概要

ShureモデルUA845UWBアンテナ分配システムでは同じアンテナで最大4台の受信機を使用できます。また、各受信機に電源を供給するための電源コネクターもあります。RF信号を増幅することにより、アンテナ入力を複数の出力に分割する際に起こる挿入損失を補正します。カスケードコネクターを使用すると5台目の受信機または2台目のUA845UWBが使用できます。フロントパネルにあるボタンを使用すると、174~1805 MHzの5つの周波数帯を切り替えることができます。

システムの機能

ShureモデルUA845UWBは、最高感度と信号伝送能力を確保し、最大数のワイヤレス受信機に最大幅の無線帯域を提供します。

  • 5つの周波数帯域を選択可能 UA845UWBは、5つの周波数帯を切り替えることにより、相互変調アーチファクトを回避するオプションを提供します。
  • RF電源LEDインジケーター フロントパネルのLEDインジケーターはRF電源が過負荷になると赤く点灯します。
  • 拡張性 UA845UWBアンテナ分配システムは大型のUHFワイヤレスシステム用です。各ユニットは、同じアンテナ2本を使用するワイヤレス受信機を最大4台まで使用でき、カスケードポートにより5台目の受信機または2台目のUA845UWBが使用できます。
  • 互換性 UA845UWBは互換周波数帯域内で動作するすべてのShureワイヤレスマイクロホン受信機に対応します
  • カスケードポート 2本の50 Ω、BNCアンテナカスケードポートにより、もう1台のUA845装置または5台目のワイヤレス受信機が使用できます。大型ワイヤレスシステムは一組のアンテナで作動することができます。
  • 電源出力と出力コネクター 電源出力コネクターを経由し、複数の受信機をデイジーチェーン接続して一つの電源から電力を供給することができます。
  • 低い雑音および相互変調歪み UA845UWBは最小の歪みでクリーンな信号を維持します。
  • 挿入損失補正 信号が複数の出力ポートに分割されるたびに信号強度の損失が生じます。UA845UWBは信号を増幅して補正し、強度の信号を受信機に送ります。
  • フロントマウントアンテナ UA845UWBにはアンテナをフロントマウントする場合の金具が同梱されています。

システムの構成

  • UA845UWBアンテナ/電源分配システム
  • ロック式DC電源コード4本(ULXD4)*
  • 非ロック式DC電源コード4本(QLXD4、SLX4、BLX4R)
  • 22インチBNCケーブル** 10本
  • 6フィートBNCケーブル2本
  • フロント取り付けアンテナ用バルクヘッドアダプター2個
  • ACデイジーチェーンコード1本
  • AC電源コード1本
  • ラックマウント金具

* モデルUA845UWB/LCシリーズには含まれていません

** モデルUA845UWB/LCには22インチBNCケーブル2本が付属しています

フロントパネルおよびリアパネル

フロントパネル

リア パネル

① フロントマウントアンテナ用マウント

② RF電源過負荷インジケーター

2個の赤いLEDがアンテナAとアンテナBのRF過負荷を表示します。

③ 周波数帯セレクター

④ 電源スイッチ

⑤ AC電源入力コネクター。

⑥ AC電源出力コネクター。

各アンプには電源出力コネクターが付いており、最大5台のShureダイバーシティシングルまたはデュアル受信機を単一の電源にデイジーチェーン接続できます。

⑦ アンテナ入力ポート、チャンネルAおよびB。

アンテナ用BNCコネクター。

⑧ RFカスケードコネクターチャンネルAおよびB。

5台目の受信機、または追加のUA845UWBを接続するためのBNCコネクターを用いて、より多くのワイヤレス受信機を接続可能。

⑨ RF出力コネクター、チャンネルAおよびB。

最大4台のワイヤレス受信機が接続可能なBNCコネクター。

⑩ 15 V DCコネクター

DC電源用コネクター4個。

ラック取り付け指示書

  • 閉じたラックアセンブリまたはマルチユニットラックアセンブリに取り付けた場合、ラック環境の動作周囲温度が室温より高くなる場合があります。ラック環境の温度は、設置機器のメーカーが指定した最大周囲温度(Tma)以下に保ってください。
  • 機器が安全に動作するために必要な量の空気がラック内に流れるようにしてください。
  • 機械的負荷が不均等な状態で装置をラックに取り付けて危険な状態を作らないでください。
  • 機器を電源回路に接続する際は、回路の過負荷が過電流保護と電源配線に与える影響を考慮してください。この懸念に対処するときは、すべての機器のネームプレート定格を考慮してください。
  • ラックマウント機器は確実に接地してください。分岐回路への間接的な電源接続(電源タップなど)には特に注意してください。

システムの設置

フロントマウントアンテナの設置

UA845UWBはフロントマウントアンテナ用の機能を備えています。フロントマウントによりアンテナをラック前方に動かすことによってシステムのRFパフォーマンスが向上します。装置をラックに設置する場合は、アンテナをフロントまたはリモートマウントにしてください。

  1. バルクヘッドアダプターを各ブラケットの穴に挿入し、付属の金具で両側から固定します。
  2. 付属のアンテナケーブルを受信機のアンテナ入力およびアダプターに接続します。
  3. アンテナをフロントパネルを通して突き出してバルクヘッドアダプターに取り付けます。

注:アンテナを垂直の位置から互いに45°の角度に向けて立てるとうまくいきます。これにより最高の信号受信が得られ、信号欠落を最小限に抑えます。ワイヤレスシステムを使用する前には、演奏場所で必ずシステムのウォークスルーテストを実施してください。

リモートアンテナの設置

リモートマウントアンテナは装置から離して送信機近くに設置できる利点があります。ケーブルの推奨長さ内ならどこにでも設置でき、無線受信範囲がさらに広がり信号欠落の可能性を下げることができます。インラインRFアンプの詳細については、Shure販売店にお問い合わせください。

リモートマウントアンテナを使用する場合は以下のガイドラインに従ってください。

  • 長いケーブルを使用する場合は、動作周波数との互換性を備えたShure低損失ケーブルを使用してください。必要な場合は、ShureインラインRFアンプを使用してください。
  • アンテナは送信機から3 m以上離して設置します。

受信機の接続

単一アンテナ分配の設定

  1. Shure低損失、50 Ω同軸ケーブルを使用し、UA845UWBの左右のRF出力ポート(チャンネル1~4、AおよびB)を各受信機の対応する左右のアンテナ入力端子に接続します。5台目の受信機を接続するには、カスケードポートを使用します。
  2. 付属の電源ケーブルを使用してUA845UWBを電源コンセントに接続します。
  3. 受信機と電源出力ケーブルをデイジーチェーン接続するには、UA845UWBの電源出力コネクターを1台の受信機の電源入力コネクターに接続します。残りの受信機を同様に接続します。装置の電源入力を電源に接続します。

注:単一のUA845UWBからデイジーチェーン接続を通して電源供給するShure受信機は5台までとしてください。

単一のUA845UWBの設定

複数アンテナ分配の設定

  1. 1台のUA845UWBのRF出力チャンネルAおよびBのカスケードポートを、受信機または2台目のUA845UWBのアンテナ入力、チャンネルAおよびBに接続します。
  2. 必要であれば、追加の装置を同様に接続してください。
  3. 受信機と電源出力ケーブルをデイジーチェーン接続するには、UA845UWBの電源出力コネクターを1台の受信機の電源入力コネクターに接続します。残りの受信機を同様に接続します。装置の電源入力をAC電源に接続します。

警告:システムにUA845UWBを追加接続する場合、各UA845UWBは別個の電源に接続してください。単一のUA845UWBから電源供給できる受信機の数は5台までです。複数のUA845UWBを電源出力ポートを通じてデイジーチェーン接続すると、単一の電源が過負荷になり機器が破損します。

複数のUA845UWBの設定

周波数帯域の選択

  1. 緑色の周波数帯LEDが点滅し始めるまで、Set ボタンを押し続けます。
  2. 周波数帯域オプションの5つの帯域を切り替えるには、Set ボタンを使用します。
  3. LEDの点滅が止まったら、点灯している帯域が選択されたことを示します。

RF電源過負荷

過負荷アンテナLEDインジケーターが赤く点灯した場合は、強度のRF信号によりアンテナアンプが過負荷になっていることを示します。過負荷の状態を解消するには、アンテナと送信機間の距離を延ばすか、アンテナゲイン設定を下げます。

警告:アンテナアンプが過負荷になるとチャンネル数が減少し、システムのパフォーマンスが低下します。

オプションのアクセサリー

ワイヤレス信号受信を改善するための1/2波長無指向性受信機アンテナ UA8
インラインRFアンプが延長ケーブルの信号損失を補正 UA834
不要な信号を大幅に除去してワイヤレス信号の受信を改善するためのUA874アクティブ指向性アンテナ UA874
1/2 波長アンテナリモート取付けキット UA505
ケーブルとBNCアダプター付きのアンテナラックパネル UA440

注:お使いのワイヤレスシステムの動作周波数帯域との互換性を備えたアンテナとアクセサリーを必ず選択してください。適切なワイヤレスアクセサリーの選択でサポートが必要な場合は、Shureまたは最寄りの販売店までご連絡ください。

アンテナケーブルを選ぶ

RG-8Uのような、50Ω(オーム)低損失同軸ケーブルを使います。Shureでは1.8 mから30 mまでの端子付きアンテナケーブルをご用意しています。

注:Shureからケーブルを注文する時には、1000 MHzを超える周波数帯を使用する場合は、必ず低損失「Z」モデル(長いケーブルにも使用可能)を選択してください。

DCバイアス電圧を有効または無効にする

2018年8月10日以降に製造されたUA845UWBユニットでは、DCバイアス電圧を無効にすることができます。

注:製造日は、ユニットの下部に印刷されています。

DCバイアス電圧を無効にするには:

  1. SET]ボタンを押し続けて、ユニットをオンにします。

  2. フロントパネルのすべてのLEDが点灯したら[SET]ボタンを離します。

  3. ユニットの電源を入れます。
  4. すべての緑色のLEDが短い間隔で点滅し、選択した周波数範囲に一致するLEDが点灯している場合、DCバイアス電圧は無効になります。

DCバイアス電圧を有効にするには:

  1. SET]ボタンを押し続けて、ユニットをオンにします。
  2. 2個の赤色LEDが点灯したら、[SET ]ボタンを離します。

  3. ユニットの電源を入れます。
  4. DCバイアス電圧は、周波数範囲LEDが点灯すると有効になります。(DCバイアス電圧を有効にすると、電源を入れた後にLEDは点滅しません)。

仕様

送受信周波数帯域

Band 1 174216 MHz
Band 2 470960 MHz
Band 3 12401260 MHz
Band 4 14921525 MHz
Band 5 17851805 MHz

分配出力レベル(ゲイン)

0dB, 標準

受信機アンテナ入力, 出力ポート14 -2dB +2dB
受信機アンテナ入力, カスケード出力 -1dB +1dB

出力コネクタ分離

>25dB, 標準

3次過負荷インターセプトポイント(OIP3)

24 dBm, 標準

入力・出力AC線間電圧, 切り替え済み

100240 V AC, 50/60 Hz

DC出力

15 V DC, 4 コネクター

出力電流

全DC出力合計

2.5 A, 最大

インピーダンス

50  Ω

動作温度範囲

-18°C (0°F)63°C (145°F)

寸法

44.5 x 482.6 x 295.3 mm 高さ×幅×奥行き (1.75 x 19 x 11.6インチ)

質量

3.32 kg (7.3  lb)

コネクターの種

BNC

消費電力 V AC

動力式アンテナまたは受信機がDC出力に接続されていない状態では一般的

14.1 W/装置

認証

CE適合宣言書はShure社またはShure社の欧州担当部より入手することができます。問い合わせ先についてはvisit www.shure.comを参照してください

CE適合宣言書は以下より入手可能です:www.shure.com/europe/compliance

ヨーロッパ認定代理店:

Shure Europe GmbH

ヨーロッパ、中東、アフリカ地域本部:

部門:EMEA承認

Jakob-Dieffenbacher-Str.12

75031 Eppingen, Germany

TEL:+49-7262-92 49 0

FAX:+49-7262-92 49 11 4

Eメール:info@shure.de

本製品は、関連するすべての欧州指令の基本的要件を満たし、CEマークに適合しています。

重要な製品情報

ライセンスについて

免許:本機器操作の際、行政上の免許が特定の地域で要求される場合があります。必要条件の有無については国内当局にお問い合わせください。書面によるShure Incorporatedの承認を得ることなく本機器の変更・改造を行った場合、装置を使用する権利が無効となる場合があります。Shureワイヤレスマイクロホン装置の免許取得は使用者の責任であり、免許の取得は使用者の区分とアプリケーション、周波数によって異なります。周波数の選択と購入の前に、適正な免許に関する情報を得るために監督機関にお問い合わせになることを強くおすすめいたします。

注:本無線機器は、業務用の音楽エンターテイメントおよびそれに類する用途に使用するためのものです。本無線機器はご使用の地域で認可されていない周波数で操作できる場合があります。国内の関連機関にお問い合わせいただきワイヤレスマイクロホン製品の認可周波数と電波出力レベルの情報をご確認ください。