設置ガイド

Windows サーバーにShure SystemOn オーディオアセット管理ソフトウェア をインストールするためのガイドです。インストールが完了したのち、ソフトウェアを設定し、チームが簡単にオーディオネットワークを管理できるようにします。詳細はインストール後のアップと実行を参照してください。

Shureサポートチームにお問い合わせください

Shureシステムサポートは、Shureデバイスやデジタルオーディオネットワークについての深い知識を持ち、ご使用の設備に最適な解決策を提供します。ソフトウェアのインストールまたは設定中に問題が発生した場合は、Shureシステムサポートにお問い合わせください。アメリカ国内の場合は、312-736-6006に電話するか、www.shure.comにアクセスしてお近くのサポート連絡先をご確認ください。

ソフトウェアのリリース

このソフトウェアの新しいバージョンは定期的にリリースされ、新しい機能とパフォーマンス向上がこれに含まれます。このドキュメントでは最新のソフトをサポートしています。個々のリリースに関する詳細は、www.shure.comリリースノートを参照してください。

システム要件

必須条件

対応しているデバイス

以下のShureデバイスはSystemOnに対応しています。可能な場合は常に、最新のサポートされているファームウェアバージョンにアップグレードし、新しい機能とシステム向上の長所を生かしてください。

  • MXA310テーブルアレイマイクロホン
  • MXA710リニアアレイマイクロホン
  • MXA910シーリングアレイマイクロホン
  • MXA920シーリングアレイマイクロホン
  • MXW Microflex®ワイヤレスシステム(:MXWANIはサポートされていません)
  • ULX-D®デジタルワイヤレスシステム
  • IntelliMix™ Room音声処理ソフトウェア
  • P300 IntelliMix®オーディオ会議プロセッサー
  • ANIUSB-MATRIX音声ネットワークインターフェース
  • SCM820デジタルIntellimix®オートマチックミキサー
  • Microflexネットワークシーリングラウドスピーカー:MXN5-C
  • MXAネットワークミュートボタン
  • SBC220/240ネットワーク充電ステーション
  • SBC250/450/850ネットワーク充電ステーション

重要:互換性のあるファームウェアバージョンのリストについては、リリースノートを参照してください。

ファームウェアのアップデートの詳細については、「ファームウェアアップデート」を参照してください。

ユーザーガイドのオンラインでの表示

pubs.shure.comでShureデバイスのユーザーガイドおよび詳細情報を見ることができます

ファームウェアアップデート

ファームウェアは各コンポーネントに埋め込まれたソフトウェアで、各機能をコントロールします。定期的に新しいバージョンがリリースされ、機能の追加や拡張が行われます。改善された設計を反映するために、ファームウェアの新しいバージョンをSystemOnから直接アップロードしインストールすることができます。

重要:

  • インターネット接続がある限り、SystemOnにより24時間ごとに新しいファームウェアアップデートがチェックされます。
  • [メインメニュー] > [設定]で自動ダウンロードを無効にすることができます。デバイスは自動的にはアップデートされません。ファームウェアファイルがSystemOnサーバーに自動的にダウンロードされるだけです。
  1. SystemOnは、アプリケーションの下部にあるツールバーで、SystemOnに対応しているデバイスの利用可能なアップデートについてのアラートを出します。
  2. 新しいファームウェアファイルをダウンロードしてファームウェアをアップデートするには、[すべてのデバイス]に進みます。同じサブネットおよびクロスサブネット上にあるデバイスをアップデートできます。

注:SystemOn 4.7を使用してアップデートすることはできません:

  • MXW Microflexワイヤレスシステム
  • ULX-Dデジタルワイヤレスシステム
  • IntelliMix Room音声処理ソフトウェア
  • SCM820デジタルIntellimixオートマチックミキサー
  • SBC220/240ネットワーク充電ステーション
  • SBC250/450/850ネットワーク充電ステーション
Shure Update Utility

SystemOnに対応していないデバイスの場合は、Shure Update Utility(SUU)を使用してファームウェアをアップデートします。SUUは、https://www.shure.com/ja-JP/products/software/shure_update_utilityからダウンロードします。

次のステップを実行し、ファームウェアをアップデートします:

注意! アップデート中はデバイスを安定したネットワークで接続を確立してください。アップデートが完了するまでデバイスの電源を切らないでください。

  1. デバイスとコンピューターを同じネットワークに接続します(同じサブネット内に設定)
  2. SUUアプリケーションを開きます。
  3. ウィンドウ上部にある[Updates]ボタンをクリックして、Download Managerを開きます。

    注:このボタンのラベルは[Check for updates...]または[[#] updates available]です。

  4. Download Managerから、必要なファームウェアバージョンを選択します。

    ヒント:右上のドロップダウンを使用すると、迅速に[Select:All]または[Select:None]にできます。

    注:アップデートが完了したら、デバイスのウェブアプリケーションにアップデートを表示するためにブラウザのキャッシュをクリアする必要がある場合があります。

  5. Download]をクリックしてから、次にDownload Managerを[Close]します。ダウンロードされたファームウェアがリストアップされ、[Firmware]タブで表示および管理ができます。
  6. デバイスのアップデート]タブで新しいファームウェアを選択し、[アップデートを送信]を押すとファームウェアのアップデートが始まり、デバイスの既存のファームウェアが上書きされます。
ファームウェアリリース要件

推奨されるベストプラクティスは、すべてのデバイスがそれぞれのファームウェアの最新リリースを使用することです。ネットワーク上の各デバイスのファームウェアバージョンを表示するには、[すべてのデバイス]に進みます。

インターネット アクセス

  • ソフトウェアのインストールにおいて(アプリケーションの更新に必要となる可能性あり)
  • SystemOnでのSMS メッセージ通知の送信方法

必要なポート

サーバーのインバウンドポート

HTTP および ウェブ ソケット

80(デフォルト)
  • Web API
  • MongoDB
  • ShureシステムAPI
  • 3つのポート。10000~65535の範囲の空きポートを使用してインストール時に動的に割り当てます
  • 4番目のポートはユーザーが選択します(デフォルトは80)

Windowsの更新プログラムをインストールします

ソフトウェアのインストール前に、お使いのオペレーティングシステムが最新であることを確認します。

推奨事項

MongoDB データベースをバックアップ デフォルトとして、システムはMongoDB データベースのデイリーバックアップを作成します。詳細は「バックアップとMongoデータベースの保存」を参照してください。
SMTP サーバーとSystemOnの統合 ソフトウェアをインストールした後、統合のページから SystemOn を SMTP サーバーに接続します。SMTPは、ユーザー名の復元、ビルトイン管理者アカウントのパスワードを含むパスワードのリセットに必要です。

Operating System

The follow operating systems are supported on a physical or virtual machine:

  • Windows Server 2019 (recommended)
  • Windows 10 (Professional or Enterprise), 64-bit edition

Web Browser

The following are the minimum versions supported on browsers:

  • Chrome 101
  • Safari: 15.3
  • Windows Edge 101

Hardware

System memory 8 GB of RAM (16 GB may be required when you are accessing hundreds of devices) Important: When using a virtual machine, ensure that you dedicate hardware resources (HD, RAM, etc.) to the SystemOn application; using shared resources may prevent Shure services from starting on reboot.
Hard-disk space 2 GB available
Processor i5 Dual-core processor

自動設定更新

以下の設定はソフトウェアのインストール中に自動的に作成されます。

インストーラー必須条件

インストールプロセスでMongoDB v5.0.3が自動的に追加されます。

Windowsファイヤーウォール

ローカルポート 5568, 8427

マルチ ‐ サブネットネットワーク

サブネットをまたいで操作するためにShure SystemOnを設定するには、次の必須条件に従います:

必須条件

  • デバイスのあるすべてのサブネットへの有効なIPルート
  • ポート UDPを5568および8427にポートします
  • ACNデバイスはサーバーからルーティング可能なデフォルトゲートウェイです

通信要件

サーバーと Shure デバイス間の通信には次の条件が必要です。

ネットワーク

  • ユニキャストトラフィックへの対応
  • サーバーマシンは、サポートされるShureデバイスをともなうすべてのサブネットへのIPルートが必要

Shureデバイス

ACN マルチキャスト

  • ポート:5568
  • UDP マルチキャスト
  • Windows 用TTL の現在値は20

Shure の追加の検出

  • IP アドレス:239.255.254.235
  • ポート:8427
  • UDP マルチキャスト
  • TTL は 64

データベースのバックアップと復元

Shureソフトウェア情報を格納するMongoDBデータベース(SystemOnとともにインストール済み)をバックアップすることにより、データ損失から保護します。バックアップは、新しいサーバーへの移行時にも有用です。

バックアップはソフトウェア内でチームが作成した、すべてのプロジェクト、ロケーション、デバイス設定を保存します。バックアップの復元では、現在実行中のソフトウェアバージョンと一致するバックアップファイル(.bak)のみがサポートされます。

MongoDBのポートの特定

以下の構成セクションを確認し、MongoDB用に動的に割り当てられたポートを特定する必要があります。

"[location of SystemOn Software install directory]\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongod.cfg"

ポート番号は以下の行で指定されています。

"
net:
port: [port #]
"

Mongo データベースのバックアップ

MongoDB のバックアップの作成には、同ソフトウェアがインストールされたマシンを使用します。

  1. データベースのバックアップをアーカイブする場所を特定します。このパスをコマンドラインで使用します。
  2. スタートメニューの検索ボックスに「command」と入力してコマンドプロンプトを開きます。Enterキーは押さないでください。
  3. コマンドプロンプトの項目を右クリックし、[管理者として実行]を選択します。
  4. [ ]でマークされた箇所を置き換えて、次のコマンドラインを入力します(””を含めます):

    "[location of SystemOn Software install directory]\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongodump.exe" --host localhost
    --port [MongoDB port number] --gzip --archive="[path and file name of backup]"

    ヒント:初期設定におけるコマンドラインのサンプル(すべて1つのコマンドライン上):

    "c:\Program Files\Shure\Shure Networked Systems Software\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongodump.exe" --host localhost
    --port [MongoDB port number] --gzip --archive="c:\Shure.bak"

  5. ENTERキーを押します。ファイルは、プロンプトで指定されたパスでアーカイブされます。

データベースバックアップからの復元

  1. ソフトウェアがインストールされたマシンで、スタートメニューの検索ボックスに「command」と入力してコマンドプロンプトを開きます。Enterキーは押さないでください。
  2. コマンドプロンプトの項目を右クリックし、[管理者として実行]を選択します。
  3. [ ]でマークされた箇所を置き換えて、次のコマンドラインを入力します(””を含めます):

    "[location of SystemOn Software install directory]\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongorestore.exe" --host localhost
    --port [MongoDB port number] --drop --gzip --archive="[path and file name of backup]"

    ヒント:初期設定におけるコマンドラインのサンプル(すべて1つのコマンドライン上):

    "c:\Program Files\Shure\Shure Networked Systems Software\Services\Mongo-5.0.3\Bin\mongorestore.exe” --host localhost
    --port [MongoDB port number] --drop --gzip --archive="c:\Shure.bak"

  4. ENTERキーを押します。
  5. コマンドプロンプトで

    iisreset

    と入力し、データベース構成を再読み込みします。

インストール後の準備および実行

次の設定はオプションですが、SystemOnに機能を追加し、A/Vサポートチームが効果的にShureデバイスを簡単に管理できるようにします。一部の設定はネットワーク管理者からの情報を必要とすることがあります。

構成チェックリスト

これらの項目を設定手続きを円滑に進めるために準備し、SystemOnであなたのチームにアップして実行させてください:

  1. 購入または試用ライセンスからのアクティベーションID。ソフトウェアにプランを適用した後、ライセンスを各ネットワークデバイスに割り当て、そのデバイスのためのSystemOnの全機能にアクセスする必要があります。
  2. Shureデバイス上のサポートされたファームウェアバージョン。詳細は「システム要件」を参照してください。
  3. 各サブネットにおけるすべてのデバイス用のIPアドレスのリスト
  4. ユーザーと通知を設定するための情報
    1. LDAPサーバー
    2. SMTP
    3. SMSテキストメッセージ用のTwilio アカウント

デバイスネットワークへの接続

正しいネットワークインターフェースカード(NIC)を選択し、SystemOnサーバーをオーディオネットワークに接続します( 設定 > 一般)。マシン上に複数の NIC がある場合、デバイスと同じ範囲の IP アドレスを持つカードを選択します。

NIC の選択

サイトの URL の設定

わかりやすい名称から SystemOn サイトにアクセスするための基本 URL を設定できます。例:http://systemon.mycompany.com。これは、チームが SystemOn ソフトウェアにアクセスするのに使用するアドレスです。

ブラウザを使ったSystemOnへのアクセス

DNS コントローラーに DNS エイリアスを設定して、正規化URL から SystemOn サイトにアクセスします。たとえば、SystemOnというDNSエイリアスを作成すれば、このソフトウェアには次のアドレスからアクセスできます:http://systemon.mycompany.comまたはhttp://systemon

LDAPディレクトリからのユーザーのインポート

LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)データベースに統合することによって、使用中のユーザー ディレクトリからアカウントを追加します。LDAPへの統合を行うと、既存のユーザーをインポートすることで設定時間を低減し、同じサインイン認証情報を使うことでチームのワークフローを簡潔化できます。

  1. 設定 > インタロゲーションに進みます。
  2. LDAPセクションで[Enable]をクリックします。
  3. LDAPサーバーの設定に従って必須フィールドにすべて入力します。
  4. テスト接続を選び、統合が完了したことを検証します。
  5. Enableをクリックします。

LDAPのパスワード

LDAPからインポートされたユーザーについては、パスワードはLDAPのデータベースによって保持され、サインイン中SystemOnによって参照されます。データベースとの矛盾を避けるために、これらのユーザーは、各自のパスワードをSystemOnによって再設定することはできません。

SMTPサーバーへの接続

自動電子メールを設定して、チームにデバイスの重要な更新情報を通知します。

  1. 設定 > インタロゲーション > Eメールに進みます。
  2. SMTPサーバーの設定を入力します。
  3. 設定をテストして、統合が正常に行われたことを確認します。

例:

送信元:AVアラート[mailto:AV-Alerts@mycompany.com]
送信日時:2018年12月16日(金曜日)10:29 AM
送信先:AV技術サポート<AV-techs@mycompany.com>
件名:SystemOn - デバイス不明 - チャンネル1

技術サポート部門各位
デバイスが不明です:
チャンネル1(172.17.30.11)が見つかりません。
最終表示日時:2018年12月16日10:29:19 AM

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SMSメッセージ通知の設定

自動SMSメッセージを設定して、チームにデバイスの重要な更新情報を通知します。Shure SystemOnは、そのメッセージの運用にTwilioアカウントを使用します。

注:SystemOnがインストールされたサーバーまたはコンピューターにインターネット接続が必要となります

  1. http://www.twilio.comで、Twilioアカウントを作成します。SystemOnに組み込むために、Twilioアカウントからの以下の情報を使用します。
    • TwilioアカウントID
    • Twilioトークン
    • Twilio アカウントの「発信」電話番号(設定されている場合)
  2. 設定 > インタロゲーション > SMSに進みます。
  3. 設定をテストして、統合が正常に行われたことを確認します。メッセージが、Twilio アカウントで入力された電話番号に送信されます。
  4. ユーザーでアカウントを編集し、各チームメンバーの電話番号を追加します。