --port [MongoDB port number] --drop --gzip --archive="c:\Shure.bak"

  4. ENTERキーを押します。
  5. コマンドプロンプトで

    iisreset

    と入力し、データベース構成を再読み込みします。

トラブルシューティング

ソフトウェアにサインインできない

考えられる原因 解決策
ユーザー名またはパスワードを忘れた
  • サインイン画面にあるリンクをクリックしてユーザー名を得るか、パスワードをリセットします。
  • ユーザーがLDAPから作成されている場合は、SystemOnからはいかなる変更もできません。ネットワークへサインインし、ネットワーク管理者に連絡してください。
誤った認証情報を入力したためロックアウトされた
  • 10 分程待ってから再試行します。
  • パスワードをリセットします。
  • ユーザーが LDAP から作成されている場合、ネットワーク管理者に連絡してください。

デバイスが表示されない

考えられる原因 解決策
デバイスの準備ができていない
  • デバイスの電源を入れます。
  • デバイスをネットワークに接続します。
正しくないネットワーク インターフェイス カード(NIC)が選ばれている NICがSystemOnサーバーをデバイスネットワークに接続します。Settings > General > Network setupに進み、選択されたNICがデバイスネットワークに対応していることを確認します。
サブネット上のデバイスの IP アドレスが正しくない デバイスが有効でルーティング可能なIPアドレスを持ちAll devices >  Devices > Add cross-subnet devicesにてSystemOnに正しく入力されていることを確認します。個別のサブネット上に存在するデバイスについては、DHCPによって変更されないよう、スタティックIPアドレスを使用します。
ネットワークトラフィックがサーバーとデバイス間で流れていない
  • IP アドレスでデバイスを ping し、SystemOn の外では正常に応答しているかどうかを確認します。
  • デバイスを出荷時設定にリセットします。
  • サーバーとデバイス間でユニキャストトラフィックが適切にルーティングされていることを確認します。
  • ネットワーク管理者に相談してください

デバイスを開くことができない、または監視できない

考えられる原因 解決策
デバイスはオフラインです。
  • デバイスをネットワークに接続します
  • 上記の「デバイスが表示されない」に記載された解決策を参照してください
ライセンスがデバイスに割り当てられていない 管理するすべてのデバイスにライセンスを割り当てます。
デバイスがサポートされていないファームウェアバージョンで動作している デバイスのファームウェアバージョンがSystemOnでサポートされていることを確認します。デバイスを選択し、Properties > About > Firmware versionへ進んでください。バージョンがサポートされていない場合は、通知が表示されます。各デバイスにおいてサポートされているファームウェアの最新リストはリリースノートを参照し、Shure Update Utilityアプリケーションを使って適切にアップデートします。
アクセスコントロールはデバイスで有効化されています デバイスがネットワークロックアイコンを表示する場合は、アクセスコントロールを有効化したShureソフトウェアからこの設定を管理できます。アクセスコントロールは、ユーザーがSystemOnのデバイス設定を制御したり編集したりするのを防ぎます。

ユーザーが通知を受け取れない

考えられる原因 解決策
配信がユーザーに割り当てられていない Your location > [Select a location] > Subscriptionsでロケーションに適切なユーザーが配信設定されていることを確認します。
通知がオフになっている Settings > Notificationsにて通知をオンにし、配信方法を選びます。
連絡先情報が正しくない Your location > Users > [Select a user]からのユーザーの連絡先情報を確認します。
ユーザーが SMS メッセージを停止している 古いメッセージから START YESまたは UNSTOP で返答してサービスを再開します。
E メールと SMS の統合が設定されていない Settings > Integrationsに、正しいSMTPとTwilioの情報が入力されていることを確認してください。テスト送信により現在問題をトラブルシューティングするために使用しているアカウントでサンプル通知を受信できることを確認します。
サーバーがインターネットに接続されていない SMSテキストメッセージを運用できるようSystemOn サーバーがインターネットに接続されていることを確認します。
E メールがフィルタリングされている E メールアカウントの迷惑メールフォルダーをチェックして、フィルタリングされていないことを確認します。

ライセンスプランを適用できない

考えられる原因 解決策
サーバーがインターネットに接続されていない SystemOn のオフラインでの運用方法に従います。
アクティベーション ID が無効 Shure カスタマー サポートに電話して新しい ID を取得します。
NICは削除されたか、アクセスできません。 Windows > View local servicesからShure Inventory Serverを再起動します。Shureインベントリーサービスを右クリックし、再起動して、SystemOnで再度開きます。

アプリケーションが予想外の動作をする

考えられる原因 解決策
サーバーに接続できていない、あるいは不安定
  • ブラウザーを再起動します。
  • サーバーとの接続が安定していることを確認します。
ブラウザーのキャッシュが問題を起こしている ブラウザーのキャッシュをクリアします。
ブラウザーのバージョンが古い ブラウザーを最新バージョンにアップデートします。サポートされているブラウザーのバージョンについては、リリースノートを参照してください。
サーバーのクロックが変化した SystemOn アプリケーションとデータベースをアンインストールしてから再インストールします。

その他のトラブルシューティングヘルプ

その他のトラブルシューティングに関するアシスタンス、または複雑な設備に関する詳しい情報については、お近くの Shure 営業担当者、販売会社、または Shure System サポートまでお問い合わせください。北米地域では、システムサポートグループ (847-600-8440) までお電話でお問い合わせください。他の地域では、www.shure.comでお近くのサポート連絡先をご覧ください。

問題のトラブルシューティングをより効果的に行うため、SystemOnイベントログをエクスポートしておき、サポートに連絡する際に参照できるように準備してください。エクスポートされたログには、ハードウェア、サーバー、およびSystemOnアクティビティからのデータが含まれており、Shureサポートの担当者がインストールに関する詳細情報を知ることができます。ログはEvent Log > Export Logからエクスポートできます。